2021年3月29日 神宮球場
チーム 123 456 789=R H E
立正大 000 000 000=0 1 2
中 大 030 032 12×=11 11 0
[中]皆川、石田裕、大栄ー古賀
[立]田中、土屋、谷田部、杉田、関口ー須藤
[本]〈中〉森下(5回2点、7回1点)、北村(8回1点)
◆スタメン◆
1[遊]中川 拓紀(商4=宇治山田商業)
2[指]齋藤未来也(商3=関東第一)
3[二]石井 巧(文2=作新学院)
4[中]森下 翔太(商3=東海大相模)
5[捕]古賀 悠斗(法4=福岡大大濠)
6[三]中前 祐也(法2=浦和学院)
7[一]北村 恵吾(商3=近江)
8[右]中田 悠斗(経4=藤枝明誠)
9[左]佐伯 和希(経2=岩国)
P 皆川 喬涼(法4=前橋育英)
昨年は新型コロナウイルス感染拡大の影響で中止された春季リーグ。今年は無事開催されることになり、2部優勝チームの青山学院を加えた計7チームで3月29日、戦国東都の口火がついに切られた。
先発はエース皆川。1回表から四球を出すも落ち着いて後続を抑え、2回も3人でピシャリ。序盤からエースらしい安定した投球を見せる。そんな中、中大は2回裏に古賀主将の左中間への二塁打でチーム初ヒットを記録すると6番中前が右中間への二塁打で先制、その後7番北村、8番中田も続いて4者連続安打を含むこの回、5安打3得点の猛攻を見せた。
▲安定した投球を見せる皆川
尻上がりに調子を上げていった皆川。援護をもらった直後の3回表には3者連続三振を奪うなど5回途中までヒット一本も許さない圧巻の投球を披露。そんな5回裏、中大期待の主軸が魅せた。「1打席目、2打席目は力んでしまったが、チームメイトから力を抜けと言われ第三打席はリラックスして捉えられたかな」という森下。今春からチームの主軸を担う4番が、レフト方向へ今季第1号となる2点本塁打を放ち、さらに相手を突き放した。
▲今春、チーム第1号の本塁打を放つ森下
ところが6回、ここまで安定した投球で1安打に抑えていた皆川が乱れる。3四球で一死満塁にすると、ここで石田裕太郎(経2=静清)にスイッチ。試合後、監督は皆川をもう少し投げさせたかったとしつつ、両足がつっていたことを明かし大事をとっての降板となった。一方、昨秋に続き開幕戦での厳しい場面でのリリーフとなった石田。1点、2点を覚悟するプレッシャーのかかる登板だったが、その心配は杞憂(きゆう)に終わる。5番神頭(立正大)を6ー4ー3の併殺打に抑え、監督の期待に最高の結果で応えた。
▲石田裕が一死満塁のピンチを併殺打で抑える
良い雰囲気の中、足でも見せる中大。6回裏、中前の安打に北村の犠打、さらに中田も続き三塁までランナーを進めると、ここで佐伯がスクイズ。バッテリー間の一瞬の隙を突いて中前がホームイン。その後、中川の適時打でさらに1点を追加し8ー0とした。
勢い付いた中大打線は誰も止めることはできない。7回裏、森下が再び変化球を捉えてレフトスタンドへ運び、衝撃の第2号本塁打で9点目を入れる。その後、石田から代わった大栄陽斗(商2=仙台育英)が2者連続三振と相手に流れを渡さず、更に8回には北村のこの試合3本目となるレフトへの本塁打、中川の適時打などで2点を追加。攻めでは合計11点を奪い、投げては投手陣が相手打線を僅か1安打に抑える完封リレーで2021年の東都初陣を見事勝利で飾った。
▲森下、この試合2度目の本塁打
試合を振り返って清水監督は「思い通りの試合になった。先発の皆川がよく抑えてくれたので、攻撃の方に集中できて効率よく点が取れたなと思います」と語った。また、この試合2本の本塁打を放った森下について、「4番として打てない時でも森下に回せばなんとかなるっていうような選手になってほしいと思っていて、牧がいる時から4番を取れという話はしていたんですけど、牧に代わってしっかりしていると思います」と春先からの成長を語り、今後への期待も込めた。11点を奪い圧勝した中大。これからの長いリーグ戦に向けて、これ以上ない滑り出しを見せた。
◆試合結果◆
○中大11-0立正大●(中大1勝0敗)
◆お知らせ
次戦は3月31日に11:00から神宮球場にて行われる対立正大2回戦です。
記事・写真:「中大スポーツ」新聞部