昨シーズン、関東インカレ4×100mリレー2位入賞と輝かしい結果を残した短距離ブロック。今年度は「全日本インカレ、関東インカレ男子トラック総合優勝、男子総合3位以内、リレー両種目優勝」を目標に掲げた。今回お話を伺ったのは今年度中大に入学した小室北久斗(法1)と會田聖也(法1)。高校時代はつくば秀英高校で共闘しインターハイの4×100mリレーで準優勝に輝いたコンビは、栄光を引っ提げて新たな舞台へと足を踏み入れる。今回は三部構成に分けて「中大に入学してからの様子」や「日常生活について」、そして「陸上競技そのものについて」対談形式で語ってもらった。(取材は4月19日に行いました)
(聞き手・構成:日向野芯)
▲(左から)會田、小室
―まずは一人ずつ自己紹介をお願いします(名前、学部学科、陸上以外に好きなこと)
會田 茨城県私立つくば秀英高等学校から参りました、會田聖也と申します。種目は200mをやっています。学部学科は法学部政治学科です。好きなものはアニメとゲームです。お願いします
小室 同じく、茨城県私立つくば秀英高等学校から参りました、小室北久斗と申します。種目は100mをやっていて、学部学科は法学部法律学科に所属しています。趣味はカラオケに行くこと、スポーツだとしたらバスケとかが結構好きです
■一部(中大に入学して)
―中大に入学を決めたきっかけや具体的な時期
會田 僕は高校に、兄がつくば秀英で陸上やっていて、その縁で中学生の時から練習させていただいて、その時から顧問の高原先生に中大行けよみたいな。OBに染谷佳大(令3卒・現大和ハウス)さんっていう中大出身の方がいて、何人か送り込んでいたので、聖也も行っちゃえよみたいな感じで呼ばれていて、ほんと中学生の時から中大は意識していて。今は活動していないですけど、短距離のYoutubeチャンネルとかを観て、それに関カレとか全カレの動画じゃないですけど、そういうのがあって「うわー行きてぇ―」ってなって、中学時代から陸上の友達とかにも「俺中大で陸上やるわ」っていうのは言っていましたね。でも本格的に行くってなったのは高二高三かな
小室 つくば秀英に入る時中学三年生の時なんですけど、茨城県内でも何の高校があるのかすら知らないぐらいのレベルだったので、そこで高原先生が推薦しに来てくださって。つくば秀英に強い子たちが入るって聞いたので入らせてもらって、自分も一年の時から中大中大っていうのを顧問の先生に言われてきていて、実際決まった時期っていうのは高三の夏前ぐらいになってくるのかなっていう感じで。何で決めたのかっていうのはやっぱり卒業生である染谷さんであったり、代表でも活躍している飯塚翔太(平26卒・現ミズノ)さんであったりが卒業生にいたので、そこで自分も強くなっていきたいなっていうので中央大学に進学するっていうことを決めました
―染谷さんは高校の練習に来て指導してくださったことはありましたか
會田 僕たちが高校入ってからは頻度下がっちゃったんですけど、ちょうど僕たちが中二中三の時、コロナがはやり始めた時期の時には、僕が行っていた時はほぼ毎日のように来て一緒にやっていてみたいな。その印象が僕の場合は強かったですね。その時まだ(染谷さんが)大学三、四年とかなので、動画観たり応援したりしていてより擦り込まれたじゃないですけど、中大への憧れはどんどん増していっていましたね
―「中大良いところだよ」とかのコミュニケーションとかはあったのか
會田 中大おいでとか勧誘みたいなのはないですけど、でもやっぱり見ていると入りたいなと思いますね、やっぱりすごくストイックにやっている選手なので。そういった姿見るとおんなじ感じで活躍したいって思ったよね
―実際に入学してみて、中大陸上競技部の雰囲気は
小室 すごく活気に溢れている感じですね。落ち着いている人があまりいないというか、みんな個性があって
會田 個性、すごいよね個性が。トップ選手が集まっているからみんなすごいよね
小室 わちゃわちゃしている感じで楽しいです
―新入生とかもみんな個性があって、刺激がある感じなんですね
小室 そうですね
―新入生は何月ごろから合流しましたか
小室 3月の中盤、15日くらいからですかね
―仲良くなりましたか
小室 1カ月しか経ってないのかっていうぐらい、何か月か経ったぐらいの仲の良さですね
―先輩とも積極的にコミュニケーションを取ってという感じですか
小室 最初から入寮したあたりから、先輩から話しかけてきてくれていたりして、みんな優しい先輩でなじみやすいというか、ふざけあったりもできるような先輩方なので、そこに関しては先輩方に感謝するしかないと思いますね
―特に仲の良い同期はいらっしゃいますか
小室 (會田を指して)ここは当たり前な感じ。高校が同じっていうのもあるのでそこはそうなんですけど。自分だと山﨑天心(法1)とか山本祐弥(経1)、奥澤真(法1)っていう感じですね
會田 僕もみんなと仲良いですし、もともと仲良かったのは天心とかは一緒に練習とかは入る前から仲良かったので天心とかですかね、でも比較的に結構ここ二人とかは法学部法律学科で同じで政治で別なので、単独で行動したりとかもするんですけどほんとみんなとって感じですね
―同部屋の先輩は誰ですか
小室 次三年生になる酒井大和(法3)さんですね。すごい優しい先輩で入寮した当時から優しくしてくれて、いい先輩ですね
會田 僕は主将の檀上翔多郎(商4)さんと一緒ですね
―どうですか檀上さんは
會田 優しいですし、主将っていうのもあって結構集まってくるんですよ。他の4年生の先輩とかも集まってきて、そのおかげで一番仲良いっていうか先輩と絡んだりしゃべったりすることが多かったかなって、縦の繋がりが作れたというか。ちゃんとやっぱ主将なので、規則じゃないですけどそれをちゃんとするようにしているというか必然とビシッとするような感じですね
―自分に求めるチーム内の役割はそれぞれありますか
會田 難しいな
―もしあれでしたら、お互いにコメントする形でも大丈夫です
小室 自分から見た聖也っていうのはそうですね、まあやっぱり普通になっちゃうかもしれないですけど、チームを引っ張っていく感じの人なので、聖也がいることによってチームが盛り上がっていったり、大会の時も聖也がいることによって、一つの自分の競技に集中することがみんなできたりするんじゃないかなって感じですね
會田 結構北久斗は、そうですね。多分つなげてくれるというか同期は同期であれなんですけど、北久斗が得意なのが後輩からすごい舐められている笑、まあ舐められているっていう言い方はちょっとあれなんですけど、後輩からどっちかっていうと僕はなんだろう、好かれるというよりかはピリッとさせて「ちゃんとこうしろよ」って言うタイプなので、そんな後輩からいじられることはないんですけど、北久斗とかは高校時代とかはこの前も一緒に秀英に戻った時とかも、すごく後輩からいじられたりして親しまれているので、下との関係をつないでくれるというか、どんどん僕たちが上級生に上がるにつれて、チームの統一感じゃないですけど一体化させる北久斗みたいな存在がいると、上下の関わりが円滑になりそうな、そういうのが得意って感じで人から好かれていますね
■二部(日常生活について)
―大学生活が始まって半月が経ちましたが、慣れましたか
小室 まだ慣れてはない感じがあって、電車通学の時間が長いっていうのがあったりとか、今まで関わってきたことがない、自分が言い方悪いかもしれないですけど、高校時代あまり頭の良いクラスではなかったので一般の人がいるクラスに自分が入ったりするとやっぱり差を感じるっていうのがあるので、そういう面で考えると全然慣れはない感じですね
―朝練の後は直で大学に行く感じですか
小室 そうですね、自分は1限が入っていることが多いので、あまり集合練前に朝練行くとかは無くて、学校に行った後にこっち戻ってきて競技場で練習する形なので、そういうサイクルっていうかやり方は多少慣れてきているのかなと個人的には思います
―続いて會田選手お願いします
會田 北久斗は朝早い感じの授業なんですけど、僕午後とかに取っているので結構電車とかは空いていて、南平なんですけどそんなに人もいないので基本座れていますね。なんでそこらへんは全然苦じゃない。大学の授業もなんだろう、高校だったら基本的な授業なんですけど、大学行くとマイナーじゃないですけど、一歩踏み込んだ内容が多いのでどっちかというと僕そういう方が好きなので、結構面白いなと思いながら授業を受けれていますね。全然苦じゃないですね、Youtube観ているみたいな。そういうノリで授業受けれているので、結構大学生活自体は面白いというか、通学が一番苦かな笑っていうくらいで、全然練習に何か支障をきたしている感じもないですし、授業もまだ面白いなと思っているので、大丈夫そうですね
―通学時間はそれぞれ何をしているんですか
小室 自分はずっとYoutube観ているか、ゲームやっているかですね。まあ俺の場合は満員なので、ほぼスマホいじれないくらいなので、空いている時はYoutubeとか観れるんですけど、混んでいる時は音楽聴いてずっと立ちっぱなしですね
會田 僕は座れているので、余裕でゆっくりしながらYoutube観てって感じですね。座っているのも体勢があれになっちゃうんですけど、まあ立っているよりかは。通学時間はYoutube観ているか課題をやっている感じですね
―休日の過ごし方は何をしていますか
小室 自分は動くのが面倒くさいので、寮にいて出るとしてもコンビニに行くくらいしかしていなくて、寮にいる時はゲームくらいしかやっていないです。完全オフの時とかは実家に戻って、治療行ったりとかっていう過ごし方ですね
―東京に来たから新宿や渋谷行こうとかはならないのか
小室 そうですね、移動が面倒くさくなっちゃうタイプなので笑
―ちなみにゲームは何やっているんですか
小室 スマホゲームなんですけど、ブロスタっていうゲームやっていて、後はプレステ4とかでAPEXとかをたまにやっているぐらいです
―昨年度いらっしゃった藤原寛人(令7卒・現大和ハウス)さんと稲川さん(令7卒)はAPEX一緒にやられていたらしいのですが、他の部員の方と一緒にやったりとかは
會田 あー言ってたな。読みました僕。ガチ勢と緩くやる勢みたいな。一緒にやったら怒られるみたいな笑、読みましたその記事笑
小室 そうですね、一応同部屋の酒井さんもブロスタやっていて、そこに先輩たちが集まってきて一緒にブロスタやるとかは入寮当時とか、今もたまにやったりとかはしていますね
―酒井さんに勝ちますか
小室 一緒のチームなんですよ。一緒のチームでやるんですけど、大体先輩とやる時はトロフィーが下がっていくっていう笑
會田 ぶっちゃけた話、ちょっと下がっちゃう笑
小室 だいぶ負けますね
會田 絶対書いといてください笑
―會田選手はいかがですか
會田 僕結構フッ軽なので、どっか行くことが多いですね。それこそ、授業とかで空きコマ、お昼休憩と三限みたいな時があるんですけど、そういう時は逆にもう都心の方なので、2、3駅載って池袋行くとか、僕のお気に入りで靖国神社が結構好きなので、そこにちょろっと行って散歩してちょっとリフレッシュしてっていうのは結構していますね。逆に僕は多分、出かけるのが好きなので。まあめんどい時はゲームですね
―ゲームはAPEXとかブロスタじゃないんですか
會田 まあそっち系ですね、プレステ5でめちゃくちゃマイナーなゲームやってって感じですね
―池袋では何されますか
會田 結構趣味のアニメとか、さっき言わなかったんですけどミリタリー系にもエアガンとか結構好きなので、エアガン見たりとか美味しいもの食べに行ったりとかそんな感じですね。充実しています。
―寮の部屋には飾ってあるんですか
會田 流石にまだ持ってきてないですね。いずれ実家にはいっぱいあるので持っていこうかなと思います
―高校時代にお二人で遊んだりとかはありましたか
小室 そんな?飯食いに行くくらい?
會田 仲は良いことにはいいんですけど、やっぱり北久斗はそういう感じじゃない。一緒に遊びに行くみたいな感じじゃないよね、クラスの友達と一緒に行くみたいなノリでは行かない
―陸上の仲間っていうイメージが強いんですかね
小室 私生活っていうよりかは陸上仲間っていうイメージが強いよね
會田 もう陸上しかない笑、陸上でしかない
―お互いを高めあっている感じなんですね。それは小室選手の方も共通認識ですか
小室 そうですね、やっぱり高校時代も学校は3年の時は隣のクラスだったんですけど、隣のクラスでも会わないくらいだったんで、滅多に見かけないぐらいのレベルなのであんまり学校でも話したりはしない感じで、陸上、部活になって話したりっていうのはいつもあるんですけど、私生活の面で二人で遊んだりとかは中々なかったかな
會田 そもそも家が遠いしな。家が遠いので、結局土日も練習でなんかその後にちょっと多分北久斗んち側の方の人たちで集まってお風呂行くとかはあるんですけど、遠いのが一番あるよね
小室 車で1時間30分くらい
會田 もっとかかるよね、全然遠いっすもん
―茨城県の中でも遠いのか
小室 秀英から遠い
會田 遠いっすね。来たのがすごい、すごいじゃないすけど。いないもんね、他に同じ中学の人ね。
小室 正直な話、僕はすごい頭が悪くて、スポーツ推薦でも3教科受けないといけない学校とかあるんですけど、それすらも受けたくないと思って、面接と作文だけだったので秀英の試験は。これ落ちないと思って秀英を選んだって理由もあります
―スポーツめっちゃ強いですよね、秀英って野球とか
小室 そうですね、野球も強いし、バスケも強い
―まあでもスポーツで選んだっていうのが大きな要因って感じで
小室 そうですね、ありますね
會田 決め手は試験でしょ?
小室 試験からの陸上のメンツって感じで笑笑
―最近ハマっていること、陸上部の一年生の中ではやっていることはありますか
會田 サウナっしょ
小室 サウナが寮にあるので、水風呂もセットでついていて、何なら外に出て、椅子座って外気浴が出来る感じのセットが組み合わさっているので、先輩たちはいつも入っている俺たちに比べたら全然入ってない感じなので、自分たちも積極的に使っていけるっていうのもあって、みんな試合の一週間前とか試合がない日とかはみんなで一緒に入りにいったりしていますね
―何セットぐらいですか
小室 多い奴は5、6セットぐらいですね
―全然いけますか
會田 1、2セット目はアップで3、4セット目来てからああ気持ちいいみたいな
―結構熱いんですか
會田 熱いっすね
小室 自分で温度上げていけるタイプのなので、100度近く
會田 うん、90度弱でロウリュ、それこそ自分たちで水バシャってやったら、もうやばいっすね。痛いです呼吸できないっす笑
―そこで長距離の方と会ったりとかは
小室 そうですね、中長の方たちは自分たちと比べて、お風呂入るのがだいぶ早い時間なので、そんなに毎日会うとかではないですけど、たまにあったりすることはあります
―何か話したりとかは
小室 全然、挨拶ぐらいで終わりですね
―続いて、陸上以外に大学生活で頑張りたいことはありますか
會田 勉強ですかね。少しでも知見を広めて笑、少しでも良い成績で卒業して、おいおい陸上をいつまでもやれるわけではないので、なくなった時にちゃんと仕事ができるじゃないですけど自分の強みを作っていけるように大学では勉強頑張って、金持ちになってやろうかなと思います
小室 自分も同じで勉強なんですけど、すごい勉強できないので、本当にできない
會田 できるだろ笑
小室 びっくりするくらいできない
會田 やんないだけだよ笑、やればできます彼は
小室 勉強の仕方がわからないので
會田 マンツーマンで教えておかないとね
小室 できる子は同期にもいるので、同期とかにも教えてもらって、今はすごい無理なんじゃないかなって自分でも思うんですけど、卒業するまでには少し簡単な英語を話せるようになりたいとは思っています
―ちなみに今のところ単位は大丈夫そうですか、欠席とかは
小室 欠席はもうしましたね
會田 (小室は)もうやばいっす笑
小室 俺ら法学部法律学科が多いので、そこでグループを作って勉強していますね。先輩方もやっていて、「やった方がいいよ」と言われたので、それを上手く使って同期と協力しながらやっています
■三部(陸上競技について)
―陸上を始めたきっかけは
小室 小学校5年生の時にクラブチームに入ったんですけど、自分ずっと負けず嫌いっていうのがあったり、最初運動会の徒競走ですごく遅かったりっていう理由もあって、そこで自分の親の知り合いが陸上クラブをやっていたので、走るの速くなりたいなっていうので始めたんですよね。陸上クラブに入り始めて小学校5、6年と中学校1年までは本当に練習のやる気がなくて、ただ足が速くなりたいっていう一心で入っただけで。本格的に始めたのは中学校二年生の時からですね。きっかけっていうのは足が速くなりたい、負けたくないっていうのをきっかけに陸上を始めた感じです
―中学2年生から徐々にタイムも伸びて言った感じですか
會田 あれはインパクトあったな、あれはインパクトあったよ。誰やこいつはみたいな
小室 中学校の時は一気にベストが伸びる感じで、中学1年生の時は12秒12っていうベスト持っていて、中2の時に11秒38まで伸びたので、中3で10秒81ですごく伸びたっていう感じでした。でも中一の時は部活行かないで家でゲームって感じの生活をしていて、中学校2年生の時にやっぱり中三の先輩が卒業しちゃうので、部長を変える時期だったので自分が周りの子から「やれよ」って言われていて、部長を任されるようになっていました。その時にまじめにやっていなかったって言うのもあって陸上の知識も全然ないですし、「お前本当にできるのかよ」って言われることが多くて、その時に一回陸上をやめようって考えたぐらい親にも相談していたぐらいだったんですけど、その時に先輩に「やめたらもったいないから頑張れよ」っていうふうに止められて、そこからネットとかYoutubeとかいろいろ観てノートにまとめたりして、そこから本気で陸上に取り組むようになりました
會田 僕はさっきも言ったんですけど、兄が秀英で僕が小四か小五の時に兄が高校3年生でインターハイ観に行って、7番になったのを見て、その時はすげーなくらいだったんですけど、気づいたら入っていたっていう笑、陸上競技のクラブチームに入っていて、小三か小四のときは太っていてそんなに運動とかもできなかったんですけど、何かをきっかけに痩せて身長も伸びて気づいたら体育の授業とかでも速くなっていて、ちょうど兄のインターハイと重なってやってみたらっていう。それでやったら、意外と楽しいなみたいな。でも楽しくなったのは、中二中三くらいからですね。ぶっちゃけ中一まではいやいやじゃないけど、それよりもゲームしたいみたいな。子供なのでゲームが楽しい時期ですから、ゲーム、ゲーム、ゲームってなって。それでもそれなりに良い結果は出ていたので、それこそコロナになって中二になる直前に秀英の練習呼ばれて。染谷さんとかあとヘンプヒル恵(平31卒・現アトレ)さんと一緒に練習させてもらって、僕のモチベーションが上がって、よし頑張るかってなってそこから頑張り始めました。で、中二の時に試合がコロナでどんどん延期になって、7月に最初の試合があったんですけど、同じ組で走って、なんか「はえーな」みたいな。「なんかはえーんだけど、横にいる」みたいな
―その時に初めてお互い認識した形ですか
小室 僕は小学生の時から知っていました。めちゃくちゃ速い選手がいて、自分小学校の時から小さいんですけど、なんか聖也は小学校の時からガタイも良くて、背もでかくてやばいやついると思ってその時から。で、中一の時に通信陸上っていうのがあって、決勝まで行ったんですけど、その時に聖也は中一の時から1位だったので、本当にその時は雲の上の存在というか、こいつには勝てないみたいな選手だと思っていました
會田 その時、走る前アップの時しゃべって、いざ走ったらなんか隣にいるみたいな。ギリ勝てたんですよ、その時(小室が)肉ったんだよね。そのシーズンはちょっともう肉離れの影響で出ていなかった。そこが地獄だったよな。あれで上がっていたら面白かったけどね。それが僕の第一印象ですね。彼の第一印象が小学生の時に俺がでけえだったら、僕の第一印象は何だこいつはみたいな笑
―陸上競技で今の印象はそれぞれ変わりましたか
2人 難しいな
―でしたら、ここが凄いなとか陸上競技に臨む姿勢とかってありますか
小室 走りでもいいですか、彼は今200mの選手なので、そういうところからっていうのもあるんですけど、やっぱりコーナーの技術とか、高校から聖也とリレーを組んできて、リレーの加速区間であったり、バトンゾーンのタイムを計るっていう時も聖也がそれを言い始めて、計り始めたっていうのもあるので、まあそうですね。チームをより強くしていくための技術を見つけてくれたりとか、自分自身の技術の高さっていうのもすごいんですけど、チームを上げていくっていうところですね。彼個人でいうとコーナーの上手さだったり、あと後半がすごい強い選手なので、スタートで前に出ていても60mから先ぐらいで来るんじゃないかっていう怖さだったり、相手に恐怖心をあたえるような走りをしてきたりするので、そういうところは本当にすごいなっていうのは思いますね。自分も中後半型になりたいと思っているので、スタート型っていうふうに相手からは言われている感じなんですけど、そういうところから見ると聖也は後半型なので、羨ましいなと思っていますね。
會田 まあ、走りのあれで言ったら(小室は)変態ですね。変態な走りをしますね笑、なんでそんな走りするのみたいな
―それはフォームが
會田 フォームもそうですし、こうやって走るって言われたらすぐできる。それをすぐ実践できるんで。それがハマった時にはぐっとタイムが上がっている時もあれば、逆にいまいちだなって時もあったり。それくらい素直な体なんですよ。言われたらその通りに動けるし、自分の体を動かせちゃう。彼を生かせる指導者なら9秒台まで持ってこさせられるんじゃないかっていう本当にそれくらい、いい意味で反対ですね
―技術的な部分もあるとは思うんですけど、感覚で走る感じなのでしょうか
小室 そうですね、まあ結構自分的には技術というか一つひとつ自分のこうしたいっていう走りがあるので、そこに対しては走りにつなげるためには何をすれば技術が上がっていくのかを考えてはいるんですけど、まあでもやっぱり走って感覚でああここだっていう感覚を見つけていく方が自分的には合っているのかな。走ってみてこういう感覚なのかっていうのを見て、その感覚が何本出来るのかっていうのを毎回試して、走りにつなげていっている感じなので、どちらかというと感覚派なのかなって思います
―同じ大学に進むってなった時に感じたことがあればお願いします
會田 また4年一緒かみたいな笑それが一番だよね笑
小室 ずっと言っていた俺ら笑
會田 で、別に高校から知ったとかじゃないもんね。中二とかそんぐらいから速いやつって認識し始めて、最初さっきも言ってたんですけど、別の高校に行こうとしていたので、そもそも同じ高校に行くとかすら思っていなくて、気づいたら同じ学校で。最初高1の時クラスが一緒だったんですよ。で、これから三年間頑張るかみたいな話していて、でなんか気づいたらまた一緒みたいな。人生の半分一緒みたいな
―七年間、すごく長いですよね。小室選手は同じような印象ですか
小室 そうですね、でもやっぱり長い間一緒にいてお互いのことは知っている仲なので、大学4年間改めてなんて言うんだろう、新生活が始まるっていうのは聖也がいることで少し慣れた空間も今まで通りの空間っていうのもあるので、そういう面で見たらすごくありがたいというか、心強い感じはありますね。聖也は入寮した時も周りの人たち、同期にすごい積極的に話しかけに行ってみんなを仲良くするっていうことをしてくれていたので、自分的には結構人見知りな部分があって、あまり話しかけに行ったりとか、人と話すのが好きではないので
―でもすごいなんかインタビューしていても言葉がまとまっていますね、お二人とも
小室 本当ですか、毎回インタビュー大会とかでされる時とか、最後自分が何言っているとかわからない時あるので、そうですね。そういう面ですごい心強かったていうのはありますね
―お互いにここだけは負けない点はありますか
會田 俺先行くか、んーここだけは負けない。じゃあ競技でいくか。多分、ストイックさ。競技に対するストイックさは北久斗に限らず、僕が一番だと思っていますね。勝ちに対して考えるというか、どうやったら勝てるかっていうのを、さっき北久斗も言ってくれたんですけど、リレーのやつとかもどうやったら勝てるのかとか、本当に勝ちたいので自分でいろいろ調べて、過去のインターハイの優勝したチームの決勝に行ったチームの各走順のタイムだったり、バトンゾーンに何秒くらいに通っているとか全部調べてデータに出して、それを自分たちの試合とか練習で計って、いけているのか逆にそれで一発で分かってしまうので、1走の部分はそれと同じ値が出ているけど、何走が出ていないからそこの走力が足りないよねとか、逆に走力はあるけどタイムがでていなかったりしたらバトンパスのロスが多いよねとか。そういうのを自分で考えますし。で、常にケアだったり、睡眠だったり、食事だったり、全部特にこっち来てからより意識するようになりましたね。それしか逆にしていないというか。学校行って勉強して戻ってきたらずっと陸上。練習やってお風呂の時も少しでもパフォーマンス上がるように湯船に浸かって、少しでも次の日にパフォーマンス上がるように交代浴してみたいな。終わった後はトレセン行って1時間ちょいケアをして。ずっとそれの繰り返しというか、ストイックさだけは僕に勝る人は高校時代とか、さすがにこっち来たら一年生はそこまでなんですけど、高校時代は夜9時とか10時に寝ていましたね。睡眠大事だなって思って。毎日陸上ノートというか日誌みたいなのも書いて、とにかくストイックさでは誰にも負けないなとは思いますね
小室 走りの面になっちゃうんですけど、自分の誰にも負けない点が一つあって、骨盤の動き。ここは自分の得意分野というか負けないなっていうか、誰にもない
會田 だから変態なんですよ笑
小室 普通の人と骨盤の動きが違うっていうのがあって、自分がもともとそういう走りだったので、みんながこうしようって言ってやるもんじゃなくて、自分はもともとそれができちゃっていた走り方なので、それができることによって一次加速、力を使わなくても勝手に進んでいくような形ができたり、そこでまあ自分凄い200mが苦手なので、カーブが全然走れないんですよ、100mを走るための体になっちゃっていて、そうですね。まあちょっと怪我しているので先が見えない状況なんですけど、一次加速二次加速の部分は今年去年の冬で強化してきたので、そこの部分は誰にも負けないというふうに自分で思っています
―高校時代と中大の環境の違いはどのように感じていますか
會田 そうですね、環境はめちゃくちゃ良くなりましたね。それこそ、陸上に集中した生活ができるというか、そこのトレセンで今日暇だしちょっとウエイトしたいなって思ったら、朝起きて下降りるだけでそこでトレーニングできますし、やっぱり僕たちの高校は本当にひどいグラウンドだったので駐車場?っていう感じ。でこぼこの芝だったので、それに常にタータンとか整地された場所できるっていうだけでももう大きいですしやっぱり、何だかんだ同じ高校でしたけど、一緒に練習しているけど、一緒に走るっていうのがなかったのでほぼほぼ練習で。種目が違うからとか関係なしに。僕たちの代は各々一人一人メニューが違って、こっちに来て自分より速い先輩と走るのが新鮮というか、常に誰かと競っているっていうのが、いい環境というか手応えを感じますし、一本一本の質量が上がるなっていうのを感じていますね
小室 同じになっちゃうかもしれないですけど、一番はやっぱり走る場所ですかね。高校は皆さんが考えているよりでこぼこ、走っているときになんか抜けるみたいな感じだったので、怪我してもおかしくないような地面でいつも走っていて、練習したりしていて。まあでも、トレーニング器具とかは自分達の一つ上の先輩のお父さんとかが持ってきてくれていたので、それですごいトレーニング器具は結構充実していたんじゃないかなって思っています。やっぱりこっち来て、タータンで練習できて、平地でちゃんとまっすぐな道で練習できるっていうところがやっぱり、一番環境が良いなって、思った面でやっぱりあっちにいる時は家で自分の洗濯物とかも親がやってくれたりとか、色んなことをやってくれたりしたんですけど、寮に来て自分自身でやることが多くなったのでそういうところで自立していくことが寮に入ってできているんじゃないかと思っています。で、環境は大分変わってさっき聖也も言ってたんですけど、いつでもトレーニングができる器具は揃っていますし、ただエレベーターに乗るだけでトレーニングできちゃうので、そういうところは寮に入って良かったなって思う面ではありますね
會田 そういうとこは!笑
小室 そういうとこは!笑
―え、大丈夫ですか
小室 門限はいらない
會田 門限はいらない笑
―今結構厳しいんですか
小室 いや、もう大分厳しくなくなったらしいお話から聞くと。すごい緩くなったって聞きますね
小室 自分達は月4回門限の時間にいなくて良くて、まあそれはしっかり寮長の部屋で紙に書いてっていう形なんですけど。しっかりその門限を取る時とかは、門限取らなくていいっていう紙を提出して、次の日実家に帰るときとかに門限を取るっていうのをやったりして、次の日帰ってくるとかでもいいですし、月4回取れるので、比較的多い方ですかね
―高校時代に印象に残ったレースは
會田 んまあ、せいので言ったら俺、いやもうあれしかないよ正直
―せいのでいきますか、では
小室 じゃあ種目だけ言っちゃう?
會田 種目?うん
2人 せーの
會田 リレー
小室 4継
會田 やっぱりリレー
小室 インターハイ
小室 なんか、あのインターハイは個人よりリレーっていう感じの方がなんか、自分準決勝落ちだったっていうのもあるんですけど、まあすごい自分たち秀英が高一高二とバトンミスで最終的に1年の時は北関東でバトンミスをしちゃって、2年の時もインターハイの決勝でバトンミスしてしまって記録が残らないっていう形になってしまったので、3年のリレーに対する思いは自分たち強くて、そういうのもあって聖也がすごいバトンとか、色々研究してくれたっていうのもあって、まあもう落とせないっていうのと、すごいそこに対しては絶対リレーで勝ってやるっていう。気持ちはすごい強かったので、本当の印象に残っているレースですね
會田 ほんとそうですね、リレーでとにかく。怪我しちゃっていて、僕もインターハイ準決勝落ちなんですけど、正直きついっていう。リレーが先にあるから、リレーの予選、準決勝、決勝ってなって200mなので、もう本当にリレーに全部懸けるしかないなと思って、でもうそれこそ、調べ出してそれをチームメートに共有して、正直最初の内は本当北久斗がそもそも個人でもトップレベルだったので、他のメンバーもちょっとぼんやりじゃないですけど、みんなが本当にインターハイで勝つっていうところが正直見ていなかったですね、高校2年生の冬になるまでは。そこを僕たちの代につながる先輩に対して、僕たちが一番主役じゃないですけど、一番上の代になって、そこから一気に僕の頑張りもあったのか。みんな口にするようになったよね。口にするようになって、やっぱり顧問の先生との関係もすごく良かったので、それもあって。チーム一丸となって、一体感もめちゃくちゃあって、みんなで同じ色のサングラスを掛けてね。毎回試合の前はサングラス掛けて集合写真撮ってみたいなね。その結果のずっと出したかった記録がインターハイで出て、惜しくも負けはしたんですけど、なんかそれも含めて俺ららしいみたいな。最後の最後ミスって、予選準決勝1位通過したけど最後負けるっていうのが俺ららしいというか、悔しいですけどほんとに嬉しかったよね。あれが一番の印象。僕の場合それがなければ、陸上がつまらなかったのであんまり個人が上手く行っていなかったので高校時代は。リレーのお陰で楽しい陸上生活が送れたので、一番それがありますね
―高校時代印象に残った先生の教え
小室 これを教わったから強くなったとかでもいいですか。自分は中学校の時細くて、筋肉全然ない感じだったんですけど、この高校3年間で結構ガッチリ付いて、肩甲骨とか脚とかお尻とかはすごく筋肉が付いて、良い走りができるようになったんですけど、その時腹圧が抜けちゃったりしていたので、後ろの筋肉を付けることによって、自分の身体に壁ができるので、後傾したりできるので、前と後ろで押さえができるっていうのが、一回高原先生にここの筋肉付けると良いよっていうのを教えてくださって、そっから冬季すごく頑張って筋肉を付けるようにして、それですごい安定した走りになって上半身がぶれない走りっていうのが身に付いたんじゃないかなと自分は思いますね
會田 言葉じゃないですけど、僕は高原先生について関係性、仲が良いって言ったらあれですけど、試合とか行っても一緒にご飯食べて、本当にトークで一番テンション高いんで、ご飯食べるときに先生がすごいテンション高くて、まあ色んな話をしてくれて、すごい気軽にって言ったらあれですけど、話せる関係で今でもやっぱり何かあったら頼ってこいよみたいな、すごい僕は中学校からお世話になっているので、父親のようなそれぐらい頼りがいがある、とにかく陸上で困ったら全部聞いて、自分の迷いをなくせる、すごいありがたい存在でした
―武器としたい自分に強み
會田 僕はさっきも言ったんですけど、ストイックにやっている分自信があるので、僕はもうテンションぶち上げで試合の時は負ける気がしないんですよね。俺が一番速いんだぐらいの気持ち、メンタルで僕は走っています。今もずっと明日は選考会があるんですけど、ずっと何秒出すっていい続けて選手になるってずっと僕は言って、それくらいの強みはパッションですね。気持ちが上がっていればタイムは出るので。そこですかね僕は
小室 強みか
―やっぱ腰ですか
小室 そうですね、骨盤の動きっていうのもあるんですけど、そうですね。まあ自分高二のU18の時にすごい高二まですごいメンタルが弱くて、すごい何でもかんでも良くないことがあったとしたらすぐ落ち込んじゃったり、すぐ陸上つまらないなって思ったりしちゃう時期があったんですけど、やっぱ高三から切り替えて自分の中で切り替えていくことが出来て、何でもポジティブに考えるっていうことが出来るようになってきて上手く陸上と向き合っていくことが出来ていて。今大学、こっちに来て練習し始めてすぐ肉離れではないんですけど、筋損傷みたいな感じでしちゃって今怪我して全然走れていない状況なんですけど、何事もネガティブに捉えずに全てポジティブに捉えることが出来ているので、何ならこれがあったから自分は弱みを見つけることができたんじゃないかっていうのが、凄い今思っているので。やっぱり大学で生かしたい自分の強みっていうのはポジティブさだったりとか、先ほども言ったんですけど骨盤の動きとか一時加速二次加速などの部分は強みとして大学でも頑張っていきたいと思います
―憧れとしている選手は、中大でもいいですし実業団とかでも
小室 二人出ちゃうな、日本人選手と外国人選手なんですけど、日本人選手だったら今はずっと飯塚選手がすごい憧れの理由っていうのはやっぱり衰えない、ずっと国際大会とかオリンピック、世界陸上に出続けているっていう選手としての強さっていうところがやっぱり凄い憧れになるところかなと思っていて、飯塚選手はまず人柄もいいですし、選手としての強みみたいなのも凄い憧れとしている選手なので、そこが凄い選手だなと思います。外国人の選手だと、トレイボン・ブロメル選手っていう人がいて、その選手は走りの部分で憧れを持っていて、60mが速い選手でスタートが形がもうすごくて、なんだこの走りはっていうぐらいの走りをするんで、足の上がりようだったり、接地だったり、腕振りだったり、全部憧れを持てる選手ですね
會田 やっぱり気持ち悪い回答なんですけど、未来の自分ですかね。ジャパンを背負っている未来の自分を憧れていて、それを目指して頑張っているって感じで。そんな誰かの走りを見て、参考にしようとかこの人すごいなカッコいいなって、すごいとか尊敬はしていますけど、憧れてあの人みたいになりたいっていうのは全くないですね。自分は自分なので、なりたい将来のなっているだろうっていうそいつに憧れて近づくために頑張るっていう、未来はジャパンを背負って200mを走る自分なので、その自分に憧れて一歩でもそれに近づけるように頑張る、それを超えるように頑張るっていう感じですね。ライバルは自分自身です。陸上は自分との勝負なので。その本質を少しでも間違えると沼ると思います
―最後の質問なんですけど、4年間の目標を色紙に書いてもらうようにお願いします
▲先輩の色紙も参考にしつつ迷いに迷った結果、小室は「Cの中に『燃』を」、會田は「パッション」を記入した
―ズバリその心は
小室 やっぱ俺はいつまでも陸上の火が消えないように燃える続けるっていう意味で
會田 さっきも言った通り僕はパッションで生きるんで、パッションです。もう気持ちで何とかするので、パッションが、気持ちが一番大事って僕はメンタルが大事って教わったので
今回は短距離ブロックの新入生お二人に対談形式でお話を伺いました。新たな環境に足を踏み入れた今だからこそ語ることができる、中大への思いや盟友・恩師への思い、未来への展望などを詳らかにお聞かせいただきました。ご協力いただいた選手の皆様、スタッフの皆様、誠にありがとうございました!
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