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思いを「1つ」にリーグ戦4季連続優勝を果たす!ー東都大学準硬式野球秋季リーグ大会 対帝京大2回戦

2021年10月26日 スリーボンドベースボールパーク上柚木

勝てば4季連続リーグ戦優勝が決まる一戦。優勝が決まる試合とだけあって独特の緊張感で試合が幕をあけた。

初回、先発の近野佑樹(法3)は緊張感もあったのか制球が定まらない。いきなり二連打でピンチを招くと相手の4・5番に連続で適時打を浴び2点を先制される。しかしこの流れを変えたのが今リーグ戦不調に苦しみ続けた伴野匠(経3)だ。4回、相手投手のインコースの球を上手くさばき打球はレフトへ。そのまま打球はスタンドへと吸い込まれ春季リーグ戦以来の久々の本塁打となった。「伴野が不調に苦しみながらも打った。これは裏でものすごい練習しているが故のホームランだと思う(池田監督)」。まさに主砲の努力の結晶の本塁打であった。

▲「今までの先輩方が築いてきた伝統を優勝以外では継ぐことができない」と伴野。誰よりも強い思いでこのリーグ戦に臨んだ。

先発の近野は初回こそ失点したものの、その後は危なげないピッチングを披露する。「配球は1球1球僕がサイン出した」と池田監督の采配もズバリ的中。6回2失点と先発投手の役割をしっかり果たす。1ー2と1点ビハインドのまま試合は終盤へ。

▲「今日は負けられない試合なので使い慣れていない白いグローブではなく赤いグローブでいった」と近野。エースはグローブにもこだわりを持つ

そして7回、高垣昴平(商1)、藤森晃希(経3)の連続ヒットで一死一二塁のチャンスを作る。そして迎えたバッターはこちらも前半戦不調に苦しみ続けた幸喜健太朗(商3)。球場のボルテージも最高潮になる中、迎えた二球目、インコース低めの球を上手く拾いライトへの長打となる。右翼手の失策の間に一塁走者の藤森も生還し逆転に成功。チームメイトからもよく練習すると評判の幸喜。努力は決して裏切らなかった。さらにこの回、佐藤龍之介(商3)の適時打でもう一点追加し流れを完全に引き寄せた。 

▲「前半は主軸である自分や伴野のせいで負けた試合があったが後半はうまく本来の力を発揮できた」とリーグ戦を振り返った幸喜

先発の近野から後を受けたのは先日、リーグ戦初登板を果たした田中駿佑(商1)。その田中はリーグ戦二試合目とは思えない度胸満点のマウンドさばきを披露する。迎えた最終回、ランナーを一人出すも最後の打者を空振り三振に打ち取りゲームセット。マウンドに歓喜の輪が咲いた。4季連続65回目のリーグ制覇を成し遂げた瞬間であった。

「自分は実力がないので、気持ちを出してどうにかしようと思ってマウンドに行った」と田中。人一倍闘志を燃やした。

この試合では残念ながら球場に来れなかった選手がいた。リーグ戦前半、不調の主力陣に変わり1番打者として起用されチームの救世主となっていた小林洸誠(商2)だ。前日、試合で大怪我をし、本日手術を行ったため優勝の瞬間を見届けることができなかった。しかし、離れていても思いは「1つ」だ。試合後の記念撮影では小林の写真を持つ選手たちの姿があった。小林がいての優勝、そういった思いが選手たちにあったのだろう。次なる大会は11月上旬に行われる関東王座決定戦。そこでも思いを「1つ」にし、関東王者の称号をつかみとる。

◆試合結果◆

チーム 123 456 789=計

帝京大 200 000 000=2

中 大 000 000 41×=5

◆お知らせ◆

次戦は11月上旬に行われます関東地区大学・社会人準硬式野球王座決定戦になります。

この試合の写真をインスタグラムで投稿しております!詳細はInstagram(@chuspo_report)をチェック!

(記事:江渕光太、写真:塩ノ谷太樹、坂井真子、鎌田怜穂、菅澤澪生)