2023年9月4日 坊っちゃんスタジアム
チーム 123 456 789 =R H E
青学大 010 000 002 =371
中 大 000 000 020 =272
[中]石田、岩本、三奈木、西舘ー野呂田
[青]下村、松井、常廣ー渡部
[本]なし
◆スタメン◆
1[指]佐藤 豪(経2=藤代)
2[二]山本 聖(文3=鹿屋中央)
3[中]皆川 岳飛(経2=前橋育英)
4[左]櫻井 亨佑(商3=習志野)
5[右]髙橋 隆慶(文4=明秀日立)
6[一]中前 祐也(法4=浦和学院)
7[三]伊藤 櫂人(文1=大阪桐蔭)
8[捕]野呂田 漸(文2=秋田中央)
9[遊]佐藤 壱聖(経1=東日本国際昌平)
P 石田裕太郎(経4=静清)
1勝1敗で迎えた秋季リーグ戦の開幕カード、対青学大3回戦。3日目も30℃を超える厳しい暑さが続いた坊っちゃんスタジアムで先発のマウンドを託されたのは第1戦でも先発登板した石田。5回1失点ときっちり役目を果たし、岩本、3連投の三奈木が無失点でつないで迎えた8回裏、2死二三塁から昨日に続き4番に座った櫻井が適時打を放ち逆転に成功した。逃げ切りを図った清水監督が9回表にマウンドに送り出したのは第2戦で好投を見せ、チームを勝利に導いた西舘。しかし、連打と犠飛で勝ち越しを許し、敗戦。開幕カードでの勝ち点獲得とはならなかった。
▲第1戦に続き先発としての役割を果たした石田
2回表、星子(青学大)に安打を許し、2死二塁から小田(青学大)に先制適時打を浴びる。この試合も青学大を追いかける展開に。早い回で追いつきたい打線は3回、先頭の伊藤櫂が第1戦で完投を許した下村(青学大)からライト前ヒットを放ち出塁。続く野呂田がライトへの痛烈な当たりを放つも青学の山本が好守を見せ、三塁付近まで到達していた一塁走者伊藤櫂は戻ることができずにダブルプレーに。続く4回に2死から3番皆川が四球、4番櫻井がライト前ヒット、5番髙橋も粘って四球を選んで満塁のチャンスを作ったが、中前が打った打球はサードの正面を突き得点をあげることができなかった。
野手の援護を待つ石田は開幕戦に続き抜群のコントロールで要所を締め、5回67球1失点と先発の役割を果たして岩本にスイッチ。岩本は150㌔に迫る直球で、力で押すピッチングを見せる。しかし、7回に岩本がピンチを招くとここまで2連投の三奈木を投入する。清水監督は「安定している」と三奈木の活躍ぶりを評価。疲れを感じさせない直球主体の三奈木らしい投球が光り、8回まで最少失点で投手陣がつないだ。
▲3連投でチームに大きく貢献した三奈木
投手陣の奮起に応えたい打線は8回裏の攻撃、1死から佐藤豪が相手のエラーで出塁し、第2試合で全打席出塁した山本がレフト前ヒットを放つ。皆川が三邪飛に倒れ2死となり、4番の櫻井が打席に入る。松井(青学大)が櫻井に対して投じた初球で佐藤豪に送った代走の二塁走者戸澤と一塁走者山本がスタートを切り、ダブルスチールを成功させる。続く2球目を打ち返した櫻井。打球はライトの頭上を越え、2人が返りついにリードを奪った。
▲根本と喜び合う櫻井
そして迎えた9回。清水監督は「三奈木で行くことも考えたが逆転したので西舘に託しました」と第2戦で7回を投げリリーフとしての実績も十分なエース・西舘を投入する。そのまま逃げ切りを図ったが、無死一塁から初谷(青学大)に適時三塁打、続く小田は犠飛を放ち逆転を許す。
9回裏に青学大はこちらも第2戦で先発した常廣を投入。直球が最速156㌔を計測するなど、大学野球界屈指の好投手から得点を奪えず、2-3で敗れた。逆転を許した西舘は試合後に涙を流した。
試合には敗れたが「ひっくり返したことは大きい。これを継続していきたい」と語った清水監督。勝ち点獲得とはならなかったものの「日本一」に向け、収穫が得られた開幕戦となった。
◆試合結果◆
●中大2ー3青学大◯
◆お知らせ◆
次戦は9月18日(月曜日)に明治神宮野球場で行われる対亜大1回戦です。
(記事:中島遥 写真:髙梨晃世)
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