2025年3月18日 埼玉県・戸田北部公園野球場
歴史的四冠から4か月、当時の3年生(現4年生)が引退し新主将海老沼樹喜(経3)率いる新チームの戦いが始まった。「絶対王者」を目標に掲げ臨む春季リーグ開幕戦は打線がかみ合い貫禄のコールド勝ちを決めた。
▲先発を務めた井出
中大の開幕戦先発は井出都斗(国経2)。2回に3失点を先制されてしまうも強敵明学大に対して5回4失点の粘りのピッチングを披露。3回表の守備では3塁に走者を置くピンチの場面で相手のスクイズ失敗に乗じて走者を三本間の挟殺プレーを完成させるなどバックも守備で盛り立てた。
試合はビハインド展開であったが中大打線は先制直後の2回裏、香川太裕(経1)がタイムリーを放ち1点を返し即座に反撃を開始する。さらに3回裏には若松虎太朗(文1)が同点となる2点本塁打。試合を振り出しに戻すバックスクリーンへの完璧な一発に若松本人も「当たった瞬間いったなと思って」と満足げ。昨年の東日本大会決勝で劇的サヨナラ本塁打を決めた強打者は今日もチームを救った。
4回表、中大打線は止まらない。満塁のチャンスを作ると打席には海老沼が立ち、結果は見事勝ち越しの2点タイムリー二塁打と仕事を果たした。試合後この打席を振り返った海老沼は「何とかして1点取ろうとした結果」と語る。この日海老沼は3安打猛打賞に加え得意の遊撃守備も堅実にこなし攻守に躍動した。
▲快投を見せた2番手田邉
5回裏にも1点を加えた中大は6回から継投策に出る。先発井出に代わり2番手田邉優河(商1)がマウンドに上がる。サウスポーから繰り出される速いストレートと緩急を武器に田邊は8回までの3イニングをノーヒットに抑える快投を見せる。エース牧引退後のエース争いにも目が離せない。
▲この日4安打の山村(左)
6-4で迎えた8回裏、田邉の快投に打線が答える。フィルダースチョイスと四球で1点を取りさらに満塁とすると、指名打者に入る坂口晃一朗が2点タイムリーを放つ。続く林輝一(経2)のサードゴロの間に1点を追加しスコアは10-4。なおもチャンスで打者は山村俊悟(経2)。甘く入った変化球を捉えてコールド勝ちを決めるサヨナラタイムリーで試合を決めた。この日4打数4安打の無双ぶりを見せた山村は「全部狙った球を狙い通り打てた」と試合後語った。
大事な開幕戦をコールド勝ちでものにした中大。主将海老沼は「春リーグ二連覇を絶対に、絶対王者を掲げてやっていきたい」と今年の目標を話す。3年生に「頼っていた自分たちを弱いと思い」、挑戦者の気持ちで試合に臨むという。絶対王者として、挑戦者として今年も中大軟式野球部の戦いが始まった。
◆試合結果◆
〇中大 11☓-4 明学大● (規定により8回コールド)
11111123 456 789 計
明学大 030 010 00 4
中 大 012 210 05☓ 11
◆お知らせ◆
次戦は3月26日(水曜日)に戸田北部公園野球場で行われる対東洋大戦です。
(記事:湊谷昂太郎、写真:松岡明希)
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