新型コロナウイルス感染拡大に伴い、明かりが消えたスポーツ界。大学スポーツも開催予定だった各大会の中止や延期といった影響を受けています。4年間というタイムリミットがある大学スポーツ。このような出口が見えない状況の中、大学生アスリートたちはどのような思いで1日1日を過ごしているのか。中スポを通して、この1年を戦う選手・スタッフの皆さんの声をお届けできればと思います。第13回は女子ソフトボール部。主将の楢崎涼選手(経3)にお話をお伺いしました。
※この取材は5月5日に電話にて行われたものです
▲試合後に撮影された集合写真
――今の部の現状、部員の状況について教えてください
「部は完全に練習を停止しています。各自の個人練習に任せている状況です」
――監督、コーチから自粛期間を迎えるにあたって、指示はありましたか
「監督はいるのですが、主に学生だけで運営しているので、私が自主トレとコロナにかからないように注意して過ごしましょうということを伝えました」
――部員間でコミュニケーションは取れていますか
「今、新歓をどうするかという相談を部員内でしています」
――チームとして苦労していることはありますか
「新歓ですね。部員が11名しかいないので、本当に人数を集めないといけないので、そこが一番です」
――活動再開後に不安視していることはありますか
「特に初心者組なんですけど、この1年間で積み上げてきたものがボールに触れたりできないことで、なくなってしまうところが1番心配です」
――先行きが不透明ですが、モチベーションを保てていますか。保てている場合、どのようにしてモチベーションを保っていますか
「ちょっと難しいところはあるんですけど、個人的には保ててはいます。けれどもチーム全体でというと正直難しいのかなと思います」
▲今年度、主将に就任した楢崎
――春季リーグ戦の延期が決まって、どのように感じましたか
「春に向けて、冬の期間、寒いときも体力づくりとか基礎的な技術の向上を目指して練習してきたので、目標だった春リーグが無期限延期になったということで、多少は落ち込みました。けど、春リーグが再開されるとなった時に最大の実力が出せるようにみんなで頑張りたいです」
――今年はどのような目標を立てていましたか
「今年は上級生が少ないということもあり、2年生が6人いるんですけど、そのうち半分が初心者なので、2部には残ろうという目標でやっています」
――自粛期間だからこそ、感じたことはありますか
「新歓の時の作戦会議というか、人数が少ない分考えて行動するというか、全員が人任せにするんじゃなくて、どんどんアイデアを出してくれるので、人数は少ないですけど、自覚を持つというか、一人一人が大事なんだということが意識できるので、そこはいいことだと思います」
――自粛期間ではありますが、主将として意識すること、チームの皆さんに求めることを教えてください
「全員で練習する機会がなくなって、各自で練習するしかない状況なので、モチベーションを保つこととか、練習メニューとか大変な部分もあるんですけど、活動が再開されたときに前よりレベルアップした状態でソフトボールができるように頑張りたいと思います」
――最後になりますが、今年の意気込みをお願いします
「今年は春リーグ2部残留という目標でやってきたんですが、秋ではもっと上位に食い込めるように2部優勝を目指してやっていきたいと思います」
――ありがとうございました
写真提供:女子ソフトボール部
記事:「中大スポーツ」新聞部