2024年11月15日 東京都・スリーボンドスタジアム八王子
四冠を目指しついに始まった東日本大会。中大は至学館大を相手に初戦を迎えた。今年度三冠の貫禄を攻守に見せつけ圧巻のコールド勝ちとなった。
▲先発を務め、7回完投勝利の牧
先発は牧温人(法3)。この日もエースがマウンドでその鉄腕を振るう。牧がスコアボードに淡々と0を並べる中、序盤2回から試合が動く。7番・若松虎太朗(文1)がエラーで出塁すると、バッテリーエラーとフォアボールでチャンスを拡大、続く林一輝(経2)がこの機を逃さずレフト前へタイムリーを放ち中大が先制する。なお残るランナーをバントで進めると、秋季リーグ盗塁王に輝いた寺沼樹(商2)がエンタイトルツーベースを放ち中大はこの回3点を獲得した。「半端な入り方をすると(相手チームに)一気に行かれる。いつも以上に入り方に気を付けよう」と試合前のミーティングで話した通り、序盤に複数得点を重ねた中大は試合を優勢に進める。
▲牧・寺沼のバッテリー
援護を受けた牧は自身で「比較的テンポよく抑えることができた」と評したように打たせてとるピッチングで6回までを無失点。打たれた安打もすべて単打と、支配的な投球を見せた。
牧を中心に守備で作ったリズムに乗るように4回は相手の守備の乱れを逃さず追加点を獲得する。
7回表に1点を返されるもその裏、中大打線は即座に反撃を開始。7回裏先頭の片倉裕文(法2)がヒットで出塁すると4番・福島諒平が四球を選び、続く牧がしっかりバントで送りチャンスメイクをする。スタメン唯一の1年生・若松のタイムリーで5点目、ワイルドピッチで6点目を挙げ確実に点差を広げていく。そのあとも攻め手を緩めない中大は二者連続で四球をもぎ取り、打席にはこの日すでに2本のヒットを放っている寺沼。「今日は今までよりもいい打席というか、いいボールの見極めができて調子よくできた」と語ったように好調な寺沼はこの好機でもタイムリーを放ち猛打賞の活躍を見せた。なおも2死満塁、あと一点で大会規定によりコールド勝ちとなるこの状況でバッターボックスには来期の主将に内定している海老沼樹喜(経2)が立つ。ライトの頭を超える一打を放ちサヨナラ。中大は見事コールド勝ちを収めた。試合後海老沼はサヨナラの打席を振り返り、「つなごうという気持ちがあの打席につながった」と語った。
▲試合後整列する中大ナイン
春からの目標である四季四冠へ向けまず大事な初戦をものにした中大。堅実な守りと確実に1点を取りに行く中大の野球は今日も光っていた。栄光まではあと2勝、黄金時代へ向かおうとする彼らの顔に油断はない。
◆試合結果◆
〇中大 8-1 至学大● (大会規定により7回コールド)
123 456 7
至学館大 000 000 1 =1
中 大 030 100 4×=8
(記事:湊谷昂太郎、写真:桑沢拓徒、松岡明希)
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