• Twitter
  • facebook
  • instagram

西舘好投も実らず 緊迫した投手戦の末初戦を落とすー東都大学野球春季リーグ戦 対青学大1回戦

2023年 5月1日 ZOZOマリンスタジアム

チーム 123 456 789 =RHE
中 大 000 000 000 =040
青学大 010 000 00×    =150

[中]西舘ー綱川、野呂田
[青]下村ー渡部
[本]<青>初谷(2回ソロ)

◆スタメン◆
1[三]繁永  晟(商2=大阪桐蔭)
2[一]佐藤  豪(経2=藤代)
3[左]櫻井 亨佑(商3=習志野)
4[右]髙橋 隆慶(文4=明秀日立)
5[中]皆川 岳飛(経2=前橋育英)
6[二]中前 祐也(法4=浦和学院)
7[指]松嶋 晃希(経2=浦和学院)
8[捕]綱川真之佑(経2=健大高崎)
9[遊]山本  聖(文3=鹿屋中央)
P   西舘 勇陽(法4=花巻東)

戦いの舞台をZOZOマリンスタジアムに移した第3週。首位・青学大との一戦は、今秋ドラフト候補に挙げられる右腕同士の投げ合いとなった。リーグ優勝に向け初戦を取りたい中大であったが、相手先発の下村(青学大)を最後まで捉えきれず4安打完封負け。西舘の力投も実らず、3カード連続の黒星発進となった。

 ▲8回1失点と力投した西舘

先制点を奪い流れをつかみたい中大は浅いカウントから打ちにいくも相手先発・下村を前に序盤2イニングは走者を出せない展開となる。

試合が動いたのは2回裏。ここまで無失点の西舘が2死から7番初谷(青学大)に内寄りのストレートを引っ張られ、打球は右翼席に。手痛い一発を浴び、先制点を許した。

早い段階で同点に追いつきたい中大は4回、先頭の佐藤豪がこの日チーム初安打を放つと、1死二塁で4番の高橋に打順が回る。カウント3ー1から強烈な打球がセンターを襲うが、惜しくも正面。さらに2塁走者も戻れずダブルプレーとなり、チャンスを逃してしまう。 ▲4回にチーム初安打を放った佐藤豪

中大は5回に皆川、6回には櫻井の安打を絡め3イニング連続で得点圏まで走者を進めるも、下村の最速149㌔のストレートと切れ味鋭い変化球に苦しみあと1本が出ない。両先発が息詰まる投手戦を繰り広げ、非常に早いテンポで試合が進んでいく。

下村のピッチングに呼応するように、中大先発の西舘も尻上がりに調子を上げていった。先制点こそ許したものの3回には三者連続三振を奪うなど、8回まで粘りを見せ、青学大打線に次の1点を与えなかった。西舘は今日の投球について、「要所でしっかりコースに投げ分けられて、ストレートで空振りが取れたのは一番大きかった」と振り返った。

 ▲6回に安打を放った櫻井。今季2ホーマーと存在感を発揮している

西舘の力投に応えたい中大打線だったが、終盤は走者を出すのも難しい状況となる。積極的な代打起用で打開を図るも相手の投球が上回った。9回、2死から高橋が意地のレフト前ヒットを放つも、皆川が空振り三振に倒れゲームセット。下村を最後まで攻略しきれず、カード初戦を落とした。試合後、清水監督は「下村君かなと思って対策はしていたが要所要所で低め、左右の変化球に振らされてしまった」と語り、西舘は「球自体は良かったですけど、先制されて野手が点を取りづらい状況にしてしまった」と唇をかんだ。

惜しくも敗れた中大だが、前回登板で駒大打線に打ち込まれた西舘が復調の兆しを見せたのは好材料といえるだろう。西舘は「フォームの意識をホームベースに対して真っ直ぐ、よりシンプルに変えたことでストレートの投げ分けと変化球もイメージ通りに投げられるようになった」と手応えを口にした。清水監督はエースの投球をねぎらいつつ、「明日も行くつもりでいってほしいと思います」と連投に含みを持たせた。西舘もリベンジの機会に意欲を見せていた。

青学大には同じくドラフト上位候補の1人である好投手・常広が控える。明日も厳しい試合になることが予想されるが、中大打線の奮起に期待したい。

◆試合結果◆
●中大0-1青学大○

◆お知らせ◆
次戦は5月2日(火曜日)にZOZOマリンスタジアムで行われる対青学大2回戦です。

(記事:志水恒太、写真:髙梨晃世、中島遥、志水恒太)

Twitter(@chudaisports
Instagram(@chuspo_report