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全日本連覇への第一歩!大山マダックスで完投完封勝利!4番山口も猛打賞の活躍!─文部科学大臣杯 第77回全日本大学準硬式野球選手権大会

2025年8月20日 北海道・野幌総合運動公園硬式野球場

今年も全日本が幕を開けた。昨年王者の中大は2012年以来の連覇を目指し、全国の猛者たちに立ち向かう。初戦の相手は大会9回の優勝を誇る中京大。中大は安打を量産できない試合運びのなか、四死球やスクイズで好機を増やし、6得点で試合を決めた。また先発の大山北斗(商4)は8イニングで3者凡退に抑え、被安打もわずか1本と完璧なピッチングで完封勝利を挙げた。


初回を無得点で終えた2回表、山口剛大(文3)の内野安打と村田慶二(商3)の左安打、さらに山井祐希(商2)の死球で2死満塁から打席に立った沼澤梁成(商2)が死球を被り、ラッキーな形で先制点を手にした。

▲笑顔を見せる沼澤

先発の大山は持ち味の速球を武器に、打たせて取るピッチングで4回までノーヒットノーラン。5回裏には相手の右安打や味方の後逸で1死三塁とピンチを招くも、後続を見逃し三振と三ゴロに抑えて切り抜けた。

2回以降、6回までお互いに無得点のイニングが続いたが、7回表に均衡が崩れた。先頭の相野七音(文4)が相手セカンドの失策の間に出塁すると、1死から代打・大森燦(商2)も四球で続き、1死一、二塁と好機を作る。ここで打席に立った山口が走者一掃の二塁適時打を放ち、追加点を挙げた。また9回表には山口の内野安打、岩井大和(経4)の死球でチャンスメークすると、村上太一(経1)の内野安打と岡部匡十(経3)のスクイズで3得点を追加。6―0と点差を広げた。

▲ベンチでポーズを決める山口

5回のピンチを切り抜けた大山はその後も9回まで3者凡退で中京大打線を抑え続け、完封勝利。8奪三振、被安打1と相手を寄せ付けず、投球数もわずか87球とマダックスも達成した。

▲マダックスを達成した大山

初戦を終えて、登板した大山は「初球からバンバンコースに決めて打たせること」を意識していたと語り、「ずっと中京をイメージして合宿からずっとやってきて、自分の心配の入り(立ち上がり)とかがとても良かったんで、このまま行けるだろうと思って投げ切りました」とふり返った。またこの試合3安打と猛打賞の山口は「前(5回表)の打席で満塁のチャンスで中途半端なスイングしちゃったんで、その打った時は思いっきり行こうと思って、思いっきりバット振りました」と語った。

 

次の相手は今年3月の関東大会で2―4で敗れている明大。因縁の相手との再戦に向けて小泉監督は「まずは胸を借りるつもりで挑戦して、1点でも多く相手より取れる、中大らしい野球をゲームセットがあるまでやりたいなと思ってます」と意気込む。また大山も「関東大会のこの悔いの残りをしっかり果たしたいなと思います」と覚悟を述べた。

初戦を理想的な形で勝利した。安打に恵まれなくても四死球、スクイズなど「粘りの野球」が持ち味の中大。悲願の連覇へ、熱い5連戦が始まった。

 

◆試合結果◆
〇中大 6-0 中京大●

チーム 123 456 789 計

中 大 010 000 203|6
中京大 000 000 000|0

 

◆お知らせ◆
次戦は8月21日(木曜日)に札幌市円山球場で行われる対明大戦です。

(記事:大日方惠和 写真:浅野詩多)

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