12月1日 大田区総合体育館
スタメン(サーブローテーション順)
4MB 水野将司(法4)
23WS 佐藤篤裕(法1)
9WS 都築仁(法3)
10MB 梅本鈴太郎(法3)
1S 牧山祐介(商4)
2WS 富田将馬(文4)
5Li 斎藤総人(法4)
13Li 土岐大陽(経3)
全日本インカレ6日目。前日の準決勝で早大に惜しくも敗れた中大はこの日、3位決定戦に挑んだ。4年生にとって学生生活最後の試合となった今試合は「4年間やってきたこの中央大学で、1つでも高い順位で最
▲得点が決まりガッツポーズをする、ルーキー佐藤
第1セット。ルーキー佐藤がサービスエースを決め先制点をもたらすと、続いて富田の強烈スパイクで連続得点に成功。好調なスタートを切った中大だったが、「両サイドが高い」(富田)と東海大を相手になかなか点差を広げられない。そうしたシーソーゲームが続いた中で、富田のクロスが決まると相手のミスを誘発し、中大が再度リードしていく。そして2点リードで迎えた22ー20の場面、相手の高いブロックに阻まれ、思うような攻撃ができない中大はまさかの4連続失点をしてしまう。これに対し中大は、ピンチサーバーとして内山隆司(商1)を投入。しかし、悪い流れを変えることはできず、23ー25で第1セットを落としてしまった。
取り返したい第2セット。序盤から富田・都築・梅本の強烈なアタックが決まり、3連続得点に成功する。こうして順調なスタートを切った中大はその後も富田のサービスエースが決まり、テンポ良くリードを広げていく。そして終盤では、梅本・水野・富田のブロックが光り、さらに点差を広げていく。そして迎えた24-18の場面、最後は相手のミスで中大に25点目が入り、見事第2セットを制した。
▲水野(右)にトスを上げる牧山主将(左)
第3セット。序盤、都築の強烈なスパイクで勢いに乗った中大は、第2セットと同様に順調に得点を重ねていく。すると12ー7の場面、中大のペースで試合が展開していく中、東海大にタイムアウトを取られると、中大の攻撃が決まらなくなってくる。焦る気持ちから一気に4連続得点を許してしまった中大は、まさかの終盤で逆転リードされる展開に。そして迎えた23ー24の場面、「ヤバいかなって思った時にやっぱりそこで将司(水野)のブロックが頑張って繋いでくれた」(斎藤)と水野が圧巻のブロック。そして再び軌道に乗った中大は、26ー24で第3セットをもぎ取った。
勝負の第4セット。佐藤のブロックアウトで先制点を獲得する。これに負けじと東海大も猛攻を始め、序盤から一進一退の攻防が続いていく。すると、水野・富田・佐藤のスパイクで4連続得点に成功し、10ー5と東海大を一気に突き放していく。「試合を追うごとに、
▲MIP賞を獲得し笑顔を見せる富田
今大会を振り返り、守りの要・斎藤は、力が出しきれたとしながらも「優勝したかったな」とコメント。水野も「日本一を目標にこの大学にはいったので物足りないというか悔しい気持ちでいっぱい」と悔しさをにじませた。
全日本インカレで引退となった4年生。その中でも長らくチームの攻撃力として活躍してきた富田は、最も印象に残る選手に送られるMIP賞を獲得し、有終の美を飾った。
▲3位入賞が決まり、喜びが爆発する選手たち
今年1年間チームの最前に立ち、部員を導いてきた牧山主将は、「本当にみんな力があって頼もしいなって思う選手が多い。意見の食い違いも話し合いをしてやっていき、楽しくバレーをしてほしい」と後輩たちに思いを託した。
今年度同様、熱い選手層に期待が高まる来年度。来年こそは今年叶えられなかった全日本インカレ優勝を成し遂げ、全日本チャンピオンの称号を手に入れたいところだ。この悔しさを胸に新チームとして舵を切る1・2・3年生。ONE TEAMのごとくチーム一丸となり、オリンピックイヤーとなる2020年度も、中大バレー部らしく一戦一戦を全力で戦い抜いて欲しい。
◆試合結果◆
3位決定戦
○中大3(23-25、25-18、26-24、25-21)1東海大●
写真・記事:「中大スポーツ」新聞部