「縁の下の力持ち特集」第二弾は現在秋季リーグTOP8で激戦を繰り広げるアメリカンフットボール部から。選手を支える縁の下の力持ち、マネージャーユニットをまとめる4年生リーダーコンビ主務青木優奈・ユニットリーダー渡部未玲(ともに法4)が活動への思い、チームの覚悟を語る。(取材は8月21日に行いました)
(聞き手・構成:湊谷昂太郎)
―入部のきっかけを教えてください
青木
私と渡部は高校が一緒で、私(青木)が友達にアメフト部の見学に誘われて行った時に、部の雰囲気や一つの目標に向かって、体当たりで頑張ってる姿に感銘を受け、2回目に渡部を誘って、見学に行きました。
渡部
見学へ行って、選手だけじゃなくてスタッフもちゃんと主体性を持っていて、スタッフが主役ではないですけど、主役にもなれそうなぐらい熱中していたところに惹かれました。私たちはまともに高校で部活とかやってきてなかったので、よりなんか一つのことに一生懸命な選手とかスタッフの方々に感銘を受けたところもあります。
―その中で青木さんは主務をされている。なろうと思った理由、きっかけはどのようなものですか
青木
1年生の時からバックグラウンド的な、会計や合宿遠征の運営をやっていました。その中でやっていることは部員には全然見えなくて、誰かから感謝されることとかはないんですけど、見えなくても、チームの運営に役立っているというやりがいをすごい感じて。その代表として、チームに貢献できる役職なのではないかと思ってなりました。
―マネージャーの皆さんが一番メインでの活動はどのようなことですか
渡部
そうですね、グラウンドでは主に飲み物の用意やビデオ撮影を行っています。ビデオ撮影はビデオカメラだけではなくて、ドローンを使って見やすいように撮影をしています。また、防具のパーツ管理とか洗濯とか細々したものが多いです。あとはマネージャーは練習外での仕事が多いです。会計とかマーケティングとか、試合の申請とか運営をやる学生委員の子がいたりとか。遠征の時に旅行会社の方と打ち合わせをして計画を立てたりとか。グラウンド以外の運営面のほとんどに携わっているという感じです。

▲インカムでグラウンドの様子を伝える渡部(提供・アメリカンフットボール部)
―特にSNSを活用しているようなところはあるかと思いますが、その運営もマネージャーの方が行っているのですか
渡部
そうです。マネージャーの中にマーケティング担当っていうのがあるのと。あと今年からマーケティングスタッフという部員とは別に外部スタッフがいて、マネージャーとマーケティングスタッフが協力して、マーケティング活動を行っています。
―マネージャーをやる上で 一番大変なところはなんですか
渡部
他のスタッフもですけど、マネージャーはグラウンド外で作業をしていることが多いっていうのと、スタッフにとって、ミスない運営、選手が何も気にせず、そのまま練習や試合が当たり前にできる環境を作るというのが役割みたいなところなので、中々周りから評価されることがないからこそ、モチベーションを保つことが大変でした。
青木
外からは見えにくいからこそ、やってる仕事が目立ってしまうのはミスした時なんです。やっぱり見えるところだけで評価されるので、自分たちの頑張りっていうより、ミスした場面が目立ってしまって光が当たりにくいみたいなところがあって、そこでモチベーションや自分たちの貢献度とか頑張りが伝わらないっていうのがもどかしいところですね。
―その中でやりがいを感じる場面を教えてください
渡部
部と関わる大人の方と接点が多いことですかね。マネージャーは企業の方やOBOGの方など、大人の方々と関わる機会が多いので、その方々が評価してくださったりとか、いつもありがとうとか言ってくださるとすごくモチベーションに繋がります。
青木
自分の成長を感じた瞬間とか、自分のためになったなって思う時がやりがいを感じれる部分かなって思います。
後輩によく言っているのが、マネージャーとかスタッフだからって選手軸にならない方がいいよっていうのは言っていて。アメフトのスタッフってすごい主体性を持ってできるので、自分軸で物事を考えてチームのために動いても、それが自分よがりにならないというか、結局はチームのためになっているし、自分の成長にも繋がっていくので。
―試合がある日はどのように過ごされますか
渡部
まず試合の3時間前に集合して、トラックから荷物を下ろします。その後、マネージャーは飲み物作りだったり、物販スペースの設営をしたりとか各自分かれて準備をします。試合中はビデオ撮影であったり、SNS用の動画を撮ったり。あと「誰が何ヤードゲインした」とか「誰が何回タックルした」とかを記録する記録委員、防具のパーツ破損が出た時に対応するマネージャーがいたりします。
青木
それで、試合が終わったらまた片付けてトラックに積み込んで終わりって感じです。結構拘束時間は長くて、7、8時間は何も食べられないみたいな感じです。

▲グラウンドで活動する青木㊨(提供・アメリカンフットボール部)
―今後こんなことしていきたい、こんなことを後輩に期待したいなみたいなものがあれば教えてください
渡部
私はマーケティング担当なので、まずはマーケティングで日本一取りたいってずっと言い続けています。例えば、SNSで試合を宣伝して集客数を増やして、その応援が選手の力になったりとか。グッズの売り上げとか協賛金で部の備品を買ってそれがチームの強化に繋がったりとか。私は、マーケティングで日本一を取ることがチームを日本一に導けると信じています。マーケティングで日本一って具体的な数字では出せないですけど、でも私はずっと求めて続けています。
青木
私は今、運営の仕事を降ろしていく段階にいます。運営の仕事は、自分でどれだけ突き詰めて完璧な状態にできるかがすごく求められるもので、今振り返ると私はそこまでちゃんとできてたかなって思うので、私が教えていることに加えて、もっとこうしたらいいんじゃないかとか、いいものがあったらどんどん取り入れてまた新しいチーム運営をやっていって欲しいなって思います。
― お二人が活動していく上でモットー、大切していることはありますか
青木
自分軸で考えていくことです。例えば、あまり得意じゃない仕事もあるんですけど、それを自分が嫌だからやらないっていうよりかは、やったことで私これもできたんだって自信や成長に繋がるっていうふうに考えています。でも自分が自分でなくなるような無理はしないとか、スタッフですけど全部がチームのためや選手のためってなりすぎて壊れないように自分の中で取捨選択しながら、でも結局はチームのためになることをやってくっていうのをこの3、4年はモットーにしてやっていたと思います。
渡部
2年前の主将の方が「みんな頑張ってるけど、自分だけ頑張ってるとは思うな」って言っていて、その言葉は当時の私にすごく刺さりました。
どうしても自分はすごく頑張っていると思いがちなんですけど、じゃあ隣にいる(青木)優奈も会計という別のフィールドだけど、同じくらい頑張っているし。
1年生から4年生の選手・スタッフが同じ練習を乗り越えているわけで。その中で認められるためにはもっと頑張んなきゃいけないってその時強く思いました。だからそれ以降、自分は頑張っているからって限界を決めないし、自分は頑張っているのにこの人は頑張ってないとか、そういう評価じゃなくてみんな頑張っているからこそ、もっと一緒に日本一のために頑張ろうっていうことを後輩にも伝えるようにしています。
―今年のアメフト部の注目ポイントを教えてください
青木
チームスローガンとして「覚悟」を掲げているんですけど、全員のTシャツの後ろに覚悟っていう文字があったり、4年生の全員が坊主だったり、試合前とかはその覚悟を体現したプレイ以外の部分が見られるんじゃないかなと思います。
渡部
私の主観ですが、ディフェンスは学生主体で今まで以上に自分たちで話し合って強くなろうとしているユニットだと思います。一方でオフェンスは新しいコーチの方もいらして、体制が一新されてまた違った良さがあると思います。ユニフォームが変わったこともそうですし色々なことが去年とは変わっていると思います。
〈おまけ〉
―アメフトのプレイヤーになるとしてやってみたいポジションはどこですか
渡部:私はOL(オフェンスライン)。例えばDL(ディフェンスライン)だったらQBサックとか、WR(ワイドレシーバー)やRB(ランニングバック)だったらタッチダウンとかロングゲインみたいにアメフトを知らない人が見ても分かりやすい活躍ができます。でもOLの場合は、OLのおかげでQB(クオーターバック)が投げたり、RBが走れたりするのにそれってアメフトを知らない人からしたら多分RBとかQB、WRに注目されてしまうと思います。その裏には絶対にオフェンスラインの活躍が絡んでいます。だからやりたいというか縁の下の力持ちだなって尊敬しています。
青木
WRでお願いします。スタッフってフィールドに立つことがないので、チームの勝利に直結できないっていうのがあるんですけど、やっぱりレシーバーは大事な局面でキャッチしてチームの空気を一気に変えたりとかタッチダウン取れたりするので、自分にはできないからこそ、憧れがあります。

▲取材後撮影に応じる渡部㊧・青木
今回は主務、マネージャーリーダーそして4年生部員として部を支える縁の下の力持ちお二人に貴重なお話をしていただきました。チームスローガン「覚悟」を掲げて戦うアメリカンフットボール部の活躍をどうぞご注目ください。快くインタビューに応じていただいたお二人はじめアメリカンフットボール部の皆様ご協力ありがとうございました!



