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【第169号掲載記事】40年ぶりの快挙!他を圧倒する実力でインカレ制覇を果たすー全日本学生ハンドボール選手権大会

11月6~10日 山梨・小瀬スポーツ公園体育館他

5日間に及ぶインカレの大舞台で、中大ハンドボール部が悲願の優勝を果たした!洗練されたチーム力と持ち前の「守りからの速攻」を遺憾なく発揮し、全国の強豪を次々に撃破。実に40年ぶりとなる栄冠をつかんだ。

※「中大スポーツ」第169号1面の本文を掲載しております。

◇   ◇   ◇

▲準決勝でシュートを決める中村主将

優勝までの軌跡

1回戦の相手は中部大。「インカレの初戦は魔の初戦」と実方智監督が警戒するように油断できない試合だ。開始30秒に中村仁宣主将(文4)の先制点で弾みを付けると、その後も東京五輪代表の部井久アダム勇樹(法4)のシュートで点差を広げ、5点リードで前半を折り返す。後半には初出場の瑞慶山充貴(法1)、蔦谷日向(法1)が得点を決め見事勝利。全員ハンドボールを体現した試合となった。その後も攻守共に巧みなプレーで順調に勝ち進み、迎えた決勝。相手は前回のインカレ覇者・日体大を破った大体大。先制を許すもすぐさま中村翼(法4)のシュートで同点に追い付く。その後は「離そうとしても追い付いてくる」(宮城風太・経4)と語るように両チーム得点を奪い合うが、蔦谷大雅(法3)や久保寺歩夢(文3)を中心に中大の強み「守りからの速攻」を徐々に決め、4点リードで前半を終える。後半は序盤から中大ペースで一時7点差としたが、大体大の反撃で4点差まで追い付かれる。ここで実方監督がタイムアウトを要求し、「前半の点差と大して変わらない状態だから焦るな」と声を掛けると、伊禮雅太(法2)の連続得点や中村翼の強烈なシュートが続く。最後は主将の中村仁がダメ押しの1点を決めて試合終了のホイッスルが鳴ると、選手は4年生のもとへ駆け寄り喜びを爆発させた。

大黒柱の4年生

秋季リーグ優勝に続くインカレ制覇。華々しい功績の原動力となったのは4年生だ。後輩たちが「一人一人違うものを持っている」(伊禮)「スーパースターばかり」(蔦谷大)と話すように、5人全員が折り紙付きの実力者。さらに彼らの能力は個人だけに留まらなかった。「チームがある程度出来上がった段階からは最終仕上げを選手たちにやらせる」という監督の指導方針のもと、8月から4年生が練習をまとめ上げチームの総合力を強化させていったのである。彼らの貢献について指揮官は「この優勝は4年生のもの、4年生の力ですよ」と大いに称賛。まさに大黒柱といえる4年生の活躍が、チームを日本一に導いたのだ。

受け継がれた力

強者ぞろいの4年生が引退を迎えチームを離れるが、彼らの穴を埋める下級生も盤石な布陣だ。今大会で優秀選手に選ばれ、日本代表候補に名乗りを上げる蔦谷大をはじめとし、伊禮や泉本心(法1)など各学年に強力な選手が集まり、その層は非常に厚い。彼らは来季どのような活躍を見せるのか。中大ハンドボール部の歴史に刻まれる新たな1ページが今から楽しみだ。

◆試合結果◆
①中大
②大体大
③日体大

記事、写真:立花拓輝)

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2021年1月13日(木)付で「中大スポーツ」第169号を発行いたしました。詳細はこちら