2021年4月16日 戸田北部公園野球場
東洋大川越戦を勝利で終え、春季リーグを1勝1敗とした中大は2017、18年と全日本選手権で連覇を果たすなど強豪として知られる文教大との試合となった。この試合を何とかものにして、全日本選手権に一歩前進したい。
中大の先発は山下乃亜(文2)。岩下監督が「長いイニングを投げられるため、エースとして期待する」と評する逸材で、これまでは2戦ともリリーフとして好投し、今回が初先発となった。「調子自体は決して良くなかった」と話すように、初回は2本の安打や四球などで1点を失う不安定な立ち上がりだったものの、その後は要所を締めるピッチングで持ち直し7回1失点と先発の役割を十二分に果たした。
▲7回1失点の好投で試合を作った山下
山下の好投に応えたい打線は2回に内野ゴロの間に1点を加えて同点に追い付くと、4回には相手投手の3連続四球でもらったチャンスを3番の緑川朋晃(商2)が中前2点適時打でしっかりとものにして勝ち越しに成功した。「相手の左投手を想定して練習していた成果が出た」と話した緑川はこの日5打数4安打と絶好調。3番の役割をしっかりと果たした。
▲4安打2打点の大暴れで勝利に大きく貢献した緑川
7回にも吉味剛希(商3)のスクイズで1点を加え4対1とした中大は8回に寺田真(商2)、9回には昨年と比べて制球が格段に良くなり、守護神を任されるようになった枝村亮哉(法3)が登板し相手打線をシャットアウト。得意の継投策で2試合連続の勝利を手にした。
▲守護神として9回のマウンドに登る枝村
今日の試合では山下、緑川の2年生コンビが投打のヒーローとなり快勝した。次回の対戦相手は昨年の東日本学生軟式野球選抜交流大会決勝で敗北を喫した因縁の相手國學大。今日のように中大の野球をすることができれば間違いなく勝てるはずだ。
◆試合後のコメント◆
山下
ー試合にどう臨みましたか?
ここまで1勝1敗でしたが、文教さんは強いチームだと分かっていて、前の試合(東洋大川越戦)も危なかったので、今後のリーグに向けていい流れを作っていければいいなという気持ちでした。
ー投げては7回1失点でした
初回は流れを相手に作られてしまって、最初の入りはミスしてしまいましたが、その後はしっかり修正して、いい形の勝利になったかなと思います。
ー後半徐々に立ち直りましたね
調子どうこうよりも、今日の自分でいかに抑えるかを意識しています。調子自体は良くないんですけど、その中でどういうピッチングをするかというのをずっと考えています。
ー今季の目標
今シーズンは個人としては最優秀投手賞とベストナインを両方獲る。チームとしては残り全勝して全日本。全日本では優勝したいです。
緑川
ー5打数4安打でしたが、調子の良い要因
左投手を想定して練習していたのでその成果が出せたと思います。
ーチームは2連勝ですが
チームの状況は今までで一番良かったので、後はサインプレーとかを詰められれば良いかなと思います。
ー次戦に向けて
一喜一憂せずに次の試合も頑張ります。
◆試合結果◆
チーム 123 456 789 =計
文教大 100 000 000 =1
中 大 010 200 100 =4
◆お知らせ◆
次戦は4月27日、戸田北部公園野球場にて行われる春季リーグ対國學大戦となります。