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青学大に勝利し、4連敗阻止─第101回関東大学バスケットボールリーグ戦

2025年10月25・26日 大東文化大学東松山キャンパス

負けが込み東海大戦も惜敗に終わった状況で、次こそは勝利を掴みたい中大が対戦したのは大東大。大東大のホームゲーム1日目のこの日、体育館は大東大コールで溢れ、中大にとってはアウェーの試合となった。前半は接戦の好試合を見せた中大だったが、中盤から後半にかけて徐々に点差を広げられ、巻き返しはならず連続の敗北を喫した。

スターター

#5石口直(文3)、#15坂口大和(商3)#33鴫原樹生(商3)、#42山崎紀人(商4)、#55板倉怜弥(文2)

山崎のジャンプボールによって中大オフェンスから始まった第1Q。鴫原がリズムよくこの試合最初のシュートを成功させたが、その後は相手にフリースローのチャンスを与える中大側のファールが続いてしまう。相手に4回のフリースローを与えた上、通常の2点シュートを打ち込まれたことにより、いきなり5得点を許し劣勢の空気感が漂う。石口の3点シュートや鴫原のシュートで点差を縮めようとするも、留学生を含む高身長の選手が多数を占める大東大を相手にゴール下で苦戦し、なかなか巻き返すことができない。Q中盤には大東大に怒涛の連続得点を決められ、ますます苦しい状況に。#22島﨑輝(商4)や#1久岡賢太郎(商4)が3点シュートを成功させるなど、活躍を見せたが点差は埋まらず、19-27で第2Qへ。

第2Qは相手の3点シュートから始まり、会場は大歓声に包まれ、中大にとっては厳しい空気感に。そんな中でも山崎からのパスを受けた坂口が2点シュートを決め、これ以上点差が広がらないよう食らいつく。一度相手有利の流れを断ち切りたい中大は、第2Q開始から2分が経過したタイミングでタイムアウトを要求。タイムアウト明けには、坂口がバスケットカウントのチャンスをしっかりと生かし得点を重ねる。大東大の高い壁の中でも島﨑がリバウンドを成功させ、その機会を無駄にすることなく#3高山鈴琉(商3)がシュートを決めた。その後も石口のシュートや久岡のフリースローでじわじわ点差を縮めていき、Q終盤にはついに32ー32の同点に並んだ。しかし、以降は大東大に連続の3点シュートを沈められ、2度目のタイムアウトを挟むも流れは変わらず、32-43と11点差を抱えて第3Qを迎えることとなった。

▲シュートを打つ高山

第3Q、中大は外からのシュートを積極的に放った。しかしゴールに弾かれなかなか点差が縮まらない。相手のファウルで高山がフリースローを与えられる。相手のホームゲームでブーイングが鳴りやまない中でも4本すべて決め切った。しかし、流れを引き寄せることはできず19点ビハインドで第4Qに望みをつないだ。

第4Q開始早々島崎の3点シュートが決まり、反撃の狼煙を上げる。その後も積極的に3点シュートを放ち高山が得点を上げ追い上げの姿勢を見せた。第4Qのスコアは19ー16と勝ったが前半にできた点差を埋めることはできず61ー77で敗戦した。入替戦出場が懸かった状況で3連敗と苦しい展開が続く。

大東大のホームゲームで敗戦を喫した翌日の相手は青学大。1巡目は7人で戦い敗れているが、入替戦回避のためには絶対に負けられない。前日はゴールに嫌われロングシュートがなかなか決まらず苦しい状況が続いたが、この日は打って変わって連携プレーでゴールを量産、中大らしいゲームで勝利をつかんだ。

スターター

#5石口直(文3)、#15坂口大和(商3)#33鴫原樹生(商3)、#42山崎紀人(商4)、#55板倉怜弥(文2)

 

第1Qは青学大先攻で始まった。相手の最初の攻撃を守り切ると直後の攻撃で石口の3点シュートで先制に成功する。その後も山崎のパスから坂口がゴール下のシュートを沈めるなど連携プレーを多く使い着実に得点を重ねていく。中大の強みである守備も光り、試合開始4分で12ー3と青学大にタイムアウトを取らせるまで追い詰めた。タイムアウト後は中大のチームファウルがかさみフリースローを与えるが21ー12で終えた。相手に許した12得点のうち7点がフリースローでの得点で相手に気持ちの良い攻撃をさせなかった。

第2Qは相手の流れが続いた。中大の先制攻撃が外れると青学大が3点シュートを沈めた。中盤には相手の攻撃が4連続で成功し8失点を負ってしまう。石口、高山が3点シュートを決め、33ー31と2点差と接戦で折り返した。

▲シュートを打つ板倉

第3Qは中大の攻撃力が再び輝きを放った。ポイントゲッターである坂口が中からも外からも攻撃を仕掛け得点を量産すると、マークが甘くなったシューターの石口や板倉の3点シュートも決まり中大がリズムをとり戻す。守備ではリバウンドで青学大を圧倒し攻撃回数を必要以上に与えなかった。第3Qは55ー42と流れを再び取り戻した中大がリードする展開で最終Qへつないだ。

第4Q開始直後、ルーキーの#7平原侑真(文1)が3点シュートを決めるとその後は一進一退の攻撃が続いた。試合の中盤には相手の裏を突いたパスの得点などで、3回連続で攻撃を成功させ青学大を引き離した。得失点差がリーグ戦の順位に影響するため、最後まで攻撃の手は緩めない。最後は坂口が3点シュートを含む2連続ゴールを決め79ー65で試合を締めた。入替戦回避に一歩近づく大きな一勝と言えるだろう。

 

▲シュートを打つ高山

◆コメント◆

坂口

——今日振り返って
リバウンドが勝てたのが良かったです。

——昨日から切り替えたところ
負けたことは仕方ないので残り3戦全部勝つしかないのでやるしかないなと思ってやってました。

——裏パスなどの連携シュートについて
もともとそういうスタイルなので、昨日シュート入らなかったのが原因なんですけど、いつも通りできたのが今日の良かったところかなと思います。

——残り2試合の意気込み
絶対に負けられないので気合い入れてやっていきます。

◆試合結果◆

●中大 61-77 大東大〇
(19−27、13ー16、10ー18、19ー16)

〇中大 79-65青学大●
(21-12、12-19、22-11、24-23)

(記事:佐藤友香・藤野真紘・渡邉咲衣、写真:佐藤友香・藤野真紘・渡邉咲衣)

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