いよいよ2025年の大学サッカーが幕を開ける。昨シーズン、関東大学サッカーリーグ戦1部4位という結果で4年ぶりのインカレ出場を果たした中大。今季は悲願の関東リーグ制覇&日本一を目指すためにどんな戦いを見せるのか。開幕特集として、期待の新入生と今季も中大を率いる宮沢正史監督へのインタビューを前編、後編の2本立てでお届けする。
前編は新入生・長田叶羽(商1)&宮沢監督へのインタビューをお届けする。
(取材、構成:山口周起)(取材日:3月12日)
長田叶羽インタビュー
◆長田叶羽プロフィール
生年月日:2007年3月12日
出身:ガンバ大阪ユース
ポジション:MF
長田は昨季までガンバ大阪ユースで10番を背負いボランチとして中盤に君臨。日本クラブユースサッカー選手権で連覇、高円宮杯JFAU18サッカープレミアリーグ2024プレーオフではチームをプレミアリーグ昇格に導いた。そしてクラブでの活躍にとどまらず各世代別代表への選出経験も豊富で、昨年10月にはU18日本代表としてスペイン遠征に参加するなど経験と実力を兼ね備えた大型ルーキーだ。中大での活躍も期待される長田に現状や4年間の目標などについて語ってもらった。
「関東でプレーしたい」という思いがあった
–中大に進学した理由
関西出身でずっと関西でサッカーをやってきて、関東のレベルは関西から見ても一段上というか、レベルが高いと感じていたので関東でプレーしたいという思いがあって、(中村)憲剛さんがOBで中大に教えに来てくださったりとかしているということもあって、練習参加させてもらって、自分のプレースタイルに合っていると思ったので中大を選びました。
–プレースタイルに合うというのはつなぐサッカーのところ?
そうですね。やはり関東はフィジカルサッカーというか身体能力を生かすというサッカーが多い中で、中大はボールを動かして主導権を握るというサッカーをしていたので自分に合っているかなという感じです。
–実際に練習に参加してみての印象
僕のイメージだと先輩後輩の上下関係が良い意味で無くて、他の大学だと1年生と4年生だと結構離れているイメージがあると思うのですが、学年関係無く試合中も言い合ったりして、すごく距離感無く優しくしてもらっています。
–4年生とも話はする?
試合中も普段もサッカーの話はしますし、関西人だからお喋りなのかもしれないです(笑)。
–大学サッカーの印象について
さらに大人に近づいたという感じです。プロと等しいレベルの強度やプレースピードがあると思いますし、その中でも関東1部というのはさらにどの地域のリーグよりもレベルは高いと思っているので、そのレベルに早く慣れて試合に絡んでいければと思います。
–大学でさらに伸ばしたい力について
強度の部分は上げていかなければ試合には出ることができないですし、技術の部分は高校生までの力で通用する部分が多いと思っています。
–寮での生活について
高校時代の寮ではご飯を毎日3食出してくれていたので、自炊という部分は大変ですね。
–共に中大に進んだ同学年の印象
元々知っていた選手はいますが面識があった選手がいませんでした。関東の選手とかと対戦はしたことはあって、やはりみんなレベルが高いなという印象です。プロの舞台に立ったことのある選手や2種登録された経験のある選手などもいるので負けないように頑張りたいです。
「ヨーロッパ」も見据えながらプレーしたい
▲大学4年間の意気込みを語ってくれた長田
–サッカーを始めたきっかけ
父がサッカーをしていて、その影響で始めました。小さい頃にすぐチームに入って練習していました。
–自身のアピールポイント
守備の予測やコーチングの部分、攻撃の時のアイデアには自信があります。
–世代別代表経験について
僕の年代でもA代表で出て主力で活躍している選手もたくさんいるし、そのレベルに達するまでの時間が短ければ短いほどより上に行けると思うので、大学サッカーを経験する中でもちろんプロを目指しながら、ヨーロッパも見据えながらプレーしたいです。
–高校時代に印象に残っている試合
昨年のクラブユース決勝ですかね。大雨で試合ができるかわからない中で40分1本で、アディショナルタイムに2点取って逆転というのは人生でなかなか無い経験なので印象に残っています。
(昨年7月に行われた日本クラブユースサッカー選手権(U18)決勝は豪雨により40分1本マッチとなり、ガンバ大阪ユースがアディショナルタイムに2得点を挙げて大逆転。川崎フロンターレU18を3-2で破り同大会連覇を果たした。)
–昨年12月のプレミアリーグ昇格をかけた横浜F・マリノスユースとの試合について横山俊介選手(横浜F・マリノスユース出身)と何か話したか。
しましたね。ヨコ(横山選手)は怪我をしていて途中出場で、一緒に中大にいくというのは分かっていたんですけど、その時はまだ話をしていなくて中大で練習参加をした時には話しましたね。
–好きな選手について
遠藤保仁さんはずっと好きですね。ガンバだったので、ガンバの頃から参考にしていた選手です。好きな選手は挙げ出したらキリがないですね(笑)。(中村)憲剛さんとかも好きだし、いま川崎フロンターレでプレーしている山本悠樹選手とかもガンバ時代にお世話になっていたので、今も結構見ています。好きな選手は結構多いですね(笑)。
–好きな選手に共通する部分、参考にしている部分は?
フィジカルというよりは足元があって、チームをコントロールしてボールを動かす中心になる部分ですね。
–2025年の目標について
チームの目標としては日本一、関東リーグ優勝なので、それに少しでも貢献できるようにチームの力になりたいと思っていますし、個人としてはリーグ戦に多く絡んで、開幕スタメンは狙っていきたいと思っています。
–大学4年間を通しての目標
卒業するまでにどこかのチームで特別指定などで試合に出ていきたいなと思っています。
–ガンバ大阪に戻りたい気持ちはある?
中学に入る前からお世話になっているクラブですし、戻って貢献したいという思いはあります。ガンバもタイトルをなかなかとれていないので少しでも力になれるなら戻りたいなと思っています。
長田選手は早速トップチームに絡んでおり、今季からの活躍が期待されます!
宮沢監督インタビュー
▲就任4年目の宮沢監督
今季も中大を率いる就任4年目の宮沢正史監督。就任1年目に1部昇格を果たすと、2年目には苦しみながらも1部残留。そして昨季はチームを1部4位、インカレ出場へと導いた。着実に歩みを進める中大を率いる指揮官に今季の展望を伺った。
リーグ戦、総理大臣杯、インカレで「優勝」を目標に
–昨季の1部4位、インカレ出場という結果を振り返って
2部から上がってきて、1部残留できて、昨年は優勝を狙ったのですが4位という形と、インカレ出場はしましたが本戦に行けなかったというところで、もう少し上に行きたかったなというのが率直な気持ちですね。
–昨季守備面の課題について
システム上押し込まれる時間帯というのはあったと思うのですが、そこでも人数をかけてもう少しゴールを守りたかったなというところと、攻撃のところでももっと得点力を上げたかったなというところですね。そこが大きかったですね。
–得点力も明確な課題?
そうですね。もっと点をとらなければいけないというところで、その反省を生かして今年は入っているので、「今年はゴールを奪いに行くぞ」ということでシステム変更もしましたし、より攻撃的にいくことによって失点も減らしたいなと思っています。ゴールを奪うというところでいろいろなバリエーションを増やしていきながら、いろいろな選手が点をとれるように取り組んでいます。
–新チームの雰囲気について
いろいろな意味で厳しさというものを強調しているなと感じます。選手たちでそういう雰囲気をつくっていけているなと思うので、より高みを目指して強度を高くしながらというところはできているのではないかと感じます。
–選手が主体となって雰囲気をつくれている?
そうですね。それは常々言っているので、こちら側から全部提示するだけではなくて、選手たちが気づいたことを率先してやっていくべきだと思うので、そういったことは尊重しながら主体的にやっていきたいとずっと話しています。非常に良い傾向だと思います。
–トップチームの人数が減ったことについて(今季から24人に)
いろいろなコミュニケーションをとってやっているのですが、24人という狭き門で競争がかなり激しくなったというところですね。なおかつ集中したトレーニングができていると思います。
–合宿などを経てチームの完成度は
まだまだですが、非常にみんなが前向きに取り組んでくれていたのでいい成果が出たなと思います。チームコンセプトも落とし込みできましたし、その中で選手たちの創造性を生かしてより良い攻撃をしながら、たくさん点をとれて帰ってこれたのは非常によかったというところなのですが、まだまだ精度やタイミングを合わせるところをいかに合わせていけるかというところと守備面でまだまだもったいない失点が多かったので、そういうところを減らしていきたいと思っています。
–新入生の印象について
ポテンシャルが本当にみんな高いので、誰がAチームに入ってもおかしくないような状況です。現時点(取材日:3月12日)では(長田)叶羽だけがAチームに入っていて、他の選手たちはBチームですが、コーチたちが中大のサッカーを教えてくれているので、それを積み重ねていってくれれば中大を背負う選手になってくれるのではないかと思っています。
–長田の印象について
攻守においてゲームに関われるというところですね。ああいった選手は守備が弱かったりとか攻撃が物足りなかったりとかするのですが、攻守においてハイレベルなプレーができるというところが強みなのではないかと思います。
–今季負けたくない大学は?
監督に就任して4年目になるのですが、明大、筑波大、日大の3つの大学になかなか勝てないですね。今年は何としてでも勝利を奪いたいと思います。
–今季の目標
優勝ですね。リーグ戦、総理大臣杯、インカレで優勝を目標にしています。
–得点数などの具体的な数字の目標は?
それは選手たちにも伝えているのですが、「勝点50、得点50、失点22以下」という数字です。1試合2点以上1失点以下に抑えたいというところですね。
4月1日発行の「中大スポーツ」第188号では、5面に長田選手特集など今回のインタビュー関連記事を掲載しておりますので、ぜひそちらもご覧ください!
▲本紙4月号5面(4月1日発行)
後編では、期待の新入生・横山俊介(商1)選手&川口和也(商1)選手へのインタビューをお届けします!
◆開幕戦試合情報
対戦相手 vs日大
日時 4月6日(日)14:00キックオフ
場所 日本大学アスレティックパーク稲城 サッカーフィールド