2025年11月2日 東京都・中央大学多摩キャンパスラグビー場
最終戦の相手は関東学院大。9日には対山梨学院大戦、23日には対専大戦と、強敵との対戦が待ち受ける中、関東学院大に勝利し勢いづきたい中大であったが、前半4連続トライを許し、苦しい立ち上がりとなる。23点を追う後半は、吉田勇仁(文4)を起点に4トライと追い上げるも、前半の失点が響き敗戦。残留をかけた入れ替え戦へ進むこととなった。
〈前半〉
機動力とフィジカルを併せ持つ関東学院大に苦戦する中大。5分に1度のペースでトライを許し、あっという間に28点差となる。好機が訪れたのは開始25分。ラインアウトから島﨑聖弥(経4)、鈴木敦士(法3)、吉田勇がパスをつなぎ、左サイドへ展開すると、黒澤俊介(文2)がハーフライン付近からトライラインまで激走。トライに成功した。その後、2度のピンチに見舞われるも、トライラインまで数メールのところで防ぎきり、前半を終えた。
▲トライラインめがけて走る黒澤

▲チームメイトを称える黒澤
〈後半〉
23点を追う中大。後半10分、ラインアウトでボールを収めると、モールで前進。後半から出場した岡安航生(経2)がトライに成功し、反撃の狼煙を上げる。

▲トライを決める岡安
さらにその3分後、大場大輝(経4)、徳山昇真(法3)、岡安、鈴木が吉田勇へとパスを回し、吉田勇は島﨑へキックパス。島﨑がディフェンスかわしトライ、追加点を挙げた。
▲インゴールへ飛び込む島﨑
後半19分、関東学院大のトライにより、またもや点差が開いてしまう。吉田が島﨑へ再びキックパス。島﨑が空中でパスを受けると、スペースに走り込んできた伊藤和希へ託す。伊藤はディフェンスを振り切り得点した。
▲ディフェンスを振り切る伊藤

▲満面の笑みを浮かべる伊藤
試合終了が迫る中、モールで押され、関東学院大にトライを許してしまう。しかし、選手たちは「中大いこう、中大いこう」と声を掛け合い、逆転を狙っていた。坂本亮(法4)が体を回転させるようにして、強引にトライを奪うと、すぐさま臨戦体制をとる。島﨑がゲインし、右サイドへ展開。最後の最後に大きなチャンスを得た中大であったが、ペナルティ取られ、試合は幕を閉じた。
▲ひたむきに突き進む坂本
1部に属する関東学院大に対し、後半は互角の戦いを見せた中大。敗北したものの、1部昇格の可能性をひしひしと感じさせた。山梨学院大戦に勝利し、入れ替え戦出場を決めるか、期待が膨らむ。
◆試合結果◆
●中大31(5-28、26-12)40関東学院大○
◆コメント◆
選手名:吉田勇仁(文4)、伊藤和希
ー本日の試合にはどのような意気込みで臨んだか
吉田勇
最終戦ってこともあって、やっぱチームとして、やっぱり11月ラスト2戦控えてるので、それにいい波に乗れるように、この試合から勝っていい波を作れたらなっていうふうな思いで臨んだ試合でした。
伊藤
これから本選の方できつい試合続く中で、その最初の勢いに乗せるための試合にしようと思って頑張りました。
ー後半かなり追い上げられてたが、その要因だったり、ハーフタイムで話し合ったりしたことはあるか
吉田勇
1番はやっぱり基本に立ち返ろうってところから、やっぱり気持ちの部分で、少し前半の最初の方で受けてしまったので、後半最初からやっぱり自分たちから攻めるってことをチームに伝えてやっていった結果が後半の内容につながったかなっていうふうに思ってます。
伊藤
最初に相手に取られて、そこでちょっと焦りが出てて、その焦りのせいで前半はちょっと修正できなかったんですけど、1回落ち着いて話して、あとは気持ちでやるしかないってことで修正できたと思います。
ーご自身のベストプレーは
吉田
ちょっとコアなあれになっちゃうかもしれないんですけど、相手ボールからこっちのボールになった時に裏のスペースを狙って蹴って、味方が取ってくれて、最後いとかず(=伊藤)がトライまで繋がったところがベストプレーに近いかなっていうふうに思ってます。
伊藤
同じシーンなんですけど、外張ってる味方から最後タップパスもらって、最後トライできたのがベストプレーかなと思います。
(記事・写真:福田菜緒)
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