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田中主将悔しい第3位―第97回全国学生相撲選手権大会 個人戦

11月2日 堺市大浜公園相撲場

 

全国の強豪が集まり学生相撲日本一を決めるインカレの舞台。昨年は菅野陽太(法3)が優勝し、菅野にとっては連勝がかかる試合。しかし、菅野は個人優秀32選手決勝トーナメントに進出するも1回戦で敗退。東日本インカレ王者、田中大介主将(文4)が第3位で表彰台にのぼった。

 

▲昨年、学生横綱の菅野

 

予選を勝ち進み、翌日に行われる団体戦の選抜メンバー5人が個人優秀32選手決勝トーナメント1回戦へ進んだ。まず登場したのは東日本インカレ王者の田中大介主将(文4)。両者回しを取り、接戦となるが、なんとか寄り倒し2回戦出場が決まった。そこに続きたいのは西川登輝(法3)。しかし、回しを取られ寄り切られてしまう。「自分の相撲が取れるように練習してきたんですけど、いざ試合に出ると緊張しちゃって自分の相撲が取れなかった」(西川)と悔しさがにじむ取り組みとなった。続くは住木厳太(法2)。両者の息が合わず、立ち合いにやり直しがかかる。それが裏目に出て「気分的に焦ってきてしまって、脇が甘くなってしまった」(住木)と押し出された。続くは中村悠星(法4)。土俵際まで押されるも立ち直し、今度は相手を土俵際まで押す。しかし「途中で引きになってしまって、自分が取りたい相撲じゃない相撲」(中村)を取ってしまい土俵の外に崩れ落ちた。注目が集まるのは前回王者の菅野。鋭く踏み込み取り組みの主導権を握ったと思われた。しかし体制を崩し送りだされてしまう。はかなくも目標であった連覇達成は叶わぬものとなった。

 

▲取り組む中村

 

頬をたたき気合をいれた田中は2回戦の土俵に立った。力強く当たった田中は相手の回しを取ると、そのまま押し込み、危なげなく寄り切った。続く準々決勝でも押し相撲をとり、相手を寄せ付けず、押し倒し笑顔を見せた。

 

 ▲力強く踏み込む田中主将

 

準決勝の相手は1年生ながら勝ち進んできた中村泰輝(日体大)。「踏み込みが甘かった」と回しを取られてしまう。立ち直し試みるも「相手の方が気持ちが強く」(田中主将)押し倒された。この瞬間田中の3位が決まった。

 

▲表彰式で笑顔を見せる田中主将(右から2番目)

 

「先輩たちも強くて優勝も狙えるチームなので、今日のことは一回忘れて優勝します」(西川)「明日団体戦で自分大将なんでどんだけ2対2で回ってこようが、僕が絶対勝つようにチームに貢献していく」(中村)と翌日に行われる団体戦への意気込みを口にした。個人戦での雪辱を果たすことはできるのか。目が離せない。

 

◆大会結果◆

①中村(日体大)②谷岡(日大)❸田中、デルゲルバヤル(日体大)

 

記事・写真:「中大スポーツ」新聞部