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悔しい結果が残るも…全日本駅伝に向けて吉居「区間賞を狙う」─アスレチックスチャレンジカップ2024

9月28〜29日 新潟・デンカビッグスワンスタジアム

日本グランプリシリーズ アスレチックスチャレンジカップ2024がデンカビッグスワンスタジアムで開催され、箱根駅伝予選会や第56回全日本大学駅伝対抗選手権大会を見据える吉居駿恭(法3)と柴田大地(文2)がGP男子5000m CTBr決勝、GP男子3000m障害 CTBr決勝にそれぞれ出場した。また、寺田向希(文1)が2種目、吉田力(商4)が引退レースを走ったほか館山正真(文1)がチャレンジ男子110mHで決勝に進出した。


GP男子5000m CTBr決勝に出場したのは前回大会で自己ベスト更新とともに優勝を飾った吉居。序盤はペースメーカーの後ろにつき、速いスピードで展開していく中でも2位という好順位に位置しながらレースを進めていった。しかし、大きく状況が変わったのはレース中盤。「集中が途切れてしまった」と語った吉居は、3000m地点を過ぎたあたりからペースが落ち、その後は周りのペースになんとか食らいつくも8着である13分45秒63でゴール。「悔しい結果になってしまった」と吐露したが、「心の余裕が前期と比べてあって、反省点も分析できるかなと思う」と前向きなコメントを残した。今後の予定として、藤原正和駅伝監督から全日本駅伝にて主要区間を任せたいとされている吉居。「区間賞を狙って、夏場はしっかり練習できたので10月から1ヶ月間ロードに切り替えてやっていきたい」と意気込みを語った。

▲5000mで8着フィニッシュした吉居

チャレンジ男子1500m CTBr決勝には寺田が出場。第93回日本学生陸上競技対抗選手権大会から1週間後のこのレースについて「自分のペースで走れたので良かった」と振り返った。「1200mまでは集団の後ろの方で、ラスト300mで順位を上げよう」というプラン通り序盤から冷静にレースを進めていたが、予想とは裏腹にラスト300mでも順位は変動せず。寺田自身も順位を上げきることができず11着でゴールした。寺田は29日に行われたGP男子800m決勝にも出場し5着でフィニッシュ。「ラスト300mの直線で前に上がっていけたが、もう1段階スピードを上げないともっと前の方までいかない」とレース内容を分析した。冬季には5000mを練習するといい、「最低限13分台を出せるように」と目標を語った。また、同種目には共に練習してきた吉田も出場し、「同じ大会に出られて最後(吉田)力さんと一緒に走ることができてうれしかった。(一緒に過ごした期間は)半年くらいだったが、いろいろなことを教えてくださったとても優しい先輩です。」と尊敬する先輩へ感謝を表した。

▲今大会2種目に出走した寺田

そんな吉田は「引退レースだったので、最後全部出し切ろうと思っていた」と意気込んで今レースに臨んだ。組8着でのフィニッシュとなったレースについては「0点ですね(笑)」と振り返ったが、800mを極めた大学4年間について「やることはやってきたので後悔はない。中大とTeam Ambitionを選んで本当に良かった」と清々しい表情を浮かべた。また、新潟は亡き祖父の故郷だといい、「最後新潟で終われたらなとずっと思っていて、それでこの大会を最後に選んだ」と今大会に出場した意図を明かした。寺田については「日本の学生の枠に収まらずに世界を目指してくれている。海外のレースも応援に行くので頑張ってほしい」と頼もしい後輩へ期待を寄せた。

▲ラストレースに挑んだ吉田

チャレンジ男子110mH予選に出場した館山は、予選にて序盤形を崩してしまったものの、組の3着でゴール。「上手くまとめられなかったレース」と振り返ったが、全カレでは届かなかった決勝への進出を決めた。その決勝の舞台では、予選よりも速い14.02というタイムでゴールしたものの、5着となり目標としていた優勝には惜しくも届かなかった。関カレと全カレでの入賞を来年度の目標として挙げた館山。北海道出身の彼にとって、積雪のない冬季は初めてのものとなるが「うまく対応しながら、(冬季の練習を)自分のものにしたい」と語った彼はこの冬大きく飛躍することだろう。

▲チャレンジ男子110mH決勝に進出した館山

GP男子3000m障害 CTBr決勝に出場した柴田は、「チームに勢いを与える走りを」と意気込んで臨んだが、序盤から後方でレースを進めそのまま巻き返すことができず6着でゴールした。6月末に今大会と同じスタジアムで開催された第108回日本陸上競技対抗選手権大会では自己ベストを更新する8分24秒68を出した柴田。しかし今回は「序盤から全く噛み合わず良かったところがなかった」と全ての大会で結果を出すことの難しさを実感した。約3週間後に行われる予選会に向けて「予選会で同じ失敗は許されない。チームの戦力になれるように」と気持ちを切り替える。「(予選会の)前段階としてここで課題に気づけたとプラスに捉えて」と柴田が語るように、今回の挑戦は駅伝シーズンに向け走り出す柴田の背中を押すだろう。

▲3000m障害に出場した柴田

◆大会結果◆
1日目
チャレンジ男子1500m CTBr決勝
⑪寺田向希(文1) 3分48秒21

GP男子5000m CTBr 決勝
⑧吉居駿恭(法3) 13分45秒63

2日目
GP男子800m決勝
1組
⑧吉田力(商4) 1分56秒56
2組
⑤寺田向希(文1)1分53秒74

チャレンジ男子110mH予選
2組
③館山正真(文1)14秒18 (決勝進出)

GP男子3000m障害 CTBr決勝
⑥柴田大地(文2)9分01秒26

チャレンジ男子110mH CTBr決勝
⑤館山正真(文1)14秒02

(記事・写真:功刀萌恵、琴寄由佳梨)

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