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激闘を制し、全勝でリーグ戦の優勝を決める!!―関東大学アイスホッケーリーグ戦 対明大

12月6日 ダイドードリンコアイスアリーナ

ついに迎えたこのチームで戦う最後の大一番。全勝での優勝を懸けて臨む中大の前に最後の壁として立ちはだかったのはリーグ戦4連覇がかかる明大。お互いのプライドがぶつかり合い、手に汗握る攻防戦となったが、最後は中大が強さを見せリーグ戦優勝を果たした。

大学生活最後の試合でゴールを決めた宮本明朗(総4)

 

〈第1ピリオド〉

「最後の試合なので悔いのないように入った」(宮本)、「なんとかして4年生のためにと思っていたので緊張していた」(米山幸希・法2)、「自分はやることはやったので、あとは選手に任せるだけ」(信田啓吾マネージャー)と一人ひとりがそれぞれの思いを持つ中で始まった第1ピリオド。この試合で6点差以上での勝利が優勝条件となる明大は序盤から怒涛の猛攻をみせるものの、「1ピリが0-0でも問題ないという考え方ができていたので、それが1ピリのプレーにつながった」(徳光主将)と、中大も体を張ったディフェンスでゴールを守り切り0-0の同点で第1ピリオドを終えた。

先制点を奪いベンチからの祝福を受ける荒木翔伍(法2)

 

〈第2ピリオド〉

試合が動いたのは第2ピリオド開始7分21秒。石毛力(商4)から受けたパックを荒木がゴールに押し込み中大に待望の先制点をもたらした。荒木は「素直に貢献したかったので、本当に嬉しかった」と喜びを爆発させた。勢いに乗る中大はその直後、「同じセットにいる宮本さんと徳光さんのホッケーがすごくて、それに僕がたまたま点を決められたという感じ」(矢島翔吾・総3)と振り返る矢島が2点目のゴールを奪う。このまま中大の流れになるかと思われたが明大も反撃を開始。意地のゴールで1点を返されると、第2ピリオド残り1分半にもゴールを奪われ試合を振り出しに戻される苦しい展開に。そのまま第2ピリオドは終了し、2-2の同点で最後のピリオドに繋げた。

2得点の活躍をみせた矢島

 

〈第3ピリオド〉

第3ピリオド開始直後、宮本からパックを受けた矢島がゴール前まで運び、そのままゴールを決め勝ち越しに成功。矢島はガッツポーズをみせ、ベンチからも大きな歓声が上がった。さらにその約1分後、明大のゴール前で互いの意地と意地がぶつかり合う攻防を繰り広げると、最後は執念で権平優斗(総2)がパックを押し込み4点目をもぎ取った。直後に明大に3点目を献上するも、4年生の宮本がダメ押しの5点目を追加し再び優勝を大きく引き寄せた。しかし残り時間23秒で明大に4点目を奪われ1点差とされたところで中大はタイムアウト。「最後のプレーをこの5人で任せてもらえたのは嬉しかった」(徳光主将)と、残り23秒は4年生5人に任せられた。試合時間が残りわずかとなりベンチからも試合終了への、そして優勝へのカウントダウンが始まった。最後は「3、2、1」の声とともに試合終了のブザーが鳴り響き、その瞬間選手たちはゴールの前に集まり喜びを爆発させた。

ベスト6に選ばれた選手達

 

最優秀選手賞に輝いた徳光主将

 

新人賞に輝いた畑山隆貴(総1)

試合後、八戸了監督は「思いのほか打ち合いになって不安な部分もありましたけど、最後はやっぱりすごく制限のある生活をしてきた中でチームとしての強さを持てたので、その強さを発揮できたと思う」と試合を振り返った。また試合後に行われた表彰式では、6人の選手が表彰され、新人賞を獲得した畑山は「4年生がいたからこのリーグで成長できたなと思う」と4年生への思いを口にした。

 

喜びを爆発させる選手達

 

例年とは大きく異なる状況で迎えた今シーズン。「正直すごく辛かったが、みんなとだから乗り越えられた」(小川翔太・総4)と語るようにたくさんの辛いことを乗り越えた先にあった優勝という最高の結末。徳光主将は「矢島翔吾キャプテンを中心にとにかく勝利を目指して、優勝を目指してどんなプレッシャーにも打ち勝っていってほしい」と後輩にエールを送り、次のバトンを託した。来シーズンも中大スケート部の活躍を期待したい。

 

▼試合結果

◯中大5(0-0,2-2,3-2)4明大●

◆リーグ戦結果◆

❶中大②東洋大③明大

◆個人賞◆

最優秀選手賞=徳光主将

新人賞=畑山

ベストGK=館田卓(総4)

ベストDF=米山

ベストFW=矢島

ベストFW=宮本

記事・写真:「中大スポーツ」新聞部