9月29日 神宮球場
チーム 123 456 789=R H E
中 大 000 010 000=1 8 1
立正大 010 002 00× =3 6 0
[中]植田、湯澤、石田裕―古賀
[立]糸川ー立松由
[本]なし
◆スタメン◆
1[遊]中川 拓紀(商3=宇治山田商)
2[中]五十幡亮汰(法4=佐野日大)
3[右]森下 翔太(商2=東海大相模)
4[二]牧 秀悟(商4=松本第一)
5[一]内山 京祐(文4=習志野)
6[三]中前 祐也(法1=浦和学院)
7[指]倉石 匠己(経4=東海大市原望洋)
8[捕]古賀 悠斗(法3=福岡大大濠)
9[左]坂巻 尚哉(経4=千葉経済大附)
P 植田 健人(経3=興国)
連勝してリーグ優勝に向けて弾みをつけたい中大のスタメンは前回と変わらず、立正大は7人もの左打者を打線に組み込み右腕対策をして中大に対抗する。
先攻は中大。投手陣を援護したい中大だったが中川、五十幡が好調の糸川(立正大)の前に空振り三振に倒れる。このまま三者凡退かと思われたが、続く森下が粘ってレフト前へ、牧がケアしていたという外角の直球をセンター前へ運び、二死一、二塁のチャンスを作る。何としても先制点が欲しい場面で前の試合では驚異のバットコントロールを見せた内山に回るが、ここは見逃し三振に切って取られる。
▲今日3安打猛打賞の牧。持ち前の明るさでチームを盛り上げる
中大の先発は前の試合で6回途中無失点の好投を見せた植田。初回は一死から連続四球でランナーを貯めたものの、後続を併殺に打ち取り何とか無失点で切り抜ける。続く2回も調子は上がらず、二死無塁から四球とレフト前ヒットでまたもやピンチとなる。さらに、阿部(立正大)にはセンター前へのヒットを打たれ、痛恨の先制点を許してしまう。
▲立正大の5番・立松由を気持ちのこもった投球でねじ伏せる植田
逆転への糸口を見つけたい中大打線だったが、走塁のミスなどもあり4回まで無失点に抑えられる。続く5回は、東洋大戦ではノーヒットの倉石が先頭。倉石は前の打席のヒットに引き続いて、この打席では右中間へのツーベースを放つ。続く古賀が初球でリズムよくバントを決め、一死三塁となる。最低限が欲しい場面で坂巻がサードへ転がし、その間に倉石が好判断でホームへ帰って見事に同点に追いつく。
▲3打数3安打、2塁打が2本の倉石。打撃力を存分に発揮した
植田は調子を取り戻し、3回以降は毎回の奪三振で3人で抑えるイニングが続く。しかし、6回にはこの試合初めて先頭打者を塁に出す。この後、ショートゴロの間にランナーが二塁へ進みヒットを打たれたところで植田は降板。左打者が続くために左腕の湯澤卓己(文3=星野)がマウンドに上がるが、立松由(立正大)にヒットを打たれ、勝ち越しを許してしまう。「ボール自体は悪くなかった」(清水監督)というが、後続に四球を出したところで石田裕太郎(経1=静清)にチェンジ。石田は前回登板でも二死一、二塁のピンチを抑えているが、今回は一死満塁での登板となった。代わって最初の打者は力強いストレートで押していき、ファーストゴロに打ち取るがこの間に三塁ランナーがホームへ。追加点を許し2点のビハインドとなった。しかし後続は空振り三振に切って取り、野手陣の逆転劇へ望みをかける。
▲ピンチで初登板の湯澤。打たれたものの次の登板につながる投球を見せる
7回、一死から倉石が初球を振りぬき、ライト線へのツーベースで5回に引き続きチャンスを作る。古賀が三振に倒れ、続く坂巻のところで代打の切り札、内潟凌太(商4=遊学館)を打席へ送る。しかし、積極的に打ちにいった初球をセンターへ打ち上げ、貴重なチャンスをものにすることができなかった。清水監督も「もう一本が出なかった」と悔しがった。また、8回にはここまでノーヒットだった中川に代えて石井巧(文1=作新学院)を、9回には中前に代わって北村恵吾(商2=近江)を代打で送り出し、流れを変えようとするが、好投を続ける糸川(立正大)の前にランナーを出せず、完投勝利を捧げる結果となった。
▲けがから復帰の北村はいい当たりのサードライナー。今秋のブレイクに期待がかかる
主将の牧は「今日みたいに点が取れないとピッチャーが苦労すると思う。優勝を目指す中でこういう試合を取れるようにやっていかなければいけない。調子は良くない中でも粘り強くやってくれている投手陣を助けられるようにしたい」と振り返った。
勝率で争われるこの秋のリーグ。優勝に向けては同一カードの連敗は避けたいだけに、明日の立正大2回戦は序盤の山場になりそうだ。
◆試合結果◆
●中大1-3立正大◯(立正大1勝)
◆お知らせ
次戦は明日9月30日、9時より神宮球場にて行われる対立正大2回戦です。
記事・写真:「中大スポーツ」新聞部