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未来の「中央」の星 三奈木大学初勝利!  接戦制し勝ち点獲得へ弾みー東都大学野球春季リーグ戦 対亜大2回戦

2022 4月20日 神宮球場

チーム 12 3  456  789 =RHE
中 大 401  00  000=590
亜 大 202  000  00=4 5  1

[中]岩本、三奈木、西舘ー村高
[亜]齋藤、田中大、小牟田、遠藤ー草部
[本]なし

◆スタメン◆
1[二]繁永  晟(商1=大阪桐蔭)
2[左]佐伯 和希(経3=岩国)
3[右]森下 翔太(商4=東海大相模)
4[一]北村 恵吾(商4=近江)
5[中]皆川 岳飛(経1=前橋育英)
6[指]佐藤  豪(経1=藤代)
7[遊]石井  巧(文3=作新学院)
8[三]中前 祐也(法3=浦和学院)
9[捕]村高  尭(商4=日大豊山)
P   岩本 大地(法3=石岡第一)

昨日の試合はタイブレークにもつれ込むも延長10回に4点を取られ勝ち星を挙げることができなかったが、この試合は2番手のルーキー・三奈木亜星(商1・浦和学院)が好投し、亜大に粘り勝ち。1勝1敗として第3戦への弾みをつけた。


▲先制のホームを踏んだ繁永

中大は初回、先頭繁永の左前安打、2番佐伯の四球、3番森下の四球といきなり無死満塁のチャンスを作る。そのチャンスを4番北村の犠飛、5番皆川の左前適時打などで生かし、初回から4点を獲得。最初から先発・岩本への大きな援護を与える。

しかし、その裏先発の岩本が1死から4者連続四死球。相手にヒットを許すことなく1点を献上してしまう。4点と大きい援護をもらっていただけに流れを渡したくない局面であるが、中前のファインプレーなどもあり、何とか2点でこの回を抑える。

3回には四球で出したランナーを5番西脇(亜大)、6番大越(亜大)の適時打で返され、1点差に迫られる。嫌な雰囲気がしていた中で、岩本は5回に真中満氏(日大)に並ぶ1試合6盗塁をこの春季リーグで決めた田中幹(亜大)に四球を与えて降板。後輩の三奈木にマウンドを託すことになる。


▲先発の岩本。4回を投げて被安打3、四死球6という結果に終わった

岩本の後を受けた三奈木は亜大打線をピシャリと抑え3イニング無安打無失点。嫌な流れを断ち切った。三奈木は試合後「無駄なランナーを出したけど周りから思い切り投げろと言われて抑えられた」と語っており、清水監督も「三奈木がよく抑えた。流れを切ってうまく西舘につなげた。物怖じしないのが頼もしい」と三奈木の好投に目を細めた。


▲嬉しい大学初勝利を手にした三奈木。頼もしいニューフェイスが加わった

8回からは頼れるリリーフエース西舘(法3=花巻東)が登板。8回には山下(亜大)にライト線への2塁打を浴び、ピンチを背負う。そして、2死二塁とした場面で迎えたバッターは前の試合で延長10回に左越え三塁打を放った草部(亜大)。3球目をレフト前へと運び、同点の適時打になると思われたが、レフト佐伯の好返球でホームを果敢に狙ったセカンドランナー・山下を生還させない。最終回は西舘が持ち味のストレートを生かして圧巻の三者連続空振り三振。1点差を守り切った。


▲好返球でランナーを生還させず、喜びを表す佐伯(中央)と佐伯を迎える根本翔吾(商3=習志野)(右)

この試合で三奈木は記念すべき大学初勝利。「亜星(あせい)」という名前には「アジア」の星になってほしいという願いが込められているという。嬉しい初勝利は「アジア」大学から手にしたが、ゴールデンルーキーは「中央」の星になるべくスター街道を進んでいる。中大ナインはそんなルーキーの好投に奮起され、次の試合も全員野球で勝ちを奪いに行き、2つ目の勝ち点を獲得してくれるだろう。

◆試合結果◆
○中大5-4亜大●(中大1勝1敗)

(記事:為谷楓太、カメラ:鈴木佐和、小林美久)

お知らせ
次戦は4月21日、9時から神宮球場にて行われる対亜大3回戦です。