2025年6月14日 千葉県・順天堂大学さくらキャンパス
リーグ戦第7節の相手は、日本選手権関東予選で敗北を喫した日大。すでに翌日の対戦相手も日大であることが決定していたため、今試合で勝利し勢いづきたい中大であったが、日大が試合終了を告げるホイッスルと同時に得点。ペナルティシュートアウトでは2巡目にまでもつれ込むも、勝利にはあと一歩届かず敗戦した。
第1ピリオド(以下P)、森田晃輝(文4)、藤林佳聖(文3)が日大のペナルティを誘い、ペナルティスローを得ると、久保田啓友(文2)、本部颯汰(文1)がそれぞれチャンスをものにし、中大は好調な滑り出しを見せる。続いて、吉村光貴(文4)が本部とボールを往復させ、絶妙なタイミングで飯島颯大(文2)にパスを回すと、飯島は期待に応えるようにシュートを決めた。失点するも、直後の攻撃ターンで放った森田のシュートがわずかにゴールラインを割り得点。中大は4-1と上々の立ち上がりとなった。
▲シュートを放つ飯島
突き放したい中大であったが、第2Pは苦戦する展開に。森田がゴール前で粘るも時間切れとなり、久保田が放ったシュートはゴールの上に逸れ、本部の一撃はキーパーに止められてしまう。中大になかなか決定打が生まれない中、キーパーを担う尾上黎真(文1)が3連続セーブ。失点を最小限に留めた。後半に入り、森川翔(文1)から久保田へ、久保田から本部へとつながれたボールは、本部によってゴールへ収められたが、再び停滞。再度得点され、点差を縮められてしまう。吉村と細かくパスを回し、キーパーを翻弄して得点した藤林や、速攻に持ち込み、キーパーとの一対一に打ち勝った久保田の活躍によって、苦境から脱し、勢いを取り戻したかのように思われた中大だったが、第2P 終了直前に日大が得点。流れを引き戻すことができないまま折り返した。
▲ゴールを狙う藤林
慶大戦で課題に挙がった第3P。日大に先制されてしまうが、久保田が相手選手の退水という好機に乗じ得点すると、飯島もペナルティスローを成功させ、中大は連続得点。しかし、第2P以降だんだんと強まってきた日大の上げ潮ムードを前に、中大は3失点。9-8となんとかリードを保って最終第4Pを迎えた。
▲貴重な1点を奪った久保田
第4P、尾上が連続セーブで1点差を守ると、左サイドからパスを受けた森田、森田に続いて佐賀が得点し、中大はリードを3点に広げる。しかし、日大も負けじと応戦。中大から退水者が出た隙に得点すると、追加点を挙げ、再び1点差に迫る。中大はタイムアウトを取り、リズムを整えると、久保田からパスを受けた本部が得点。2点差となるも、森田のペナルティファウルによって日大にペナルティスロ―を与えてしまう。日大が着実に得点し、試合時間は残り40秒。中大は船水淳希(文4)、森田とパスを回し、久保田がシュートを放つが決まらない。残り16秒、たまらず2回目のタイムアウト取った中大は臨戦態勢に。残り8秒、日大もタイムアウトを取り、キーパーに代わってドライバーを投入。観客全員が固唾を飲んで見守る中、試合終了のホイッスルと同時に放たれた日大のシュートがゴールネットを揺らした。
▲好セーブを見せる尾上
日大のゴールが認められ、引き分けに。大会規定によりペナルティシュートアウトとなった。中大からは久保田、佐賀、飯島、本部、船水が勝負に挑んだ。ゴールは尾上が守る。
先攻は日大。尾上が頭でセーブし、中大がわずかに有利になるも、久保田が惜しくも外し、振り出しへ戻る。その後は両チーム1歩も譲らない。
2巡目に入り、中大は尾上から安田康太郎(文3)へバトンタッチ。一進一退の攻防をくり広げる中、8番手の飯島が放ったシュートはゴールサイドへ。中大は無念にも逆転負けとなった。
▲ペナルティシュートアウトに挑む久保田、本部、飯島、佐賀、船水
スタートダッシュに成功するも、流れをつかみきれずに惜敗した中大はまだまだ成長途上だ。入れ替え戦がかかった正念場で、苦手とする第3Pを克服し、日大にリベンジなるか見届けたい。
◆試合結果◆
●中大 18 (4ー1、3ー3、2ー4、3ー4、6ー7)19 日大○
(記事:福田菜緒、写真:沼澤春日)
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