2022年11月20日 ダイドードリンコアイスアリーナ
セカンドリーグ上位4チームによって競われるファイナルリーグ開幕戦。中大は今季全試合で敗北を喫している東洋大を相手に迎えた。ただ、「素直に相手の実力が上だった」と権平優斗主将(総4)が認める試合結果(1-7で敗戦)となってしまった。
▲肩を落とす木村裕翔(商1)
〈第1ピリオド〉
重要な一戦は、定刻からほとんど遅れることなく、開始を迎えた。この試合の重みを表すように、両チーム声出しに力が入る。開始5分、大野将輝(商2)の退場により、東洋大の攻撃に拍車がかかる。しかし、中大は自陣ゴール前に残り5選手全員が集まり、主軸のいない2分間を守り切った。大野が戻ってきた安心も束の間、右サイドを崩され、先制点を決められてしまう。11分の権平主将の退場、12分のリンク整備による中断と重なる困難をなんとか耐えていたが、16分にはロングパスをゴーリー手前で合わされ、2点目を失った。
▲攻め上がる畑山隆貴(総3)
〈第2ピリオド〉
「やってる内容自体は悪くなかったので、やること自体は変えず」(八戸了監督)に臨んだ第2ピリオドだったが、7分にはまたしても右サイドから振り向き様にシュートを許し、3失点目。さらに2分後、守備の裏を抜けた東洋大にゴーリーとの1対1を得点に変えられた。これで、前回対戦時と同じ4失点に並ぶと監督はタイムアウトを使用し、選手に檄を飛ばした。この檄の効果もあったか、第2ピリオドの失点はここで食い止めた。
▲パックを追う種市悠人(総2)
〈第3ピリオド〉
守備に重点を置いてワンチャンスを狙う展開に変わりはないが、第2ピリオドと比較して相手ゴール前での時間が増加。すると16分、沼田陸(文2)のパスを夏野晃輔(商2)がゴールへ押し込み、ようやく東洋大ゴール裏のライトを光らせた。しかし、結果的には東洋大は第3ピリオドで3点を追加しており、「決めどころで決められる」と八戸監督が評する強さで、差を広げられてしまった。
この試合の結果、リーグ戦優勝や上位2チームが出場権を得る全日本選手権出場へは、厳しい現状となった。それでも、権平主将は「負けるのはもっと悔しいので、残り2戦は死ぬ気で勝つ気持ちで行こうと思います」と意気込む。また、八戸監督も「上のチームとできるチャンスがあるわけですから、そこで精一杯のプレーをするだけ」と前を向いた。
◆試合結果◆
●中大 1 (0-2、0-2、1-3) 7 東洋大〇
(記事:牧島駿太、写真:関拓斗、志水恒太)
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