新型コロナウイルス感染拡大に伴い、明かりが消えたスポーツ界。大学スポーツも開催予定だった各大会の中止や延期といった影響を受けています。4年間というタイムリミットがある大学スポーツ。このような出口が見えない状況の中、大学生アスリートたちはどのような思いで1日1日を過ごしているのか。中スポを通して、この1年を戦う選手・スタッフの皆さんの声をお届けできればと思います。第28回は準硬式野球部。主将の山口雄大選手(商4)にお話をお伺いしました。
※この取材は6月上旬に文面にて行われたものです
▲3期ぶりに優勝を果たした昨年の秋季リーグ戦
――部の現状と部員の状況を教えてください
「2ヶ月の自粛期間が終わり、やっとグラウンドで練習できるようになり、部員全員のモチベーションがとても上がっております。今は全日本大会が開催されることを信じて、練習を行うと同時に徹底した体調管理も行っております。」
――制約がある中でどのような取り組みをしていましたか?
「河原でのランニングは許可がでておりましたので、タイム走を行い、全員のタイムを表にまとめて、目に見える形にすることで目標ができ、体力向上に繋がりました。授業のない時間には、寮にあるトレーニングセンター行き、いつも以上にトレーニングに時間をかけることができて、筋力強化の期間にもなりました。」
――監督、コーチの方々からはどのような指示がありましたか?
「池田監督からは、自粛期間をただのんびり過ごすのではなく、この期間だからこそ、読書をしたり、新聞やニュースを見たりして、知識をつける事、時間を無駄にしないという指導をして頂きました。又、野球に生きる筋力トレーニング方法を実際に監督自らが行って、教えて下さいました。
小泉コーチには、一人一人の素振りの動画を見て頂き、個人の悪い癖などを指摘して分かりやすく解説して下さいました。」
――主将としてどのような事を心掛けていますか?
「自粛期間中は、生活リズムが崩れてしまいがちですので、早く寝て、早く起きて、しっかり朝食を食べることを四年生を中心にチーム全体に呼びかけをしておりました。寮で過ごしているので、同期だけではなく、下級生とのコミュニケーションを多くとることを心掛けております。」
――このような状況の中、モチベーションはどう保っていますか?
「自粛期間中や現在でもモチベーションが下がることはなかったですが、特に自粛期間中は守備練習や打撃練習ができなかったので、練習が始まってどのくらいで自粛前の状態まで感覚を戻せるのかの不安はみんな持ってると思います。」
――1年生はどう過ごしていますか?
「入学して早々オンライン授業になり、多少戸惑いが見えておりましたが、現在は、問題なく対応できております。グラウンドで練習できていないので、野球がはやくしたいと言っている選手もおりました。」
――今後の予定を教えてください
「今後はこのような状況ですので、確定はしておりませんが、8月7日から17日に今年で40年目となる秋田での合宿があり、8月下旬には大阪で全日本大会があります。」
――最後に、意気込みをお願いします
「私が入部して1度も全日本大会で優勝できていません。今年こそは応援して下さっている方々、スタッフの方々、もちろん自分自身の為にも、必ず日本一になります。」
――ありがとうございました
〈山口雄大主将・プロフィール〉
なまえ:やまぐち ゆうた
ポジション:外野手
生年月日:1998年4月6日
出身地:佐賀県
出身高校:佐賀商業高校(佐賀県)
身長/体重:173cm/78kg
記事・写真:「中大スポーツ」新聞部