2021年11月27日 横浜スタジアム
前節、法大相手に敗戦に惜しくもAブロック優勝を逃した中大ラクーンズは最終節となる3位決定戦で明大と対戦。第4Q終盤にタッチダウンを決められ追い込まれたものの、残り20秒 WR寸田夏大(法1・佼成学園)が執念のタッチダウンを決め再び逆転。26ー22で今季最終戦を見事、勝利で飾った。
▲激闘を見せる中大ラクーンズ
第1Q、QB西澤慧介(商3・中大附属)の長いTDパスをWR相浦直希(商4・中央大学附属)がキャッチしタッチダウンで先制。K渡邊峻一(本庄東)のフィールドゴールも決まり10点を先制し、幸先の良いスタートを切る。
しかし第2Qではタッチダウンを許し点差を3点差に縮められる。リードを広げたい中大ラクーンズだったが、明大の固い守備を前に攻撃のラインを上げることができない。第3Qで再びK渡邊がフィールドゴールを決めたのも束の間、その後タッチダウンを決められ、この試合初めて逆転を許し、勝負は第4Qに委ねられた。
▲一進一退の攻防が続く
14ー13の1点ビハインドで迎えた第4Q、WR相浦がこの日2つ目のタッチダウンを決めついに点差を広げる。19ー14とし勝利も見えてきた残り4分50秒、しかしここで守備の隙を突いた明大がランプレイでタッチダウンを決め、再び逆転を許してしまった。それでも中大ラクーンズは諦めない。このまま明大の勝利かと思われた残り20秒。最後の攻撃を仕掛ける中、QB西澤のTDパスをWR寸田が見事キャッチし、勝ち越し。不撓不屈の精神が土壇場での逆転劇を生んだ。
▲QB西澤、決勝点となるTDパスを決める
最終順位はAブロック3位。それでも今秋は強豪である日大に勝利するなど、チームとして着実に成長していることを示した。そして今日の逆転劇は今後の中大ラクーンズの躍進を予感させる。来年の12月、彼らが立っているのはここ関東の地ではないはずだ。創部初の甲子園ボウル出場へ、その道筋は既に見えている。
◆試合結果◆
〇中央大学RACCOONS26 -22 ●明治大学GRIFFINS
10 1Q 0
10 2Q 7
13 3Q 14
26 4Q 22
WR・相浦直希(商4=中央大学附属)
①試合を振り返って
まず、最終戦を勝利という結果で終える事が出来て良かった。プレーオフも降格も無いという中での試合だったが、この一年の集大成としてモチベーション高くチーム全員が試合に臨んだ結果であると感じた。個人としても、練習で準備してきたプレーでしっかりとTDを決められて良かった。
②4年間の総括
自分がスターターとして試合に出たのは4年生になってからだが、それは今まで自分を指導して頂いた歴代のWRの先輩方やコーチの方々のお陰であると思う。また今年に関しては、後輩のWRやQBにも支えて貰いながら成長出来たシーズンだったので、とても感謝している。この4年間は勝ちより負けを経験した数の方が多いが、ラストシーズンに同期と共に勝ち越すことが出来て良かった。来年のチームはこの悔しさを忘れず勝ち越しでは無く全勝して欲しい。
WR・寸田夏大(法1=佼成学園)
①試合を振り返って
たくさん活躍はしていないが、自分に来たチャンスをものしてTDすることができて良かった。しかし、目標に掲げていた圧倒、圧勝することが出来なかったため、反省をして来シーズンに向けて練習をしてき行きたいと思う。
LB・百瀬達彦(法4=中央大学附属)
①キャプテンとして今年1年を振り返って
部員全員に支えてもらった一年でした。昨年の結果もありゼロからというよりマイナスからのスタートで、勝ちたいという強い気持ちを持っていても軽々しく口にできない日々が続きました。結果として甲子園に行けなかったことは大変悔しいですが、ここまで来れたのはこんな不甲斐ない自分を支え、個人として成長し、チームとして一丸となってくれた部員全員のおかげだと感じています。部員のみんなには心から感謝してますし、忘れられないくらいの恩を受けたと感じています。私自身も今年チームに対してどこまで貢献することができたのかはわかりませんが、部員のみんなの気持ちに応えようと精進してきました。そんな一年だったからこそ今があると思います。来年は今年勝てなかった悔しさを忘れずに、全ての試合に勝って甲子園に行ってほしいです。
(記事:竹内賢心、写真:上田航己)
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