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山村の逆転サヨナラタイムリーで4連勝!ー令和6年度東都学生軟式野球秋季リーグ戦 対文教大戦

2024年10月17日 東京都・町田市民球場

四冠へ向け負けられない試合が続く中大。先発の牧温人(法3)が3本のホームランを浴びるなど5失点も完投。9回、山村駿悟(経2)の逆転サヨナラタイムリーで勝利投手となった。

初回、中大は2死から相手のエラー・デットボール・フォアボールで満塁のチャンスを作り、6番海老沼樹喜(経2)がライト前にタイムリー。2点を先制する。

2回、3回は両者共に無得点で2−0のまま、4回に試合が動く。

文教大打線のクリーンナップを迎え3番、4番を簡単に抑えるも5番の酒井にセンターオーバのツーベースを浴び、続く6番の海老根にホームランを浴びて逆転を許してしまう。

▲先発牧は完投勝利

同点で迎えたその裏の攻撃、先頭の6番海老沼がフォアボールで出塁すると、7番織田尚(商3)が初球でバントを決め1死二塁となる。7番山村の打席でワイルドピッチ。1死三塁となり山村はセーフティースクイズを決めて3―2。1点リードのまま5回は両者無得点で試合は進む。

▲山村はセーフティースクイズを決めた

6回裏、先頭の山村がフォアボールで出塁。9番小牧颯太(経2)のサードゴロの間に三塁ベースカバー不在の隙をつき1塁ランナーは一気に三塁へと進塁する。1番寺沼樹(商2)がセンターへ犠牲フライを放ち2点リードのまま終盤を迎える。

4回の失点以降は立ち直ったように見えた牧。7回表もわずか4球で2死を奪うが、「球場が狭いので、追い込んでからの高さをもっと気を付けなければいけなかった」と1番の関にセンターバックスクリーン横にホームランを浴びてしまう。7回裏は微妙な判定もあり無得点、8回も両者無得点で4―3のまま9回を迎える。

ここまで119球を投じている牧に9回を託した中大だったが、先頭をデットボールで出塁させてしまう。文教大ベンチは堅実に送りバントを選択するも、牧の球威が勝り打球はファーストファールゾーンへ。「バントの連携プレーの練習はしていた。1歩目が早く出れた」と山村がダイビングキャッチ。好プレーでバックも牧を盛り立てる。落ち着きを取り戻したか次のバッターを三振にとり、2死一塁。

▲山村は攻守でチームを盛り上げた

バッターは前打席ホームランを浴びた関。バッテリーの慎重な攻めで2ストライクまで追い込むも、最後の球が少し甘く入った。振り抜いた打球はバッククリーン横に消える逆転2ランホームラン。「野球は9回2アウトから」を体現する攻撃で逆転を許した中大だが、裏の攻撃に望みをかける。

9回裏、1死後内野安打と四球で一塁二塁のチャンス。ここでバッターボックスには先ほど逆転弾を浴びた牧。「集中していたので、ゾーン来たら振ろうと思っていた」と語る彼の打球は一二塁間を抜け、1死満塁のサヨナラのチャンスとなった。バッターボックスには、今日3出塁の海老沼。2ストライクまで追い込まれるも、ライトへ犠牲フライを放ち同点となる。

デットボールもあり2死満塁で打席にはファインプレーがあった山村。「ストレート一点張りで強振した」打球はレフトの頭を越えるタイムリーとなり、逆転サヨナラで4連勝を飾った。

▲チームメイトも祝福(右:山村)

ヒーロー山村は「レフトのポジション見て抜けるかなと思った時は、マジで気持ちよかったです」と大喜び。ここまで大車輪の活躍を見せる牧も「ほんとに助かった。ほんとにホッとして単純に嬉しかった」と安堵の表情を見せた。

◆試合結果◆
〇中大 6 - 5文教大●

チーム 123 456 789   計

文教大 000 200 102    =5

中 大 200 101 002×  =6

 

終盤のどんでん返しで勢いに乗る中大。彼らの「油断のない戦い」が四冠へ邁進するチームの強さである。

(記事:小林想 写真:大澤晶)

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