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1部残留へ望みをつなぐー東都大学野球1部2部入れ替え戦 対東洋大2回戦

2022年 6月21日 神宮球場

チーム 1 2 3 4 5 6 7 8 9 =R H E
東洋大 1 0 0 0 0 2 0 4 0=7 15 1
中 大 3 0 5 2 0 1 0 2 ×=13 16 1

[東]松澤、渡邊、柿本、石上祐、一條、河北ー後藤聖、廣岡
[中]石田裕、三奈木、岩本ー綱川
[本]〈中〉北村(1回2点)

◆スタメン◆

1[二]繁永  晟(商1=大阪桐蔭)
2[三]中前 祐也(法3=浦和学院)
3[中]皆川 岳飛(経1=前橋育英)
4[右]森下 翔太(商4=東海大相模)
5[一]北村 恵吾(商4=近江)
6[指]佐藤  豪(経1=藤代)
7[遊]石井  巧(文3=作新学院)
8[左]櫻井 亨佑(商2=習志野)
9[捕]綱川真之佑(経1=健大高崎)

P石田裕太郎(経3=静清)

 

昨日の試合に敗れ、1部残留には負けが許されない一戦。第1戦で登板しなかった石田裕が先発した。初回、4番・小口(東洋大)に適時二塁打を打たれるも、ライト森下の好返球で1失点にとどめた。その裏、中前が二塁打で出塁すると、4番・森下が右越適時二塁打を放ち、すぐに同点に追いつく。続く打者は5番・北村。「自分が1本打って逆転をする気持ちだけだった」と、スプリット系の3球目をレフトスタンドへ叩きこみ、これが2点本塁打となった。

▲逆転打となる2点本塁打を放った北村。「勇気づけてくれた」と清水監督も脱帽だった

3回裏、皆川の内野安打を皮切りに、北村の左前適時打、石井の左中間適時三塁打などで、さらに5点を加えた。見方の打線の大量援護もあり、先発の石田裕はランナーを背負いながらも粘りのピッチング。7回10安打3失点(自責点は1)にまとめた。試合後、「真っ直ぐでおせて、変化球でカウントが取れた」と自身の投球を振り返った。

▲7回までランナーを背負いながらも要所を締めた石田裕。試合後、清水監督は「明日も行くつもりで」と明日の起用を示唆した

8回からは三奈木亜星(商1=浦和学院)がマウンドへ。2死までこぎつけるも、その後2本の二塁打を含む3連打を浴び、2点を失い降板。代わった岩本大地(法3=石岡第一)は先頭の小口にこそ適時打を打たれるも、続く大高(東洋大)を左飛に打ち取り、ピンチを切り抜けた。

▲得点圏にランナーを置いた状況からの登板だったが、明日に流れを渡さないピッチングを見せた岩本

4点差に迫られた直後の8回裏。石井が左越二塁打で出塁すると、今季初スタメンの櫻井が河北(東洋大)の球を左中間に運び、これが適時三塁打に。その後、繁永のダメ押しの一打もあり、点差を6に広げた。9回表は、岩本がテンポよく3人で締めゲームセット。1部残留に望みをつないだ。

▲今季初スタメンで結果を残した櫻井。明日も起爆剤となれるか

試合後、清水監督は「つないでつないでという気持ちを1人1人が持った結果」と振り返った。主将の北村は昨日の敗戦後に髪を丸めた。「後悔したくなかった。最後できることは言葉じゃなくてチームメイトに行動で見せることだと思った。気合いの入った姿を見せたかった」からだ。この主将の姿を見て、同じように丸刈りにする選手がいた。「自分の気持ちが伝わって嬉しかった」と北村。清水監督は「もちろん強制ではないが、北村の気持ちなんでいいと思う」と主将の必死の思いを受け止めた。厳しい内角攻めにあい、森下は3死球、北村は1死球という結果になった。一時騒然とする場面もあったが、北村は「大丈夫です。お互い真剣勝負でやっているので。森下も大丈夫と言っていた」と相手投手陣を気遣った。明日の第3戦に向けて北村は「どんな形であれ勝って笑って終わりたい」と勝利を誓った。明日は勝ったら1部、負けたら2部の大一番。全員で勝ちをつかみ取る。

◆試合結果◆
〇中大13-7東洋大●(中大1勝1敗)

(記事:小林美久、カメラ:為谷楓太、鈴木佐和)

お知らせ
1部2部入れ替え戦第3戦は、明日10時より神宮球場にて行われます。1部残留をかけた大一番です。