2022年12月25日 神奈川・KOSE新横浜スケートセンター
インカレ最終日、準決勝で東洋大に敗北した中大は3位決定戦で法大と対戦した。途中2点差まで広げるも終盤に追い付かれ、勝敗はPSSで決めることに。中大は2-2で迎えた5本目を畑山隆貴(総3)が見事決めて勝利。3位入賞を果たし全員でリンクに出て喜びを分かちあった。
▲歓喜する中大メンバー
〈第1ピリオド〉
試合は開始早々両チーム激しい攻撃を見せるも、あと一歩のところでゴールにならない時間が続く。
試合が動いたのは第1ピリオドの折り返しを迎えた11分。佐藤佑哉(経3)がサイドから押し込み、待望の先制点を奪う。その後得点は動かずこのまま終わるかと思われたが、終了18秒前に同点打を許し、1-1で第1ピリオドを終える。
▲先制点を獲得した佐藤
〈第2ピリオド〉
もう一度リードしたいは中大は開始2分、畑山のパスから荒木零士(総1)が決めて2-1とする。1年生のゴールで勢いづいた中大は続けて4分、柴田響(総3)がシュートのこぼれ球をすかさず奪い、最後は吉野訓平(文3)が決めて2点差に。ここから試合の流れは中大に傾いていきリードを保ち続けていったが、開始12分に1点を決められ3-2で終了する。
▲追加点を決めた荒木
〈第3ピリオド〉
迎えた第3ピリオド。攻撃は最大の防御を体現するかのように果敢に攻めていく中大は開始3分、パスカットから流れを作り、最後は権平優斗主将(総4)が得点を挙げて再び2点差とする。しかし法大もここから猛攻を見せ、中大は10分、12分と連続得点を許してしまう。再び振出しに戻ったのも束の間、1分後には木村祐翔(商1)が一人で持ち込みそのままゴール。去年の敗戦と似たようなシチュエーションだったので、去年の経験を生かして『ここで切らすんじゃねえぞ。本当にまだ全然余裕あるよ』みたいな声掛けを意識していたし、それを自分だけじゃなくて全員がやっていた」(権平主将)と、気持ちで負けなかった中大はすぐさま1点リードの状況を作る。勝負あったかと思われたが終盤の16分に1点を決められ、5-5で3on3の延長戦に突入。それでも決着が着かなかったため試合はPSSにもつれ込む。
▲ゴールを狙う権平主将
〈PSS〉
運命のPSS。中大はこの日先制点を挙げた佐藤が1本目を決めるも、続く2、3本目を外してしまう。守備の番では1、2本目を立て続けに止めるも3、4本目を連続で決められてしまう。中大も4本目を決めて2-2で迎えた5本目。先攻法大のシュートを防ぐと、最後は畑山が鋭いシュートを決めて3-2で勝利。吉野は「厳しい戦いになったが全員が力を合わせて4年生のために頑張った試合が出来て良かった」と笑顔で振り返った。
▲試合の中で何度も好セーブを見せた川合温大(文1)
3位で終わったインカレ。個人としてはアシスト王で畑山、得点王で吉野が選ばれ、来季に向けて期待が持てる結果となった。「今回破れなかった準決勝の壁を次こそは突破して、最高の結果を出せるように頑張りたい」(吉野)という言葉通り、リーグ戦、そして今回のインカレで越えられなかった東洋、明治の壁を超えることが出来るのか。来季の中大アイスホッケー部に注目だ。
◆試合結果◆
○中大6(1-1,2-1,2-3,3-2)5明大●(PSS)
(記事、写真:立花拓暉)
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