2022年11月25日 町田GIONスタジアム
昨年から始まったMARCH対抗戦が今年も町田GIONスタジアムで開催された。世田谷ハーフ、上尾ハーフに続き、箱根駅伝の学内選考レースとなった今大会に下級生を中心に12人の選手が出場した。
1組目には折居幸成(法1)が出場。3500m過ぎに集団から離れてしまったが、最後まで粘り31分10秒77の15着でゴールした。「最低でも30分台には乗りたかった」と悔しさを表したが、「レースはこの後も残ってるので切り替えて頑張りたい」と前を向いた。
2組では永島陽介(法1)が終始冷静に先頭集団でレースを進め、29分46秒97の5着でゴールした。「自分の中で余裕のあるペースでレースを進めていくことを意識していた」と語り、自己ベストを更新した。
気温が下がり、好コンディションとなった3組は、佐藤宏亮(文1)、伊東夢翔(経1)、佐野拓実(経2)、西優斗(法1)の4人が出場。前半から積極的に先頭集団でレースを進めた佐藤、伊東夢は4着、6着と上位でフィニッシュした。自己ベストを更新した佐藤は、「目標は28分台で出せなかったのは悔しいが、ベストを20秒くらい更新できたうれしさもある」とレースを振り返った。藤原正和駅伝監督も「単独でも走れるところを見せてくれたので佐藤に関しては収穫があったと思います」と高く評価した。伊東夢はメンバー入りのため28分40秒台を狙っていたが、そこには届かなかった。「本調子ではなかったこともあって、後半で一番きつい7000m~8000mのところが動かなくなってしまった」と振り返ったが、「ラスト1000mでもう一回あげられたのは今までにはなかったこと」と収穫もあった。17着となった佐野は、「前半攻めることはできたが、きつくなったところから離れてしまった」と悔しさをにじませた。西はメンバー入りを目指して2組にエントリーしていたところを思い切って3組に変更して臨んだ。しかし、「最初の5000mできつかった。まだ力不足です。」と振り返ったように、先頭から大きく遅れ21着に終わった。
4組には大澤健人(文3)、伊東大翔(文3)、白川陽大(文1)の3人が出場した。スタート直後から積極的に先頭集団でレースを展開した3人だったが、後半は単独走となった。4組の中大勢トップとなった大澤は、「28分台を出したかったが、コンディションが良かっただけに29分20秒は悔しい結果になってしまった」と振り返った。藤原監督も「4組が全然走れなかったので悔いが残る」と4組は厳しい結果となった。
最終5組に出場したのは、阿部陽樹(文2)、湯浅仁(経3)、山平怜生(法2)の3人。青学大の主力選手も複数出場してハイペースで進んだこの組で、阿部は最後まで先頭集団でレースを展開した。ラストスパートにはつけなかったものの7着でゴール。「1番の目標に前回この大会で出した自己ベストを更新するというのがあったので達成することができてよかった」と語ったように、自己ベストを約7秒更新。箱根駅伝に向けてチーム内だけでなく他大へもいいアピールとなった。主要な大会で外さない、高いレベルの安定感を今回も見せた。10着となった湯浅は、「ターゲットタイムは28分20〜30秒だった」と語ったように、前半は先頭集団で走っていたが、後半に失速。「(コンディションの)感覚としては悪くなかったが、それ以上に力が足りなかった」と悔しさをあらわにした。5000m以降遅れてしまった山平は、自己ベストを更新したものの設定していた目標タイムが28分30秒だったこともあり、「タイムとしては一応ベストですが、もう少しタイムを目指さないと箱根で活躍できないと思ったので悔しい」と自身の走りを振り返った。
藤原監督は「選考という面で非常に厳しい内容だったと思います。走るべき選手はしっかり走っているが、次世代を担う選手たちが全然タイムを出せなかったので、そこはチームとしては厳しく受け止めないといけないと思います」と、この日の結果を厳しく評価した。
箱根駅伝まで残りおよそ1ヶ月、主力層に続く、次世代の選手に課題が見つかる大会となった。
◆試合結果◆
1組
⑮折居幸成(法1)31:10.77
2組
⑤永島陽介(法1)29:46.97
3組
④佐藤宏亮(文1)29:11.08
⑥伊東夢翔(経1)29:23.00
⑰佐野拓実(経2)29:43.06
㉑西優斗(法1)30:23.78
4組
⑬大澤健人(文3)29:19.59
⑯白川陽大(文1)29:26.99
⑱伊東大翔(文3)29:38.25
5組
⑦阿部陽樹(文2)28:30.18
⑩湯浅仁(経3)28:47.85
⑮山平怜生(法2)28:53.85
(記事:井口縁、写真:杉浦瑛俊、古川紗菜、片岡芹菜)
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