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インカレバスケ直前特集② 「本気でリベンジしたい」ー吉田崇紘選手独占インタビュー

ついに明日、大学日本一をかけた挑戦が幕を開ける。中大はオータムリーグで七位に滑り込み予選リーグ・一回戦なくして二回戦から登場する。昨年は河村勇輝(現横浜ビー・コルセアーズ)、大倉颯太(現千葉ジェッツ)らスター選手を揃えた大学バスケ王者東海大に試合終了残り約一分で最大14点差を逆転するも再逆転を許し敗戦、ベスト8に終わった。悔しさを胸に歩んだ今シーズン、春の新人戦では三位、スプリングトーナメントでは東海大を撃破、オータムリーグではどんな強豪チームに競り合う強さを見せつけ勝ち越しと着実に成長を見せている。そして迎えた今シーズンの集大成の場となるインカレ。選手たちはどのような思いでむかえているのか、チームの核となる二人の四年生に話を伺った。

二人目はチームの不動のセンター吉田崇紘(商4)。チーム最長197㌢を誇る唯一無二のセンターはリーグ戦では88リバウンドと今年もゴール下で存在感を放った。留学生がおらず、小柄な選手が多い中大にとって吉田の活躍はチームの勝利に必要不可欠だ。エースの渡部琉(商4)とともに一年間チームを引っ張ってきた吉田。最後のインカレでも大黒柱としてチームを頂へと導く。(取材・構成:村上建太)

※取材は11月22日に行ったものです。

 

総合で見れば「70点」

ーー一年間振り返って

26試合を走り切ったという意味ではチームとして達成感があるし、最終的にインカレのシード権も守れたのでチーム一丸となって達成できたことなので、最低限のことはできたかなと思います。

ーーご自身の一年間で点数をつけるなら

後半はもう足を引っ張ってばかりのゲームが多くて、4年生としてもチームを勝たせられなくて、4年として何かできたかと言われれば少ないので、二週目は60点くらいです。総合で見れば70点くらいです。

▲リーグ戦ではチーム二位の228得点をマーク

本気でリベンジしたい

ーー東海大と当たる組み合わせだが

インカレでの借りはインカレでしか返せないと思ってて、新人戦も合わせたら三回東海さんに勝ってますけど、それだけじゃリベンジとは言えないし、去年負けたことは自分たちのターニングポイントになっているので、それを証明できるのが今回のインカレだと思っているので、本気でリベンジしたいと思います。

ーー体格差のある相手、最後のインカレではどう対策するか

やっぱりチーム的にも大きい選手がいるわけではないけど、体格の部分で上手く勝てたら日本一にも近付けると思うので、全員が同じベクトルで40分やり切ることかなと思います。

▲昨年のインカレもチームの中心として試合に出続けた

自分が引っ張る

ーーチーム全体での残りの課題と、強みとしたい部分

強みは、点取れる選手が豊富で、シュートも上手い選手がいっぱいいるので、やっぱり外角のシュートが強みかなと思います。弱みはインサイドでオフェンス面でもディフェンス面でもどれだけ体張って点取れるかとか、点守れるかとかチームとしての課題だと思うので、最後自分が引っ張っていけたらなと思います。

ーーご自身の残りの課題と強み

今から技術が伸びるとかではないと思ってて、日々の自主練習も大事ですけど、残りの期間で精神面で鍛えていけたらと思います。そこはリーグで出た自分の中での弱みだったので技術ももちろんですけど、精神面でも短期間で強くしたいなと思います。

強みはやっばり、ディフェンスだと思ってるので、点取れなくてもディフェンスでチームを支えたいと思います。

ーー4年生で話し合ったりはしたか?

最後の大会なので、4年生の大会でもあるので悔いのないようにというのはもちろんなんですけど、この短期間でひとつでも後輩に残せるように頑張ろうと思ってるという話は常にしてるので、行動とか態度だったり、背中で示そうと思ってます。

▲初戦の京産大は留学生を擁するため、吉田の活躍は必須だ

日本一を取りたい

ーー個人、チームでインカレで成し遂げたいこと

チームとしては優勝目指してやりたいのと、個人としては誰よりも長くコートに立ってチームを支えたいです。それで結果日本一を取りたいです。

ーー来年の後輩に残したいこと、引き継ぎたいこと

うちはエースとか色々いるけど、やっぱり一人で試合決めれるようなチームじゃないと思ってて、僕が一年の時から学生主体でやってきましたし、みんなで点とってみんなで守るというのは伝統だと思うので、それは後輩にも全員でバスケするっていうのを引き継いでもらいたいなと思っています。

ーー初戦に向けて意気込み

初戦から去年と違って強い相手だと思うんですけど、関東7位というプライドを持ってビビることなく自分たちもやるべきことやってリベンジを遂げたいなと思います。

チームを引っ張るーー。その覚悟は誰よりも強い。体格の違う留学生相手にも負けじとゴール下で張り合う頼もしい姿はチームメイトの目にも確かに映っている。ラストインカレでもゴール下を支配し、チームに勝利をもたらす。

 

◆吉田崇紘プロフィール◆

よしだ・たかひろ 平成12年4月11日生 茨城県出身 土浦日大高卒 197㌢・99㌔