縁の下の力持ち特集第三弾は水泳部競泳部門の主務を務める磯野美優(商4)さんです。9月上旬に行われたインカレでは「天皇杯奪還」を目標に戦った水泳部競泳部門。個人種目、リレー種目で強さを見せたチームを主務として陰から支えてきた彼女にお話を伺いました。(取材は8月11日に行いました)
(聞き手・構成:松浦有紗、琴寄由佳梨)
─マネージャーをやろうと思ったきっかけは
もともと小学校 1年生から選手として実際に泳いでいました。水泳が好きだったので、競技は引退したんですが大学で水泳に携わりたいなと思ってマネージャーになりました。
─どれくらいやっていたか、他のスポーツの経験は
水泳だけをやっていて、小学校1年生から実際に泳いでいたのが中学校3年生までで、全国大会とかも経験しました。
─最初に中大の水泳部に入ったときのチームの印象
本当に人が温かいなと思いました。
─現在感じている印象とのギャップは
ギャップはほぼないです。人の温かさというのが、年を重ねるごとにもっと大きいなと思うようになりました。

─主な仕事の内容は
マネージャー全体としては、 タイム計測であったり、合宿や試合の帯同と、練習データの作成とかがあります。分担しているものとしては、メディアガイドの作成であったり、大会のエントリー作業と中日戦の開催とかもやっている子がいます。私は主務なので会計とか多岐にわたる感じです。
─マネージャーや主務としてのやりがいや大変なことは
選手がベストを出してくれた時とか、大会でガッツポーズを見れたりとかというのは、本当に自分の中でやりがいです。あと私は大会だけじゃなくて練習でもやりがいを感じることがあります。中大水泳部の子は、みんな本当にちゃんと感謝を伝えてくれるんですよ。なので、メインの練習の後とかにも握手しにきてくれたりとかします。そういうときは、本当に疲れも吹き飛んでやりがいを感じます。
大変なことは、拘束時間が長いし、仕事量が多いというのはどの部活もそうだと思うんですが大変さを感じます。うちの水泳部は、監督が見ているところと、森谷コーチというもう1人のコーチが見ているところという2グループに分かれています。その中でも、メニューが何個かあったりするので、マネージャーも人数が必要ですし、例えば片方のチームが6時半から入ったら、次のチームが9時入水という時もあります。そうすると結果的に午前中ずっとプールにいることもあるので、拘束時間が長いのは結構辛い事かなと思います。
─選手とのコミュニケーションで意識していることは
個人的には、人間として大切にしていることをそのまま選手にも大切にしています。例えばコミュニケーションの時は必ず目を見るとか、当たり前のことだと思いますが、やっぱり人間としてのコミュニケーションが取れてこそ、マネージャーと選手との関わりも増えると思っていて。そういう基本的なことは大切にしているのと、もちろん選手とかもそうですがマネージャーに対してもいいと思ったことは言葉に出して伝えるようにしています。しゃべるのを躊躇ってしまう時もあると思うんですが、いいことは言葉にしないと本人には伝わらないし、心に秘めるんじゃなくて、ポジティブなことは言葉に出して、相手に伝えるように意識しています。
─1日のスケジュールは
2部練がある日は、普通の学校がある日だと6時半からミーティングがあるので朝4時に起きて、5時前に家を出ています。それで、学校に来てまず朝練習で、 メニューが分かれるときは、6時半から 11時すぎになることもあります。 それから授業行って、午後練がある場合は、早いと14時半くらいから泳ぎ始めるんですが、遅いと17時から午後練に入って、夜は20時過ぎとか遅い日は21時くらいになります。練習が終わって家に帰ったら22時半くらいです。そこからデータの作成をして、それが終わるのが 23時半とかでそこから寝るという感じです。マネージャーが多くなってくれた分、集合時間を遅らせるとか、オフにするとかが出来るようになってきてすごく助かっています。
─授業との兼ね合いは大変でしたか
大変でした。それこそ1年生だと慣れるのも時間がかかると思うので、結構苦労していました。逆に3年生になったら就活との兼ね合いもあったので、ここまでやりきったなという感じです(笑)
─注目の選手は
全員と言いたいんですけど、やっぱり主将の小山陽翔(法4)はここぞ!という時に必ず結果を出してくれる選手で、人望も厚いので、みんなが着いていきたいと思える主将です。
─マネージャーとして印象に残ってるエピソード
今の2年生のマネージャーが入ってくれた時、例年3、4人入ってくれたらありがたいという感じなのですが7人も入ってくれて。もちろん水泳部のマネージャーは、正直やることがたくさんあって、仕事も複雑で、戸惑うこともあるんですが、彼女たちは自主的に集まってタイム計測を練習したりとか。それで上手くできなくてという時も、お互い励まし合って。良く悪くも自責思考がある。ちゃんと責任を取るし、ちゃんと体育会水泳部として、マネージャーとしての自覚と責任を持っているので、その子たちが成長したと言ったらおこがましいですが、てんぱってしまったり落ち込んでしまったりというところをなんとかみんなで乗り越えて。今は彼女たちがいなかったら回ってないというところまで来てくれています。自主的に集まってやってくれる代はあまりいないので、そこは印象に残っているエピソードです。

─チームの好きなところは
たくさんあるんですが人間らしいところですかね。他のチームだと上下関係がピシッとしてて、強く完璧であれみたいな感じかもしれないですが、うちはもちろん上下関係はありますが、先輩後輩関係なく遊びに行ったりもできる仲で。それこそプールにいる時もすごい賑やかですし、盛り上がるし、プライベートでも選手たちは虫取りに行ってるし(笑) 一緒にキャンプに行ったりとか海に行ったりとか、すごく家族みたいな温かさがあるチームだなと思います。
─部員に向けてメッセージ
私はマネージャーになって、もちろんすごい大変なこともあったし、過酷すぎて母とかにもやめときなさいみたいに言われることもありました。他のマネージャーからも心配されることもあったんですが、みんなの笑顔を見ると、疲れが吹き飛ぶくらい力があって。自分たちも大変なのにお互いのことを気にかけられる人たちの集まりなので、本当にこの中大水泳部に入って良かったと心から思っていますし、できる恩返しは全部していきたいというつもりでいるので、みんなにはどうか結果を出してほしいなと思っています。
─今後の目標は
インカレで「総合優勝」をチームで目指しているので、そこに向けてというのがチームの目標です。私としては、心の支えになりたいなというのがあって、それこそマネージャーは特点に絡むことはできないですが、辛そうな練習も近くで見てきたので、辛い時こそ私のところに来たいとか、ちょっと話を聞いてほしいと思ってもらえるようになりたいです。心の支えになって、それが0.1秒でも速くなる力の原動力になれればなというのが目標です。
選手の華々しい活躍の裏にはマネージャーや主務さんの支えがあってこそ。磯野さんの主務としての矜持を実感した取材でした!今回はお忙しい中ご協力いただきありがとうございました!
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