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ついにベスト8の壁を超え3位入賞!次は「新たな壁」を越えるー第104回東日本学生相撲選手権大会

2025年6月8日 東京都・靖国神社相撲場

中大相撲部が、東日本インカレの個人戦・団体戦にそれぞれ出場した。
団体戦では、近年超えることのできなかった「ベスト8の壁」を乗り越え3位入賞。全国一部復帰を目指す中大が、好スタートを切った。

○団体戦予選トーナメント

・1戦目 対駒大 
中大の勝負は竹田連汰朗(法2)から始まった。鋭い立ち合い後、華麗に引き、叩き込みで幸先の良いスタートを切る。続いて主将・市川太陽(法4)が登場するも、相手に一方的に押し込まれる展開で敗北。

中堅戦では久保勇斗(文3)が出場。ほぼ互角の立ち合いから激しい突っ張り合いに。両者ともに突き押しに耐え、組み合う展開へと持ち込むことに成功。じりじりと久保が寄っていき、相手が投げようとしたタイミングを見逃さずに後ろをとり、寄り切りで一歩リードした。

副将田村吏玖(法4)は終始児玉(駒大)を攻め立てるも、うまく体を入れ替えられ、押し倒しに屈し、星を五分に戻された。勝ち点スタートを切りたい中大の命運は、けがから復帰した今田光紀(法2)に託された。ブランクを感じさせない激しい突き押しで相手に付け入る隙を与えず、突き出して勝ち点を獲得した。

・2戦目 対国士大 
先鋒の竹田は立ち合いで相手の大塚(国士大)に体を引かれ、土俵際に寄られるが、最後は上手投げで勝利した。二陣の市川は、立ち合いから相手のまわしを取ることに苦戦するも、土俵際まで押し込み、すくい投げにて勝利し、団体としての勝利に王手をかけた。

中堅の久保は、増田(国士大)の強烈な立ち合いにより崩され、体を入れ替えられ寄り倒しにより敗れる。2ー1となり、副将の田村は、立ち合いで出足が遅れ押されかけるも前進し、寄り倒しで勝利。団体としても勝利を確定させた。大将の今田は「みんなの取り組みを見て気合が入った」と立ち合いから強烈な突っ張りで押し込み、最後ははたき込みで勝利。予選2連勝を収めた。

▲3年生となった久保は「チームを引っ張らなければ」と誓う

・3戦目 対拓大
先鋒の竹田は立ち合いから土俵際まで寄られるも、うまく体を入れ替えて逆転し寄り倒しで勝利する。二陣の市川は、主将として初めて挑んだ団体戦に「体が全然動いていなかった」と自分の相撲が取れず、前に攻めることができぬまま土俵に突き倒される格好となった。

▲寄り倒しで勝利した竹田

1ー1となり、中堅戦は久保に変わって西本渉真(文3)が土俵へ。「いい相撲を取ることができた」と立ち合いから一気の出足で押し出し、これで1ー2となる。副将の田村は、右まわしを取られながらも一気に土俵際まで攻め込むが粘られ、まわしを切ることができないまま右四つの体勢へ。最後は田村が突き倒したかのように見えたが相手の体が土俵につく前に田村の足が先に外に出ており、審判団協議の結果、勇み足で敗北となった。

2ー2で迎えた大将戦は、ここまで2連勝中と波にのる今田。予選上位突破の期待がかかる中、「自分の相撲を取り切れた」と立ち合いから一気の突き押しで圧倒した。

▲今田は予選3連勝

予選トーナメントを3勝10点、2位で通過した。

○団体戦決勝トーナメント

・準々決勝 対早大戦
先鋒の竹田は立ち合いこそ互角だったが、突き落としで敗戦する。
流れを変えたい二陣戦。田中監督が「お前勝負で行くぞ」と不調だった市川に変わって吉野一颯(文4)を土俵に送り込む。奇しくも、昨年同大会で対戦した横山(早大)との一戦に吉野は「すごく良いカードだった」と燃えた。立ち合いから大柄の横山に押されて劣勢も、土俵際でうまく体を入れ替え逆転し、送り出しで勝利した。

▲吉野は送り出しで勝利

中堅の西本は、鈴木(早大)の立ち合い変化に対応できず突き落としで敗戦。1ー2となり、準決勝進出には残り2番を勝つしかなくなってしまう。
ピンチの中、副将の田村は立ち合いから右四つ。土俵際での激しい攻防の末、最後は上手投げで勝利した。昨年よりおよそ10kgの増量に成功した田村は「(体重が)増えたことで残せるようになった、大事なところを勝ててよかった」と一番を振り返った。

▲田村は思わずガッツポーズ

大将の今田は立ち合いから圧力バッチリ。相手に攻撃の隙を与えず突き倒した。「みんながつないで最後に持ってきてくれたんで。それに自分も応えることができた」と予選から4連勝の大活躍を見せた。早大に3ー2で勝利し、準決勝進出を決めた。

 

・準決勝 対東洋大戦

目指すは優勝。相手は強豪東洋大ながらも、先鋒竹田が相手をうまくいなし、押し出しで冷静に勝利をあげる。吉野もこの流れに続きたいところだったが、体格で上回る相手に押し込まれてしまい、1-1となる。西本は立ち合いの勢いを相手に使い引かれてしまい、叩き込みで敗北、中大は絶体絶命のピンチとなった。

崖っぷちの中、仲間からの期待を背に4年の田村が土俵に上がる。相手に変化をされるも冷静だった。しっかりと相手を捕まえ、一方的な相撲で土俵外にはね飛ばした。最後は大将今田。立ち合いのど輪で攻め込み優勢かと思われたが、相手の経験値が勝った。回り込まれてしまい、一回転。優勝の夢は、次回大会へとお預けとなってしまい、相撲部メンバーは悔しい表情を浮かべた。

▲最終戦で敗れた今田

▲「C」マークで記念撮影。下段左から田村、久保、西本 上段左から市川、竹田、今田

(次ページ 個人戦など)