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【第169号掲載記事】関東制覇!五冠でシーズンを終えるー第43回関東地区大学・社会人準硬式野球王座決定戦

11月7~11日 明治安田生命グラウンド他

中大準硬式野球部が関東王座決定戦で三連覇を果たした。これで今季は関東大会・春リーグ・新人戦・秋リーグ・関東王座を制し五冠を達成。関東準硬界に王者中大の名を轟かす一年となった。

※「中大スポーツ」第169号終面の本文を掲載しております。

◇   ◇   ◇

関東王者が決まりマウンドに集まる選手たち

「覚悟」と「意地」

 大事な初戦の横浜国大戦、先発を任されたのはエース近野佑樹(法3)。圧倒的なピッチングを期待されたが、初回からストレートが走らない。2回に1点を失うと3回にも3点本塁打を含む4失点で降板。チームに不穏な空気が漂う。そんなチームの窮地を救ったのが木藤忠弘(商1)と、「気持ちを出すだけ」と気合十分で大会に臨んでいた田中駿佑(商1)の1年生投手であった。木藤は力のあるストレート、田中は本人が得意というカットボールを武器に打者を手玉に取る。1年生投手の熱投に触発されてか、打線は足立裕紀(商4)の適時打などで同点に追いつき、10回、林部庄吾(商4)の犠飛で劇的なサヨナラ勝ち。「学生野球最後の大会なので悔いを残さずにやる」(林部)。4年生の「覚悟」と1年生の「意地」でつかんだ一勝であった。

圧倒的強さ見せつけ

 続く第二戦では初回から打線が大爆発、さらに先発の木藤も危なげないピッチングを披露し、投打がガッチリかみ合いコールド勝ち。そして運命の決勝戦。先発の田中は初回に味方のエラーなどで失点するも、その後は相手打者を全く寄せ付けない投球を続ける。打線も先制を許した直後に川満剛(文2)の適時打などで逆転に成功し、その後も羽渕達哉(商3)の3点本塁打などでリードを広げる。そして8点リードで迎えた最終回、最後の打者を遊ゴロに打ち取ると1年生ながら大舞台で完投を果たした田中を中心に歓喜の輪ができた。「最後に本当にいい思いをさせてもらえて、感謝の気持ちです」(森康太郎主将・法4)。引退する4年生の最後の花道を飾った。

後輩へ託されたもの

 今年の中大は関東大会・春リーグ・新人戦・秋リーグ・関東王座を制するなど圧倒的な強さを見せてきた。しかし、唯一物にできなかったタイトルがある。引退する4年生全員が後輩に託すこととして挙げた「全国制覇」である。来年は今年主力として出ていた選手が多く残るため、さらなる躍進が期待される。池田監督も「(来年が)一番いい」と大きな手ごたえを感じている。「今年達成できなかった日本一を達成するため、この冬も頑張りたい」(羽渕)。来年度こそは6年ぶりの全国の頂点へ、歩みを止めない。

記事、写真:江渕光太)

Twitter(@chudaisportsInstagram(@chuspo_report

2021年1月13日(木)付で「中大スポーツ」第169号を発行いたしました。詳細はこちら