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打線が繋がり大学日本代表・常広を攻略 松山で大きな1勝ー東都大学野球秋季リーグ戦 対青学大2回戦

2023年9月3日  坊っちゃんスタジアム

チーム 123 456 789 =R H E
中 大 000 005 110 =790
青学大 000 010 000 =130

[中]西舘、三奈木ー野呂田
[青]常広、ヴァデルナ、鈴木、中西、児玉ー渡部、青木
[本]<青>西川(5回ソロ)

◆スタメン◆

1[三]繁永  晟(商2=大阪桐蔭)
2[二]山本  聖(文3=鹿屋中央)
3[中]皆川 岳飛(経2=前橋育英)
4[左]櫻井 亨佑(商3=習志野)
5[右]髙橋 隆慶(文4=明秀日立)
6[一]中前 祐也(法4=浦和学院)
7[指]伊藤 櫂人(文1=大阪桐蔭)
8[捕]野呂田 漸(文2=秋田中央)
9[遊]佐藤 壱聖(経1=東日本国際昌平)
P    西舘 勇陽(法4=花巻東)

 

昨日に引き続き坊っちゃんスタジアムで行われた秋季リーグ戦対青学大2戦目。2日目も午前から厳しい暑さの松山で、中大はエース・西舘をマウンドに送り、4番には昨日打線で唯一のマルチヒットを記録した櫻井を据えるなど巻き返しを図った。西舘の好投が光る中、6回表2死から山本の出塁で勢い付いた中大は打者一巡の猛攻で5点を奪取。続く7回・8回にも追加点を重ね、勝って3戦目に望みを繋げた。


好投でチームの勝利に貢献した西舘

序盤、西舘は150㌔を超えるストレートを中心にカットボール、スライダー、カーブなど複数の変化球を織り交ぜ、テンポよく打者を打ち取り、4回までパーフェクトピッチング。西舘は序盤の投球について「変化球でカウントを取りながら、という投球ができた」と振り返った。対する青学大も強力な投手陣の一角を担う常広の好投が続き、東都屈指の好投手同士による投手戦になるかと思われた。

両打線の均衡が破られたのは5回裏。青学大の4番・西川が西舘の3球目を捉え、レフトスタンドへ。先制点は許したものの、西舘は続く青学打線を冷静に抑え、最少失点で切り抜ける。

西舘を援護したい中大打線は6回表、2死から山本が四球を選び出塁すると、続く皆川が左前安打。櫻井の内野安打の間に山本が二塁から一気に生還し、同点とした。
なおもチャンスが続く中大は5番の髙橋が常広のストレートをセンター前に運び、勝ち越しの1点を手に入れる。この打席について髙橋は「前のバッターの櫻井が何とか同点にしてくれたので打席に楽な気持ちで入れた。常広投手の一番良いボールはまっすぐだと思っていたので振り負けないように、ただ素直に打ち返すということを考えていた」と話した。
その後も中前、野呂田の適時打で3点をさらに追加し青学大を大きく突き放す。

この日の中大打線は7回、8回にもタイムリーが生まれ、1点ずつ追加。試合の終盤にダメ押し点を奪った。

8回から西舘の後を任され、昨日に引き続き登板した三奈木も2回1安打無失点と青学打線に追加点を許さず、試合を締めくくった。

▲本日全打席で出塁し三度ホームベースを踏んだ山本

試合後、「(常広投手は)連打が狙えるようなピッチャーではないから、とにかく後ろへ繋ぐ意識を、と伝えていた。春が終わってからうちがやろうとしていたものが出た回だった」と清水監督。今日全打席で出塁し、同点のホームベースを踏んだ山本も「後ろに良いバッターがいるから、何とか繋いで繋いで勝とう、と話していて、そういう気持ちで打席に挑んでいた」と振り返る。7回まで好投した西舘は「調整が遅れてしまって、石田にすごく負担がかかってしまった。チームのためにも3戦目に繋げないといけない、という思いで丁寧に投げた」と柔らかい口調でチームへの思いを語った。

西舘、三奈木の好投が光り、昨日中前主将が挙げた「打線の繋がり」を見事に体現するような展開も見られた今試合。開幕カードで春季日本一にも輝いた青学大を攻略し、「反撃」を目指す今後の秋季リーグ戦を勢い付ける勝ち点を取れるか、明日の第三戦も打線の繋がりに期待したい。

◆試合結果◆

〇中大7ー1青学大●

◆お知らせ◆

次戦は9月4日(月曜日)に坊っちゃんスタジアムで行われる対青学大3回戦です。

(記事:齊藤さくら 写真:髙梨晃世)

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