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池本凪沙、100自Vで2冠達成―競泳日本選手権第3日

2025年3月22日 東京アクアティクスセンター

競泳日本選手権の3日目は22日、東京アクアティクスセンターで行われ、女子100m自由形決勝は池本凪沙(法4=イトマン東京)が、54秒52で優勝した。また、女子200m平泳ぎ決勝は楠田夢乃(文1=藤村SS)が2分25秒02の好記録で3位、女子200m背泳ぎ決勝では弘中花音(文1=イトマン東京)が2分13秒75で6位に入った。このほか、男子100m自由形では光永翔音(商1)が、女子50mバタフライでは長谷川葉月(文2=イトマン東京)がそれぞれ決勝進出を果たすなど、日本トップの舞台で中大勢が爪痕を残した。

■池本、2種目切符ならずも2冠達成

前日の200m自由形で派遣標準記録を突破し、世界選手権への出場を決めた池本は100m自由形にも出場。「(動きが)ちょっと固かった」と振り返った予選ではあったが、盤石のレース運びを見せ54秒89の全体1位で決勝進出を決めた。

迎えた決勝。学生競泳界を共に盛り上げてきた松本信歩(早大・現あいおいニッセイ)や神野ゆめ(中京大・現ミキハウス)が名を連ねる中、池本はなおも強さを発揮した。50mを溝口歩優(筑波大)、神野に次いで3位で折り返すと安定したペースを刻んでフィニッシュ。タイムは54秒52と世界選手権の派遣標準記録である、54秒25へわずかに届かなかった。

▲安定のレース運びを見せた池本

 世界選手権への2種目出場が期待されていた中で池本は「落ちてしまって残念」と悔しさを見せつつも、「切り替えて200mで頑張ります」と活躍を誓った。また、大舞台については「自分の目標タイムを更新すること、世界水泳という舞台で(良い結果や記録を)出すことに意識を置いているので周りを見ず、落ち着いて取り組めれば」と意気込みを口にした。

▲池本は200m自由形との2冠を達成した

■楠田、あと一歩届かずも感じた確かな成長

200m平泳ぎでインカレ3位、ジャパンオープン優勝と着実に実績を積み重ねてきた楠田は、予選を組1位で危なげなく通過。鈴木恥美(ミキハウス)、加藤心冨(早大)に並ぶ、代表候補の一角として決勝の舞台に臨んだ。

「代表入りに向けて2分23秒24秒を目標としているのですが、そのためには前半は1分9秒台がマストになってくると思う」という戦前の予想通り、鈴木と加藤そして楠田が1分9秒台のラップを刻む展開に。最後の折り返しでは加藤の前に出て2位に浮上するも、再度後退を許し2分25秒02の3位でフィニッシュした。

▲代表入りへあと一歩まで迫った楠田

 代表内定をあと一歩で逃したことに楠田は「結果だけ見たら悔しいんですけど、自己ベストを1年ぶりに更新できたことはすごく嬉しい」と語ったうえで、「私の水泳人生がここで終わるわけではないので、ユニバーシアード等で世界水泳代表の人たちに少しでも影響を与えられるようなタイムを出せたらと思う」と前を見据えた。「もっと堂々と不安がある中でも代表を決められるようなタイムを出したいと思う」。2年後のリベンジに向けて、楠田のあくなき向上心は世界への航路に順風を吹かせることだろう。

▲楠田は2年後のリベンジを誓った

■弘中、貪欲に臨んだ世界への挑戦

100m背泳ぎ、200m自由形、50m背泳ぎと2日目まで複数の種目へ出場した弘中は、3日目にして本命の200m背泳ぎに登場。予選は疲労を感じる中ではあったものの、2分12秒82の組1位で決勝へと駒を進めた。

「予選のきつさだったり前半突っ込むことの怖さだったりは付き物なんですけど、そんなことを言っていたら代表には入れないので強い気持ちを持って挑みたい」。戦前、世界への貪欲な思いの丈を語った弘中は強豪ひしめく決勝で堂々のレース運びを見せた。序盤から弘中が気持ちを全面に押し出した攻めを見せ、予選全体1、2位で通過した成田実生(ルネサンスKSC金町)と山本千晶(林水泳教室)を前にリードする展開に。快調な泳ぎを見せ50mそして100mを首位で通過するも、後半に限界は訪れた。150mでは4位に後退するとその後もペースを上げ切ることができず、2分13秒75の6位でレースを終えた。

▲積極性が光った弘中

 レース後、弘中は「前半から行けたところは自分を褒めたい」としたものの、「後半のきつさに自分の代表に行きたいっていう気持ちが負けてしまったのがすごく悔しい」と感情をあらわにした。また、連戦による疲労について問うと「疲れを言い訳にしていたら世界選手権とかに出場した際に連戦でこなすことができなくなってしまう。疲れに負けているようじゃまだまだだという気持ちがあるので、課題を見つけて取り組んでいけたらと思う」と厳しい視点で自身を見つめた。

予選後、決勝後と何度も口にした世界への思い、そして体現することとなった決勝のレース。弘中の貪欲なまでの向上心が支える、一挙手一投足は今後の道しるべとなるに違いない。

■予選結果一覧

名前種目タイム結果
光永翔音(商1)男子100m自由形49秒122位(決勝進出)
小山陽翔(法3)49秒9212位(B決勝進出)
蓮沼椋祐(経2)50秒1718位
尾関啓太(総1)50秒8333位
池本凪沙
(法4=イトマン東京)
女子100m自由形54秒891位(決勝進出)
楠田夢乃
(文1=藤村SS)
女子200m平泳ぎ2分27秒944位(決勝進出)
三光哲平(法3)男子200m背泳ぎ1分59秒9712位(B決勝進出)
赤坂太成(経3)1分59秒9913位(B決勝進出)
廣橋諒人(総3)2分02秒7423位
長谷川葉月
(文2=イトマン東京)
女子50mバタフライ26秒864位(決勝進出)
弘中花音
(文1=イトマン東京)
女子200m背泳ぎ2分12秒824位(決勝進出)
中山響
(総2=イトマン東京)
男子1500m自由形8分11秒293位(決勝進出)

■決勝結果一覧

名前種目タイム結果
小山陽翔(法3)男子100m自由形B決勝50秒448位
三光哲平(法3)男子200m背泳ぎB決勝1分59秒342位
赤坂太成(経3)1分59秒593位
光永翔音(商1)男子100m自由形決勝49秒225位
池本凪沙
(法4=イトマン東京)
女子100m自由形決勝54秒521位
楠田夢乃
(文1=藤村SS)
女子200m平泳ぎ決勝2分25秒023位
長谷川葉月
(文2=イトマン東京)
女子50mバタフライ決勝26秒694位
弘中花音
(文1=イトマン東京)
女子200m背泳ぎ決勝2分13秒756位

(記事:日向野芯、写真:桑沢拓徒、琴寄由佳梨)