2025年10月19日 東京アクアティクスセンター
25mプールで争う競泳の日本短水路選手権最終日は19日、東京アクアティクスセンターで行われ、女子200m平泳ぎは楠田夢乃(文2=藤村SS)が2分21秒34で準優勝した。100m自由形の男子は光永翔音(商2)が47秒69の5位、女子は長谷川葉月(文3=イトマン東京)が54秒91の6位だった。
長谷川葉月が自己新で5位入賞、50自 「地力ついた」レースに手応え―競泳日本短水路
▲フォトセッションで笑顔を見せる楠田(一番左)
優勝まであと0秒6ほどの差だった。決勝では、序盤から隣を泳ぐ加藤心冨(スウィン鴻巣)との接戦に。予選3位通過の楠田は100mまでに一時はトップに立ったが、最後のターンで再び加藤に並ばれ、残り25mでわずかにかわされた。前回大会でも同種目で加藤に競り負け2位。リベンジとはならなかったものの、大会最終種目で中大勢が表彰台に上がった。
表彰式後の楠田の主な談話は以下の通り。
――結果とタイムを振り返って
この大会に向けては特に調整とかはしていなくて、先週までも長水路(50mプール)で合宿を行っていて、トレーニングを積んでいる段階での試合だったので、今自分が出せる100パーセントを出した感じです。
――インカレ後は初めての大きな大会だったが手応えは
100m(平泳ぎ)はベストから1秒以上かかってしまって、久々のレースというので感覚がいまいちつかめていなかったのと。平泳ぎの練習が積めていなくて、ずっとバタフライの練習をしていて。200mに向けての体力作りということでバタフライをしているんですけど、それが今日の200mにつながる部分も(あった)。最後バテてしまったんですけど、今の状態では最大の力を出せたのかなと思います。
――平泳ぎのためにバタフライを練習する
今ちょっと足をけがしているっていうのもあって。今日の200mもその痛みがある中というか、不安要素になってしまっていたので。平泳ぎができない代わりにバタフライをやるっていうのでもあるんですけど、平泳ぎばかりではなく、他の種目をやることで自分の気持ちの面でのリラックスにもなるので、他の種目を混ぜて練習をしています。
――ラスト25mまでは楠田選手が先行していた。終盤の泳ぎは加藤選手の強みか
そうですね。いや、もうシンプルにちょっと足が限界だったっていうのと、そこはそうですね。やっぱり自分の課題でもあって、いつもラストを差されてしまうレースばかりなので、そこを課題に練習はしているんですけど、まだトレーニングを積んでいる段階ということで、そこはまたリベンジしたいなと思います。
▲200m平泳ぎ決勝で加藤と競り合う楠田(奥)
――200m平泳ぎは今年の長水路ベストが世界ユニバーシティー大会。インカレは不調だったのか
練習はすごくいい感じだったんですけど、クラブチームでする試合だとなかなか4日間連続で試合を行うことがなくて。(インカレの)平泳ぎは最終日が200mということで、1番しんどいレースが1番最後に来るので、そこに合わせるのがどうしても難しくて。練習はずっと200mに向けた練習してるんですけど。1年生の時も100mはいい感じだったんですけど、最終日の200mでバテてしまうっていう感じになってしまって、それが今年もあったので、どうしても最後体力面でそうですね……。
――中大では代が変わったが今後の目標としては
まずはインターナショナルのタイムを切らないと代表にも関われないと思うので、まずは自己ベストを出してインターナショナルを切りたいというのが1番の目標です。
――世界短水路選手権を見据えていくのか
狙える位置にはもちろんいると思うんですけど、まずは短水路よりも長水路を強化したいというのがあって。長水路のタイムが伸びれば短水路にもおのずとついてくると思うので、そこを意識したいと思います。
(記事、写真:桑沢拓徒)