2021年11月23日~25日 駒沢屋内球技場
11月23日から3日間、駒沢屋内球技場で東日本学生選手権秋季大会が行われた。中大からは新人戦で5人、選手権の部で3人の計8人が表彰台に乗った。
▲相手を場外に押し出そうとする窪田大羅(経2)
1日目は新人戦グレコローマンスタイルが行われ、82㌔級で窪田が準優勝した。窪田は1回戦、準決勝ともに8―0のテクニカルフォール勝ちをし、決勝まで順調にコマを進めた。決勝ではフリースタイルで名をはせる高橋(日体大)との対戦。窪田は「グレコは自分の本業なんでそこは負けちゃいかんな」と意気込んだ。前半は3-0でリードするも後半開始後にパッシブを取られ、その流れで相手に連続得点を許してしまう。3-10で試合終了、準優勝に終わった。窪田は「シンプルにフィジカルで負けたんで自分の練習不足」と振り返った。
▲決勝で圧倒的な勝利を見せた阿部光(経2)
2日目の新人戦フリースタイルでは97㌔級で阿部が優勝、57㌔級で芹沢雄生(法2)が準優勝した。
けがを負った芹沢が復帰したのがつい1カ月前。ブランクを感じさせぬ戦いぶりで決勝に進出。決勝の相手は早大の山口。芹沢は試合開始後すぐ得意のタックルで攻めていく。テイクダウンを取り前半を2-0でリード、後半に場外ポイントで1点を失点するも2-1でこのまま優勝が決まるかと思われた。序盤勢いよく見えた芹沢だったが徐々に体力を削られ、残り1分のところで相手にテイクダウンを取られてしまう。2-3でタイムアップ、惜しくも優勝を逃した。「自分の力を無駄に使ってきてそれでバテてしまったので、もっと力の使い方とか組手とかそういったところを克服できたらなと思います」と課題が見つかった試合になったようだ。
▲ローリングで得点を重ねる芹沢
阿部は6月に行われた春季新人戦の92㌔級で優勝するも、インカレで1回戦敗退。この敗北を踏まえ「常にチャレンジャーの気持ちで慢心しないでいこう」と今大会まで毎日自分に言い聞かせた。挑戦者の気持ちで臨んだ決勝では加藤(国士大)と対戦。開始早々阿部はテイクダウンでポジションを取りローリングで得点を重ねた。10-0でテクニカルフォール勝ち、わずか36秒で優勝を決めた。阿部は「本当はツーオンワンという別の技をインカレからずっと練習してきたのですがそれを出すことをためらってしまった」と語り、この試合を75点と評価した。この試合を評価された阿部は最優秀選手賞を受賞。「正直、今回人がいなかったというのもあり、自分がもらうべきではないと思うのですが、素晴らしい賞をいただけてうれしいです」と喜びの言葉を口にした。
▲池田と対戦する村島克哉(法3)
3日目の選手権の部では86㌔級で村島が優勝。準決勝では先輩である池田貫太郎(商4)と対戦。「手の内を知っているというか、どんな技が来るかがバレている」ことからやりづらさを感じたという村島だったが8-0で池田を下し決勝に進出。川崎(東洋大)との対戦は初めてだというが、序盤からどんどん攻めていき試合開始2分弱で10-0のテクニカルフォール勝ち、優勝を決めた。次回は天皇杯全日本選手権に出場予定。「格上の選手が多いんですけど一回でも勝てるように精進します」と意気込んだ。
次の天皇杯で今年はシーズン一区切りである。天皇杯出場のチャンスを持つ選手たちは格上選手が多い舞台に挑んでいく。一つでも多く勝利をつかみシーズンを締めくくりたい。
◆大会結果◆
1日目 新人戦グレコローマンスタイル
60㌔級
2回戦
●草間正汰(理工2)5ー14田南部(日体大)○
※テクニカルフォール負け
67㌔級
2回戦
○石原三四郎(文1)8ー0吉田(日体大)●
※テクニカルフォール勝ち
3回戦
●石原4ー5三多見(拓大)○
72㌔級
1回戦
○小田桐和真(商2)12ー5関下(神奈川大)●
2回戦
○小田桐7ー3喜多(育英大)●
3回戦
●小田桐0ー9鈴木(山梨学大)○
※テクニカルフォール負け
82㌔級
2回戦
○窪田大羅(経2)8ー0小林(神奈川大)●
※テクニカルフォール勝ち
準決勝
○窪田8ー0合田(東洋大)●
※テクニカルフォール勝ち
決勝
●窪田3ー10高橋(日体大)○
97㌔級
準決勝
●渡邉荘陽(文2)1ー8加藤(国士大)○
※フォール負け
130㌔級
準決勝
●出頭海(法2)ー對比地 (山梨学大)○
※不戦敗
2日目 新人戦フリースタイル
57㌔級
1回戦
○小川潤大(経1)11ー1佐藤(立大)●
2回戦
●小川0ー7山口(早大)○
○芹沢雄生(法2)10ー0野出(法大)●
3回戦
○芹沢10ー0井出(日体大)
決勝
●芹沢2ー3山口(早大)○
61㌔級
2回戦
●草間正汰(理工2)3ー3深澤(山梨学大)○
※ラストポイントにより敗北
65㌔級
1回戦
○岩切徳丸(経1)5ー5深水(東洋大)●
※ラストポイントにより勝利
2回戦
●岩切2ー4宇戸平(日体大)○
70㌔級
1回戦
○小田桐和真(商2)ー 坂上(日体大)●
※不戦勝
2回戦
●小田桐2ー8平岡(慶大)○
79㌔級
2回戦
○石山大凱(法1)18ー8小林(神奈川大)●
3回戦
●石山2ー3藤田(日大)○
86㌔級
1回戦
●窪田大羅(経2)1ー2高橋(神奈川大)○
97㌔級
1回戦
●渡邊荘陽(文2)1ー12加藤(国士大)○
準決勝
●中里優斗(法1)4ー5加藤(国士大)○
○阿部光(経2)10ー0持永(国士大)●
決勝
○阿部10ー0加藤(国士大)●
3日目 選手権の部グレコローマンスタイル
77㌔級
1回戦
○高橋大和(経3)4ー8田代(国士大)●
※フォール勝ち
準決勝
●高橋2ー3今村(日大)○
3日目 選手権の部フリースタイル
61㌔級
2回戦
●時田隆成(商4)ー島谷(早大)○
※不戦敗
●土井璃音(法3)ー杉内(国士大)○
※不戦敗
65㌔級
1回戦
●山慶次郎(文4)3ー4小柴(日体大)○
○伊藤史門(文3)10ー0出田(東海大)●
※テクニカルフォール勝ち
2回戦
●伊藤史1ー7中村(日体大)○
70㌔級
1回戦
●関海翔(文3)0ー10藤田(国士大)○
※テクニカルフォール負け
74㌔級
準決勝
伊藤朱里(法4)ー長島(拓大)
※不戦敗
86㌔級
1回戦
○池田貫太郎(商4)11ー0山崎(日大)●
※テクニカルフォール勝ち
準決勝
●池田0ー8村島克哉(法3)○
決勝
○村島10ー0川崎(東洋大)●
125㌔級
1回戦
●笹岡龍馬(経3)0ー2西村(国士大)○
◆お知らせ◆
次の大会は駒沢体育館にて12月16日から4日間の日程で行われる天皇杯全日本選手権です
(記事:守屋七菜、写真:若林拓実、守屋七菜)
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