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7点差快勝!リベンジ果たす!―関東対抗戦第2試合 学習院大戦

2025年4月19日 東京都・中央大学多摩キャンパスラグビー場

雨が降りしきり、底冷えする寒さのなか迎えた関東対抗戦第2試合の相手は学習院大だ。昨年度の関東対抗戦では、中大は学習院大に4点差で敗れ、全勝優勝を逃した。リベンジを誓う中大は、終始猛攻し、13-6と7点差をつけて快勝した。

第1クオーター(以下Q)開始直後、ディフェンスの要である笠原光莉(法4)が膝を痛めて退場する。観客席ではわずかに緊張がはしったが、選手たちは冷静だった。学習院大選手にワンオンワンでつき、シュートを打つ隙を与えない。第1Q開始7分、笠原が舞い戻ると中大は攻めに転じた。笠原がボールを奪取し、得点のチャンスを作り出す。ゴールを捉えずとも、学習院大にプレッシャーをかけていった。

▲ディフェンスで力を発揮する笠原

両チーム無得点のまま、第1Qは後半に差し掛かる。先制点を挙げたのは中大だった。味方から松平紗弥(商2)がパスを受け、ゴールに迫る。その後、中大は、青木優希(総4)のフリーシュートと金子ななみ(商3)のシュートで得点した。

▲シュートを放つ金子

第2Q、中大は緩急やコートの横幅を利用したボール運びで、シュートの機会をうかがう。まず、藤井あすか(法4)がフリーシュートを獲得し、体勢を崩しながらも得点する。次に、藤井が逆サイドにいた松平にパスを出し、松平がフリーシュートを得て、シュートを決めた。中大はリードを守って、前半を終えた。

▲オフェンスで存在感を示した藤井

第3Q、中大は学習院大に怒涛の攻撃を浴びせる。1点目は青木のフリーシュート。2点目は佐藤凛依(国経2)のバウンドシュート。3点目は、長峰和奏(総4)が腕を振りきって鋭いシュートを決めた。中大の勢いは止まらない。中大はドローでボールと得ると、長峰からパスを受けた藤井が豪快にシュートを放ち、ゴールネットを揺らした。さらに、青木が再びフリーシュートで得点し、中大はリードを広げた。

▲安定感のある攻撃力を見せた青木

第4Qも、中大は攻撃の手を緩めない。青木が抜群の決定力でフリーシュートを決めると、藤井が力強いシュートでゴールを割った。そして、小島悠愛(法3)からパスを受けた金子がとどめの一撃を放つ。試合は13-6と7点差で幕を閉じた。

▲笑みを浮かべる選手たち

エースが不在のなか、大差で勝利した中大。しかしながら、伊藤健人コーチは、序盤で点差をつけられなかった点や第4Qでの連続失点にみられるように、ディフェンスの連携や試合の流れを意識してプレーすることについて伸びしろがあるという。さらに強くなるであろう中大女子ラクロス部の今後が楽しみだ。

 

◆試合結果◆

○中大13-6学習院大●

 

◆コメント◆

藤井あすか選手(法4)

ー今日の試合を振り返ってよかったところと改善したいところは
よかったところは、エースが不在のなか、みんなでそこを補いあって、シュートまでつなげたのが良かったなっていうところで、改善点は、いっぱいあるんですけど、もうちょっと流れを意識してプレーするっていうのを全体でできるといいかなって思います。

ー今日のために特に攻撃面で強化してきたことはあるか
ポジションがオフェンス専門なんですけど、どこが空いてるかなっていうのを考えて動くっていうのは常に認識してて、
あとはシュートを狙うコースていうのも、ゴーリーとの駆け引きなので、そこをいつも意識しながら練習しています。

ー次の試合に向けての意気込みは
関東対抗戦今までずっと勝ってきているので、次も全勝で終われるように勝ちたいです。

 

伊藤健人コーチ

ー2戦目となりましたが、1戦目と比べて選手の緊張感に変化はありましたか
そこはないですね、セカンドミディーとかもどちらかというと課題を克服しようというかたちでできていたのかなと思うので、そこは良かったというよりも緊張感はなかったですね。どうやって自分たちのプレーをするのかというところに集中はできていた感じはしますね。

ー試合勘は身についてきているといったかたちで
試合勘というよりは緊張しなかったというだけなので、試合勘はまだまだこれから。あの去年、前回の時もお話ししましたけど、去年リーグ戦出ていない子たちもまたいっぱいいるので、そこの子たちの試合勘はこれからどんどん仕上げていって磨いていこうかなといった感じですね。

ー今日の試合を観ていると、長峰選手とかも後半出ていなかったりとかそういうところは積極的にアタックのポジションを変えていったりする意識で指揮をされていたのですか
そうですね、去年結局試合に出ていない子たちをどんどん使っていない子たちをどんどん使って慣らしていこうというのがメインなので、それでも上手くいっていたので良かったかなと思いますね。

ーアタックの選手たちの働きはどう評価されますか
うーん、もうちょっと精度を高めてほしいかなと思いますね。要はリズムを作って欲しい。4Qに点数を取られたのも、結局OFのリズムが悪かったのでやっぱりOFでリズムを作らないとDFまで影響してしまうので、ラクロスの場合は。なのでそこのところをボールをキープするなり、シュート行くとかワンとかミスしないところはミスしないで決めきるとか、というのをしないとああいうQになっちゃうので。そこだからやっぱり去年出ていない子たちの課題かなと思いますね。

ーDFに関しては、前回中々連携が取れていないようにおっしゃっていたと思うのですが、今回序盤から練習でやってきたダブルであったりローテーションの形はある程度実践できていたかたちでしょうか
そうですね、もう少し早く1Qの最初からできる形にしないと、そこが課題のところですね。要は1Qそんなに点数差開かなかったのも、やっぱり相手の出方自体をもうちょっと見て、これでできるようになったら自分たちの中で話し合ってそれからやらないといけないっていう感じですね。

ーOFの話に戻ってしまうのですが、1on1が中大の武器ということでポテンシャルを感じる選手はいますか
そうですね、みんなトップチームに上げているのは、1on1ができていない人は上げていないので、そこはもう少し一段階二段階上げていくっていうのはこれからの練習で課題かなとは思いますね。

ーそこは1on1での働きが期待できる選手をアタックに配置するといった形で
まあ、アタックというかOF、ミディーも含めて。

ー次回、青学大戦になりますが、改善していきたい点や意気込みがありましたらお願いします
やっぱり細かいミスが多いので、そういうところは修正していくのとリズムを作るのを重要なポイントとしてやっていければいいと思います。

 

(記事:福田菜緒、写真:日向野芯)

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