いよいよ明日開幕するアイスホッケー秋季リーグ戦。新型コロナウイルスの感染拡大の影響で春季リーグ戦の中止やステイホームを余儀なくされ、一時は合同練習や施設でのトレーニングさえままならない状況に追い込まれた。そして遂に、10月18日(日)感染防止対策を徹底した上で秋季リーグ戦の幕が上がる! そこで今回は、6回にわたり注目の選手にコロナ禍の向き合い方や試合への意気込みについて語ってもらった。最終回はチームからの信頼が厚い徳光陸主将(文4)。
※この取材は9月29日に電話にて行われたものです
――現在のチームの雰囲気を教えてください
「コロナの関係もありまして、各自の許可制で集合して練習をしているので、全員が集まっていない状況です。そんな中ですが、自分たちは来るべき大会が10月18日から始まりますので、それに向けてコンディションを合わせています。こういう状況でアイスホッケーができる喜びを選手はすごく実感していて、そういった思いが氷上練習ですとか陸上トレーニングに出ていて、みんな盛り上がりながらできているという感じです」
――キャプテンに就任して何か意識は変わりましたか
「実は先週まで教育実習に行っていまして、活動が再開されてからチームから少し離れていました。全員がなかなか集合できない状況にあったので、チームに戻って、チームの支えになりたい、チームを率いたいという思いはありました。ですが、そこは主将と副将の2人(宮本明朗・総4と矢島翔吾・総3)を合わせて『3人のチーム』と自分自身感じていたので、その期間は申し訳ないですけど2人にお任せをして、その分、自分が戻ってきてからは開幕に合わせてトップコンディションに近づけるようにチームをひたすら作り上げているところです」
――1年生の印象はどうですか
「3月に会った時は表情だったり、髪型だったり、ホッケーのプレイを観ていても、まだ高校生だなって印象が大きかったんですけど、この半年間チームとしては活動できない状況でしたが、一人ひとりが生活や部活に適応しようとしている姿っていうのは強く感じました」
――自粛期間中はどのように練習を進めていたのですか
「4月、5月はコロナもかなり拡大した時期で、なかなかチームとして活動はできませんでした。少し落ち着いたタイミングでオンラインツールを活用して週にある程度の回数、朝の時間帯にトレーナーを中心にトレーニングを組んでもらって、それぞれの取り組める場所を見つけて取り組んでいました」
――自粛期間中のリフレッシュ方法を教えてください
「地元に戻って就職をするわけではなく、こんな時にしか家族との時間を長く取れないと思ったので、家族でゆっくり話したり、ご飯を食べたり、そういった部活を離れたからこそできることを意識しながらリフレッシュをしていました」
――秋リーグはどのような気持ちで迎えますか
「今年はコロナという状況もありましたし、アイスホッケーがいつ終わってもおかしくないという状況だったので、まずは7試合を『寂しい』というよりかは『とにかくやり抜こう』という前向きな気持ちが強いです」
――秋リーグの目標と意気込みを教えてください
「やるからには優勝を目指してやります。ただ誰もが忘れてはいけないのはコロナの状況下ということで、誰もがやりたいことをやれないですし、誰もが苦しみながら、大変な思いをしながら大会開催にこぎつけたというのがあるので、楽しむことを忘れてはいけないなと思っています。楽しむことで裏方や大会運営で尽力してくださっている方が『開催してよかったな』という気持ちにもつながってくると思うので、勝利を目指すこともそうなんですけど、気持ちっていうのも意識してやっていきたいです」
〈徳光陸主将・プロフィール〉
生年月日:1998年10月22日
出身地:栃木県
自分の強み:コーナーでのパックプロテクション
プチ自慢:寝るまでのスピード。本当に疲れているときだったら10秒あれば眠れる
記事・写真:「中大スポーツ」新聞部