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「卓球ができることは当たり前じゃない」ーオンライン取材企画・女子卓球部

新型コロナウイルス感染拡大に伴い、明かりが消えたスポーツ界。大学スポーツも開催予定だった各大会の中止や延期といった影響を受けています。4年間というタイムリミットがある大学スポーツ。このような出口が見えない状況の中、大学生アスリートたちはどのような思いで1日1日を過ごしているのか。中スポを通して、この1年を戦う選手・スタッフの皆さんの声をお届けできればと思います。第3回は女子卓球部。主将の山本笙子選手(法4)にお話をお伺いしました。
※この取材は4月28日にZoomにて行われたものです


▲昨年のインカレで同じ中大の梅村優香(文3)との試合に臨んだ山本

―部の現状、状況を教えてください

「3月の終わりから部活は停止になっていて、監督の方から全員寮から実家に帰るように指示が出たので4月頭ごろからそうなっています。期間は決まっていないです。部員とは個人個人で連絡を取ることはありますが、全体では取っていません」

――監督からの指示はありましたか

「手洗いうがい、外出自粛する、ということを徹底して、今は卓球よりも命を守ってほしいと言われました」

――練習はどのように行っていますか

「今は家でトレーニングコーチが送ってくれたメニューをやったり、ランニングをやるようにはしています。腹筋やスクワットは体づくりのために大事だと思うのでやっています。急に練習するとけがをしたりするので」

――春季リーグが中止になりましたが率直なお気持ちは

「4年生として最後の春季リーグだったのと、新入生が入ってきて、新チームで戦うこともすごく楽しみにしていたのでとても残念です。ですがこればかりはしょうがないですし、秋はまだどうなるかわからないので、あると思って先に向けて調整するのみだと思っています」

――モチベーションはどのように保っていますか

「逆に今卓球から離れてみて、卓球に対して考えることや思うことが増えました。卓球がやっぱり好きだということがわかったので、卓球ができていることが当たり前じゃないと感じながらこれから練習することができてそこはありがたいかなと思います。感謝の気持ちです」


▲今季は主将としてチームを率いる存在に

――苦労していることはありますか

「アウトドア派なのでランニングくらいでしか外に出られないのがつらいです。外に出て遊んだりごはんを食べたりしたいですね」

――おうち時間の過ごし方

「最近授業が始まったので勉強をしたり、料理を親の手伝いでするようになりましたね。あとはNetflixで映画を見たりしています」

――他大の選手とは連絡をとっていますか

「たまにオンライン飲みしていますね。みんな4年生だったので、最後できないの悲しいね、秋リーグはやりたいねって話はしました」

――今後に向けて思うことは

「試合までにできるだけ戻して、今のメンバーで一度は団体戦をしたいので、やれることに感謝をしてやらないといけないですね。優勝したい気持ちはありますが、全員が元気で良い試合ができるようにまずは収束するまで頑張るのみです」

――インカレの個人戦と団体戦が同時開催になりましたが

「4日間で全部やることになって、決勝まですべて3セットマッチでやらなければいけなくなったので波乱が起きるなと思っていて。怖いですね。私のようなスロースターターは出だしが弱いので、そこを練習しなきゃなと思っています。ただこうなった今やれるだけありがたいです。高校生はインターハイが中止になってしまって、もう引退っていう状況だと思いますし」

――主将としてチームに対して思うこと

「役割を果たす機会が今はあまりないんですが、みんな健康で集まってまた日本一目指して練習できるように今は自粛して頑張れればなと思います」

――ありがとうございました!

記事・写真:「中大スポーツ」新聞部