2026年9月26日 東京都・中央大学多摩キャンパスラグビー場
冷たい雨の中行われたリーグ最終戦の相手は学習院大。中大は序盤から積極的に戦うも流れをつかめず、4-6で敗北した。ただ、試合終了のホイッスルが鳴るまで泥くさくゴールを狙い続けた4年生の背中は、後輩たちの目に焼き付いたはずだ。悔し涙という名のバトンは、確実に次世代へと引き継がれた。
午前9時、降りしきる雨の中で4年生のラストゲームが始まった。第1クオーター(以下Q)、最初のドローを落として1点を先制される。 続くドローも相手に奪われるが、中大も必死のディフェンスでボールを奪い返す。しかし得点には至らず、しばらく攻撃権が激しく入れ替わる攻防が続いた。
このQの中盤、相手にフリーシュートを決められ、さらに1点を失う。反撃に出たい中大は中村萌音(経3)が次のドローを獲得。何度かシュートを放つも不発に終わるが、果敢にキープを続ける。そして松平紗弥(商3)から小島悠愛(法4)へとパスがつながり、待望のシュートが決まった。第1Qが終了し、スコアは1-2となった。
第2Q、またも中村がドローを獲得。丁寧にパスをつなぎ、ゴール付近でシュートの好機をうかがう。このターンでは得点に結び付かなかったものの、再び攻撃権が中大に移ると、連続でシュートが突き刺さり逆転に成功する。
その後、相手にポゼッションが移るが、小島と内藤あさひ(法4)の好ディフェンスで相手の反撃を寄せ付けない。だがこのQ終了間際に手痛いシュートを決められ、3-3の同点でゲームを折り返した。
▲果敢に攻める河瀨主将
少し雨が弱まり、迎えた第3Q。最初の3分間はお互い一歩も譲らない緊迫した展開となったが、相手の素早い攻撃に対応しきれず、勝ち越し点を許す。たが中大も黙ってはいない。目黒朋香(商4)が執念でこぼれ球を拾い、河瀨柚花主将(商4)のフリーシュートまでつなぐ。惜しくもシュートは外れたが、続く攻撃のチャンスで小川陽向(法3)からのパスを受けた松平が、同点シュートを決めた。
観客席からは大歓声が巻き起こる。それはこの試合で引退を迎える4年生の先輩たちへささげる、価値ある同点弾だった。
▲得点を喜ぶ選手たち
運命の第4Q。ドローを相手に奪われ、序盤で2点のリードを許す。その後も中大はこぼれ球を拾うもすぐに奪い返され、長時間のディフェンスを強いられる苦しい展開が続いた。
ようやく巡ってきた反撃の好機、小川にフリーシュートの権利が与えられるが、惜しくも不発。この最大のチャンスを生かすことができなかった。直後にタイムアウトを挟んで立て直しを図るも、最後まで試合の流れを引き戻すことはできず、4-6で敗北した。
試合後、河瀨主将は「ちゃんと自分たちのやることをやれば、勝ち切れた相手だった」と悔やんだ。しかし、ここまでチームで積み上げてきた努力は決して間違いではなかったと胸を張る。後輩たちに向けては「今年の良かったところは引き継いでもらって、良くなかったなと思ったことはしっかり改善してもらって、今年の予選敗退が無駄にならないように、自分たちでたくさん考えて、日本一を目指してもらえたら」と熱いエールを送った。
雨の中で最後まで戦い抜いた4年生の誇りと意志は、確かに後輩たちの胸に刻まれた。この悔しさを糧に、中大女子ラクロス部の「日本一」への新たな挑戦がここから始まる。
▲4年生を中心とした最後のあいさつ
◆試合結果◆
●中大4 - 6学習院大〇
◆コメント◆
河瀨柚花主将
──今日の試合を振り返って
「ちゃんと自分たちのやることをやれば、勝ち切れた相手だったので、負けてしまったことに関しては、後輩たちはしっかりこの負けを来年以降につなげてほしいなと思います」
──今日の最終戦に向けてチームで取り組んできたこと
「今まで負けてはいたんですけど、やってきたことは間違ってないっていう自信はあったので、それの精度を上げるとか、いかに雰囲気を良くする、自分たちの流れでつかめるような雰囲気作りを練習からしていくかみたいな部分をミーティングとかで話し合いながら、練習に取り組んできました」
──リーグ戦全体を振り返って
「なかなか勝てないシーズンだったんですけど、中大の強さっていうのを証明できなかったのがすごい悔しいですし、自分たちが1年間やってきたことをこの5試合でどれだけ発揮できるかっていうのは、言葉がまとまらないんですけど、苦しい時期が長かったなっていうふうには個人的に思います。『楽しかった』で終わりたかったんですけど、やっぱり負けたり自分たちの思うような試合が続かない中で、モチベーションの保ち方だったりとか、チームの声掛けの仕方だったりとか、悩んだり苦しむ時間がすごい長かったんですけど、このチームで戦えたことは本当に誇りに思ってましたし、このチームなら日本一を取れると本当に思ってたので、そう思えるチームに出会えたことにはすごい感謝しています」
──後輩に向けてのメッセージ
「今年の良かったところは引き継いでもらって、良くなかったなと思ったことはしっかり改善してもらって、今年の予選敗退が無駄にならないように、自分たちでたくさん考えて、日本一を目指してもらえたらなって思います」
◆お知らせ◆
今年度のリーグ戦は終了しました。
(記事:平井琉偉、写真:酒井奏斗、比留間柚香)
公式X(@chudaisports)
Instagram(@chuspo_report)




