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「準硬式の星になって、ずっと輝いていられるように」ソフトバンク育成8位指名・大山北斗 指名あいさつ

2025年10月29日 中央大学多摩キャンパス

10月のドラフト会議で福岡ソフトバンクホークス(以下、ソフトバンク)より育成8位指名を受けた大山北斗(商4=興南)への指名挨拶が行われた。ソフトバンクからはアマスカウト担当 福元淳史氏、スカウティングスーパーバイザー 山本省吾氏が訪問。中大準野球部からは大山に加え、小泉監督、柳川部長が出席した。


▲指名され喜びをあらわにする大山

▲左から福元スカウト、山本スーパーバイザー、大山、小泉監督、柳川部長

以下、記者会見コメント

【あいさつ】

山本スーパーバイザー

ー本日はお集まりいただきまして誠にありがとうございます。先日のドラフト会議で大山選手を育成8位で指名させていただきました。今、我がチームは日本シーズンを戦ってる途中ですが、常にこう毎年全国からいろんなところに目を配って、優秀な選手、可能性ある選手を広く目を光らせてスカウトしておりますが、今回、担当の福元が母校中央大学のOBということもありまして、この準硬式の大山君をぜひ指名したいとかなり早い時期から強い推薦と要望がありまして、我々としてもかなり早い時期から彼をなんとかして獲得できないかというプロセスを踏んで、ドラフト会議で指名させていただきました。非常に、23勝ですか?

大山

ー41勝。昨日、計算したんですね。リーグ戦と全国大会で(41勝)。リーグ戦は(通算)21勝。

山本スーパーバイザー

ー21勝。やっぱりこう、これだけの勝ち星をあげるだけに、今どのぐらい投げてるかってのは、やっぱりマウンドの中で掴んだものいっぱいあると思いますし、4年間ですごく成長されてるっていうのは我々も高く評価させてもらいましたので、ボールは変わりますけれども、1年目から十分勝負に入っていけるんじゃないかなと期待しております。よろしくお願いいたします。

福元スカウト

ーはい、よろしくお願いします。本日はお集まりいただきありがとうございます。
大山投手は準硬にすごいピッチャーがいるっていう情報はずっと耳にしてまして、今年の春、練習、リーグ戦に行った時にこれはプロでも十分通用するものを持ってるなと感じました。
そこから球団に強く大山投手を欲しいという推薦をし、獲得までできることができました。
引き続き、入寮であったり、プロ野球のスタートにいいスタートを切れるようにサポートしていきたいなと思います。引き続きよろしくお願いします。

柳川部長

ーこの度ドラフト指名いただきまして本当にありがとうございます。弊部のOBから、プロ野球選手を輩出したいという夢が叶いました。指名いただいたと思うをくれまして、本当にそれが夢が叶ったんだなという風に思いました。
よくはとはいえ、プロ野球選手を出すことが第一目標でもありませんし、あるいは全国大会で優勝することが本当の意味での目標では私はないと思ってます。4年間厳しい練習を続けて、で社会に出た後に社会から必要とされる有利な人材になれるようにということで日々認識をしておりますが、ただ、そのためには、高い目標を持って、そこを真剣に死に物ぐるいで追い求めて、その先にその成長っていうのはあるんじゃないかっていう風に、そんなふうに思ってます。先ほど言っていただいたように、こうやって大山くんがプロの世代に入ることが出来て、後輩たちも、よし、自分も頑張ろうと、もっとこう高みを目指そうという風に続いてくれるんじゃないかっていう風に、お話聞いてておりまして。本当にありがたい、という風に思いました。本当にどうぞよろしく伝えてやっていただければと思います。よろしくお願いします。

小泉監督

ーこの度はご多用のところお集まりいただき誠にありがとうございます。ソフトバンク様、お大山の方を指名していただきまして本当にありがとうございました。温かいですね。言葉をソフトバンク様の方からいただいて本当に。身を、なんて言うんですかね、閉まる思いではあります。で、部長の柳川の方からもご挨拶があった通りですね。野球を通しての人間形成ということで、やっぱりプロ野球養成所がなければ、全日本優勝して、そのプロセスですね、やっぱりそこを1番大事にして今取り組んでおります。で、大山の今回の指名を受けてですね、やはり準硬式野球部から、中央大学準硬式野球部からプロ野球選手を輩出できたという、その新しいことをするっていうのは相当なエネルギーが、重い扉をですね、開けることは相当なエネルギーがあったと思います。その後、今回のプロの指名に対しましても、やはり中央大学準硬式野球部の思い、はじめですね、やっぱり大山本当に、支えてくれたご両親と、おじいちゃん、おばあちゃん、あとは、全て関わってくださった皆様のおかげあっての今回の指名だと思っております。やはりこういったスタートラインに立たせていただいたことに感謝をして、いつも言うみたいに、中央大学準硬式野球部でも言ってはいるんですけども、やっぱり応援したくなるようなチーム、応援していただけるようなチームになりなさいということを言っておりますので、大山北斗という人間がですね、ソフトバンク様に入って、応援されたくなるような、応援したくなるような選手になってくれれば我々としてもすごくありがたいことですので、息の長い選手になるために、また1年生になると思いますので、そこからまた1歩1歩ですね。背伸びすることなく頑張ってくれるように信じて、我々の方でも卒業までしっかり卒業できるようにサポートしていければなと思いますので、引き続きよろしくお願いします。本日はありがとうございました。

大山

ー本日はお忙しい中お集まりいただきありがとうございます。指名していただき本当にありがとうございます。まず、準硬式から。中央大学準硬式野球部のプロ野球選手が初めてということで、やっぱり準硬式の本当に憧れの存在になれるような投手になって、まずですね、後輩たちに夢や希望を与えるピッチャーになれるように頑張っていきたいと思います。また、116番目で最後に指名していただいたんですけど、やっぱり這い上がることしかないので、下克上して、絶対に千賀(滉大=ニューヨーク・メッツ)選手のような育成からでもメジャーに行けるっていうのを証明しして、とりあえず最初は支配下を目指して頑張りたいと思います。今後ともよろしくお願いします。

 

【質疑応答】

▲質問に答える大山

準硬式の大山選手が硬式野球、硬式級で戦うプロ野球の世界においてどのあたりが通用すると考えているか

ー(福元スカウト)そうですね、大山投手は準硬式ですけども、ピッチングスタイル、テンポの良さであったり、コントロールの良さ、変化球の切れ、全てが準硬式のボールですけども、レベルかなり高いという評価をさせていただきましたし、高校の時は硬式3年間やってますし、また硬式のボールに慣れてくれば、準硬式よりも硬式の方がスピードも速くなると言われてますし、問題はないかなと思ってます。

大山選手が4年間で伸びたという技術面の部分と、人柄での推しポイントは

ー(小泉監督)そうですね。人柄の方が先に言えると思うので、人柄から先に言わせていただくんですけど、やはり人懐っぽいっていうのが1番かなとは思ってます。出身が沖縄ってことで、私も同郷ではあるんですけど、誰とでも懐に入り込めるっていうのが彼の良さかなとは思っております。で、練習に取り組む姿勢でも、自分の好きなことに対してですね、愚直に取り組める性格ではあるので、そこを愚直に素直に、ひたむきに取り組めた結果っていうんですかね。やはりピッチャーなので、結果がいい時でも悪い時でもフォーカスされるところ。誰も助けてくれない立場であるので、そこは4年間ですね。取り組む姿勢にあたっては、やっぱり1番評価されるところなんだから、1人でも2倍3倍でもやりなさいというのは常に言ってました。やっぱり1年生の頃は勢い任せて、2年生の頃もやっぱ結果だけが出ればいいんだっていうところをやっぱり1人歩きしたんですけども、それまでの過程ですよね。やっぱり持ってるものがすごくいいので、できるんだったらそこをですね、どんどん、どんどん伸ばせていけるような練習。だから、外野にいても、なんて言うんですかね、やっぱピッチャー陣ってすごい走るのがあれなんで、影の方で隠れてたり、そういう時には僕にいつもピピーってやられて、もうすぐ前に出されたりだとか、そういった選手の見本になるような下級生のところ、取り組み方であったり、言動、行動っていうのをしっかり、常にですね、意識して、見られてる意識、やっぱ準硬式だと本当に前になることもなければなんですけども、やっぱりそこのところで、誰も見てないところで頑張れるような選手であったり、あとは人になりなさいっていうのはね、易きに流れるなっていう風に言ってたので、それをどこまで理解して、本人がですね、4年間過ごしたかわかんないですけども、そういう見られてるっていうところがわかって、やっぱ3年生とか4年生になってくると、彼自身のこのモチベーションであったり、あとはそういう取り組む過程のところが、彼自身育ったところが、今回の見ていただいて、おしめをですね、できる結果になったのかなとは、はい、思っておりますので、やはりもっともっとですね、まだまだ線はもっともっと太くなると思ってるので、その食事面であったりですね、取り組むトレーニング面は新人合同自主トレの方で、びっちりですね、やっていただけるように楽しみに見に行こうかなと思ってるところでございますので。ドラフト会議から約1週間経ちまして、この1週間はどのような生活をしていたのか

ー(大山)昨日もほぼ眠れなくて、ちょっと緊張は、はい、しました。準硬式から初めてっていう、中央大学は初めてなので、そのプレッシャーがちょっとあったんですけど、やっぱり1回振り返ってみると、やっぱりずっと自分下剋上してきたので、プロでもやっていけるっていう自信を、もう覚悟を決めて、ちょっと1週間でちょっとつけてきたので、もう、なんて言うんですかね、とにかく頑張ろうって意識です。

ドラフト会議後、ご両親とかご家族とはどのような話をしたのか

ーそうですね。やっぱ指名されると本当に思ってなくて、家族も全員で親戚集まって見てたんですけど、その時にやっぱりみんな感動で泣き崩れたらしくて。本当に、電話した時に指名されたよって言ったら、本当に全員がもう感極まってもう全員泣いてたんで、なんか結構カオスな状況でした(笑)。ちょっと本当におじいちゃんとか両親に報告できてよかったなって思います。

かけられた言葉は覚えているか

ーそうですね。やっぱり「北斗は北斗らしく頑張って」ってずっと言われてたので、どんな結果でも応援してくれる人がいるので。それに気をわず結果を…結果を気にするんですけど、一応。けど、結果を気にせず頑張っていきたいなって思いましたし両親にに声かけしてもらいました。

ドラフトの116番目の締めとして、下剋上っていう話もあり、目指すプロ野球、ソフトバンクで言うと育成から這い上がった投手っていった千賀投手が浮かぶかなと思うんですけども、投手以外でも、プロ野球選手でこのような人になりたいって、技術面ですとか、野球ファンとして見ていて目指す選手像っていうのはあるのか

ーそうですね。やっぱコントロールと変化が結構武器なんで、やっぱり山本由伸投手のような、1番上まで目指したらそういう感じになりたいなって思います。ほんとに。
コントロールとテンポ面で山本選手

ーそうですね。やっぱり変化球もフォークがほんとに得意な球種なので、そのフォークを武器に千賀選手と山本選手を足して2で割ったような選手になれるように頑張りたいと思います。

「北斗」という名前の由来は

ーそうですね。北斗で妹が七星って言うんですけど、北斗七星で。それで、迷った時に船とかで見失った時に北斗七星を目指したらたどり着くみたいな話があったらしくて。それと、北斗七星で妹もう1人いるんですけど、それはソラっていう名前なんですけど、その全員家族、全員3人兄弟、3人兄弟ですけど、その家族が由来してます。

を目指すって中で、プロ野球生活の中では大山選手が準硬式をしている子供達からしたら一つの北斗七星みたいな存在になっていくのかなと思うんですけれども、そういう存在になりたいとかはあるか

ーそうですね。やっぱり準硬式の星になって、ずっと輝いていられる存在になりたいなって思います!

興南高校は部員が多く、中大は少数に。環境の変化をどう感じたのか、その中でどういうふうに自分の存在感を示していこうと考えていたか

ーそうですね。やっぱり入った時は寮が32人で全員全寮制。8人しか同級生がいないわけで、やっぱ全員甲子園経験者が集まってくるところでやっていけるのかなって心配だったんですけど、やっぱり来たからには絶対に頂点目指して頑張ろうって取り組んで。まず準硬式って日が当たらないところなんですけど、その日が当たらないところから這い上がってやろうっていうのはあって。山城(京平=亜大)がすごい選手ってずっと言われてたので、それは絶対に超えてやろうっていう決意はして、準硬界に入りました。

指名の中の重要な要素として150㌔を超える球速が出せるところで、昨年の全日本大会同志大戦で151㌔を初めてだしたと思うが、その瞬間はどういう風に感じたか

ーそうですね。やっぱり準硬で150出るのが、もう憧れだと思ってたので。本当にずっと1年生から150㌔を目指してて、やっと出たのが本当にそうですね。自分でもありえないと思ってましたし。けど、やっぱりやっと達成したっていう気持ちは強かったです。

▲初めて150㌔をマークし、喜びをあらわにする大山

投球を見て、ピンチに陥った時にビシッと抑えるピッチングが印象に残っている。そういう場面ではどういう考えで投げていたのか、プロでどう生かしていきたいか

ーそうですね、やっぱその時(全日本明大戦)はもう自分しかいないと思って、マウンドから自分で降りて行って勝手に交代したんですけど、やっぱりその後輩が明治大学戦は投げてたので、やっぱり後輩に負けを付けさせたらちょっと自分の人生悔いが残るなと思ったので(マウンドに行きました)。絶対にそこは抑えて、、、質問なんでしたっけ。

プロではどう生かしていきたいか

ーそうですね、やっぱり俺が俺がってならずに謙虚にいきたいんですけど、やっぱり絶対に抑えてほしい場面で、投手大山って言ってもらえるような努力は絶対にして。それでその時のメンタル面はもうずっと4年間の成長させていただいたんですけど、小泉監督に。それはもう自信はあるので、その大事な場面で本当に使ってもらえる選手になれるように、頑張りたいと思います。

部として初めてプロの選手が出たっていうところで、おそらく高校生の中では1つ、硬式野球とは違うプロにいくための選択肢みたいな感じで見られていくことも増えていくと思うのですが、準硬式からプロに行くっていう可能性についてはどういう風に発展していくと感じますか

ー(小泉監督)そうですね、ここ最近ですかね、メディアでも準硬式というような取り上げていただいて、準硬式野球連盟も岐路に、変わっていこうという風に連盟でも取り組んでいるところです。その中の1つとして、やはり我々もそうですけども、野球人として、プロ野球選手、大リーガー、ほんとに自分でも小学校1年生の親に(そうなりたいと)言ってたんですけど、それをみんなが達成できる1つの通過点として、その選択肢として準硬式野球っていうところを選んでいける、選んでもいけるんだと思う人は増えると思います。その中で大山もそうですけども、ここまでですね、先人ですかね、先輩方と言うんですかね、その準硬式野球、これからではなくて、この前の世代の方々にもすごく嬉しい報告ができるニュースではあると思います。ですので、それに恥じぬようですね、大山ですね、頑張っていただいて、1日でも長く、まずは支配下を勝ち取れるような選手になってほしいなと思っております。弊部としましても、柳川部長とやってたんですけども、その中にはね、昭和22年から我々の部が(続いている)、今、OB会長の野々下、並木副会長、あとは幹事長の小林とか色々いるんですけども、やはり本当の意味で支えてくだった恩をですね、中央大学あって中央大学準硬式野球部を支えてくださっている方々をですね、喜ばせるような選手にですね(なってほしい)。結果もそうですけども、これからですね、もう野球を仕事にするわけですから、その1人1人は絶対に生きていける世界ではないと自分で思ってます。なので、それを自信をつけてですね、時には俺が俺らにならないといけない場面もあると思います。沖縄の「なんくるないさ」で絶対に生きていけないと思ってますんで、そこをですね、陰ながら、見ながらですね、困った時にはアドバイスできるような、指導者としてですね、できれば人生、先輩としてできるようなことをしていければなと思います。

誌面の瞬間、呼ばれて、もちろん監督として立ち会ったとは思うんですけれども、監督も準硬式のOB、先輩としての指名された瞬間っていうのはどういう気持ちを持ったか

ー(小泉監督)はい、116番目だったので、なんかネットも不安定になっちゃったんですよ。それぐらいの時間はかかりましたけども、その116番目っていうところで、何事も1番がいいということで、116番、逆から取れた1番なので、正直もうそこをプラスに捉えてですね、その116番目は、やっぱ入りたくても入れる世界ではないので、そこに入れていただいたってところですね。本当に感謝しかありませんし、そっから本人がですね、これ115番、114番っていうところで、そこはひたむきに、本当に愚直に取り組んでもらえれば、私たちも、彼のですね、成長を1年でも1日でも見れたらなと、監督としても、あと先輩としてもですね、思ってる。もう本当にそこにつきます。

高校最後の大会で、甲子園目指していた中でベスト8で終わってしまったという中で負けてしまった。その時の自分に何か言いたいことはあるか

ーそうですね。あの時はやっぱりおじいちゃんとか全員見に来てて、その終わった後におじいちゃんに絶対大学でプロ目指すっていう約束をして、やっと果たせたので、そうですね、あの時に言える自分の言葉は、今後悔しても別に、これからの人生長いんだから切り替えろって(言うと)思いました。

ソフトババンクは今日本シリーズで戦っている(会見時点)、チームの印象というのは

ーそうですね、投手陣が盤石で、どこに入ろうかなみたいな感じの今図面ができてるので、そこに入っていけるような選手になるために何が必要なのかをプロでちゃんと考えていきたいなと思ってて。あと打者陣もほんとに変えはいっぱいで、ほんとに選手面では素晴らしい環境でできると思うので、自分が入ることによって他の選手がどんだけ、なんて言うんですかね、焦るっていう表現にはなっちゃうんですけど、その、どんだけもっとソフトバンク盛り上げられるようになれるかが、ちょっと自分でも楽しみにはしております。
対戦したいバッターは

ーそうですね、やっぱ中大の硬式の人は絶対に抑えて、準硬式をなめんなって(笑)。自分もいるんだぞっていうのを牧(秀吾=令 年卒)さんとか森下(翔太=令 年卒)さんとかにほんとに注目されて、ポスターとか大々的に貼られるんで、中大に。抑えたら、ちょっと大きく貼ってもらおうかなって思います(笑)。

硬式のプロ選手で面識ある選手は

ー選手いますと、楽天の林勇樹さんとか、あとは盛島(稜大=興南)とか。そうですね、宮城大弥さん(オリックス・バファローズ)も一応(高校で)被ってるので、そくらいだと思います。

数字的な目標は

ーそうですね。やっぱり目標は、防御率で言ったら0点台で行きたいなって思います。3軍の選手のレベルを抑えられないと、やっぱり通用しないかなって思うので、支配下に入るためには着実な数字が必要になってくると思うので、注目してもらえるように、絶対に成績はトップでいきたいなって思います。

「ずっと下剋上してきた」どんな意味

ーやっぱりずっと注目されてこなくて、中学校の時も無名でずっと1回戦負けのチームで。で、高校入っても山城という存在がいたので、本当に山城の次にちっちゃく乗るみたいな感じで。準硬式入っても、やっぱり硬式よりかはそんなに注目されないっていう中だったので、その中でやっぱり(山城と)同じ舞台に立てたっていうのは、ほんとに自分がずっとやってきたことが正解だったんだなって思いましたし、もうここからがスタートなので、その1番下から這い上がるのは得意な方なので。自分で這い上がって下剋上っていう意味でお伝えしました。

福元スカウトも中大出身、育成で指名された、大山にアドバイスは

ー(福元スカウト)1つだけで、絶対怪我をしないこと。やっぱり怪我をしてしまうとそれだけチャンスが少なくなってしまうので、怪我さえしなければ体も作って、さらに今よりもいいピッチングができると信じてますので、そこだけは一緒にサポートして、飛ばしすぎないように、そういったところを新入団自主トレからキャンプに向けてサポートしていきたいなと思います。

春先に体重を増やした方がいいという言葉をかけたのは、怪我をしないため

ー(福元スカウト)そうですね。はい。僕が言ったと思うんですけど、監督さんにちょっとまだ線が細いから、もう少し体重を増やした方がいいんじゃないかっていう話をしたら、本人も意欲的に取り組んで、そこから5キロぐらい増やしました?

ー(大山)そうです。8キロ(増やしました)。

ー(福元スカウト)8キロ!そういった努力もできるんだなという。

そう行ったスカウト方針を持って臨んで、大山を獲得した最終的な狙いは

ー(山本スーパーバイザー)本当に、なんて言うんすかね、今回、先ほど言いました通り、クラブチームからも指名してますし、準硬式からも指名してますし、本当に、なんて言うんすかね、既製の概念にとらわれずに、日本全国から、全国のみならず、ほんとにドミニカから16歳、17歳の選手も来てますし、世界中から才能を集めてくるっていう言い方が正しいかわかりませんけど、発掘してくるっていうのを目標というかモットーにしてスカウティング活動しています。その中で、やっぱり準硬式の中で、やっぱり20勝以上して、200イニングを投げて、それだけ大学4年間成績が積み重なることっていうのは、やはりどんな時も投げてなきゃいけないですし、マウンドの中でね、雨の日も風の日も投げてるでしょうし。そういったキャリアで成績の、その安定した成績がまずあって、で、実際ボールも見さしてもらって、これだったらもう十分競争の中に入って勝負できるんじゃないかというところですね。特にピッチャーに関しては、毎年毎年こう、ポストシーズンは戦いますので、たくさんの、なんて言うんですかね、疲労も溜まりますし、たくさんいろんな投資が必要ですので、その中で彼のキャリアというか経験、少し硬式に慣れる期間は必要かも知れませんけど、元々やってますので、早い段階から菖蒲の中に入っていけるんじゃないかということで指名させていただきました。

ソフトバンクとの縁は何かあるのか

ーそうですね、やっぱり自分の恩師、島袋洋奨さんがソフトバンクで、色々ソフトバンクの話はよく聞いてたので。高校に入って洋奨さんと1年しかやってないんですけど、その時に一応ソフトバンクで習ってたことをずっとやらせていただいて、そこから球速が5㌔ほど上がったので。ソフトバンクでもそうですね、やっぱ当時教えてもらったことがほとんどないので、自分の独学でずっとやってたので、ほんとに育成がうまい場所でできたらいいなってずっと思ってました。

高校時代に切磋琢磨(せっさたくま)した山城がジャイアンツに指名され同じ舞台で戦える、やはり意識はしているか

ーしか。そうですね。やっぱりずっと高校で「山城が山」って言われてたんで、やっぱり興南左(投手)のイメージが強いので、それはちょっと自分のプライドが許せなかったので。けど、別にそんなライバルとかではないんですけど。ほんとになんか仲いい友達っていうか、もう親友みたいな感じなんですけど。けど、やっぱりずっとなんか取材とかピックアップとかされた時に、山城山城ってなっちゃうので、自分もいるんだぞっていうのをずっと言いたかったんですけど、言う機会があんまりなかったので。やっぱ同じ立ち位置に立って、本当にまた1からライバルとして次はもうバチバチでいけるかなって思う。ほんとにやっぱり山城を越えてその同級生とか集まった時に、やっぱ山城がちやほやされちゃうので、それも苦しい。見てて苦しかったので、ちょっと自分もいるんだぞっていうアピールもできたらいいかなって思います。

沖縄出身の小泉監督へ、同郷の教え子がプロの世界へ羽ばたいていくっていうのは率直に同郷出身としてどう思うか

ーそうですね、まずは中央大学準硬式野球部、その可愛い選手ですね。それはもうみんな、私も20年、10何年やってるので、その中で今見てるんですけども、その沖縄だからとかっていう可愛さがまず先に来るんじゃなくて、やっぱりいろんな可愛い教え子たちがあっての、我々のチームだと思ってます。その中でね、たまたまですね、大山が沖縄で、私も沖縄出身ということで、そういったタイミングが合って、正直嬉しくは思っております。で、ご指名いただいたソフトバンクさんがですね、今色々とこう評価してくださった声を聞いて、やはり私のやり方というか、その大山という人間をですね、評価していただいたことに本当に感謝してます。ソフトバンクホークさん、ご縁というよりも、島袋さんの先生もいましたけども、私の後輩も今、東山、あとは嶺井、沖縄尚学出身はリチャードもいたので、色々私も見る機会はすごいたくさんあったんですね。そういった中で、すごく育てていただく環境が整っているところにご指名をいただいて、そこの環境にですね、甘えることなく、先ほど来申し上げてる通り、ま、ひたむきに愚直にですね、その天狗になることなく、1歩1歩頑張っていけるように。はい、願うばかりですね。

大学入るときになぜ準硬式を選んだ

ーそうですね。まず準硬式を選んだのは小泉監督。ほんとにすごく江南高校に来ていただいて、最初はもう硬式をやる予定だったんですけど、コロナ禍だったので、自分の時は。なんでそのセレクションとも行けることもなかったので、やっぱ監督とか見にこなかったたので。
そしたらやっぱりそのご縁がある中央大学準硬式さんがずっときてくださったので、本当にそのご縁を信じて入部をしようって決意しました。

一番の強みは

ー自分の1番の強みは、やっぱり8種類変化球があって、それはどれも自分の中ではいいと思ってて、やっぱ1番はフォークで三振もよくとってるんで、そのフォークをやっぱ武器として自信がある球。フォークはもうほとんど、準硬ではほとんど打たれたことはないので、それが硬式でどんだけ通用するのかっていうのを楽しみにはしてます。

プロでやりたいポジションは

ーそうですね。やっぱり自分のテンポが武器っておっしったので、やっぱり先発で最初は行かせていただきたいなって思ってて、ずっと準硬式の時もずっと抑えとかロングリリーフとかやってたので、やり方とかその気持ちの作り方わかるんですけど、やっぱり先発で投げさせていただいてで、やっぱそのテンポを武器とした、相手を翻弄するような投手になれればいいかなって思ってます。


【大山からのメッセージ】

九州出身でちばっていきますので、応援よろしくお願いします!下剋上してまずは支配下を必ずとって頑張っていきますので、これからもよろしくお願いします!


準硬式からフィールドを変えて硬式、プロの世界へ。名前の通り準硬式の“星”になるための挑戦が始まる。

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(記事、写真:浅野詩多)

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