昨シーズン、関東インカレ4×100mリレー2位入賞と輝かしい結果を残した短距離ブロック。今年度は「全日本インカレ、関東インカレ男子トラック総合優勝、男子総合3位以内、リレー両種目優勝」を目標に掲げた。今回お話を伺ったのは今年度中大に入学した山﨑天心(法1)と奥澤真(法1)。今回は「中大での練習」や「日常生活について」、そして「自身の種目の魅力」などインタビュー形式で語ってもらった。(取材は4月19日に行いました)
(聞き手・構成:大日方惠和)
▲目標の書かれた色紙とチュー王子を持って映る山﨑(左)と奥澤
山﨑天心(法1)
―陸上を始めたきっかけ
山﨑 中1の時に体育の授業で50m走ったんですよ。それで周りより結構速くて、たまたまタイム測ってるのが陸上部の顧問の先生で、誘われてやり始めました。小学生のときはサッカーやってて、本当はサッカー部入ろうかなと思って。でも誘われたのでやってみようかなっていう思いで入りました
―いつから各々の競技を主としたか?
山﨑 中1はほぼ遊びみたいな感じでやってたんですけど、その頃自分より速い子がいて、中2になって(本格的に)頑張ろうかなみたいになって、100mをやり出して。中3でタイムが伸びてきて、200mは少しだけやり始めました。でも100mを主にやってました
―印象に残っている試合
山﨑 中3の頃、通信陸上っていうのがあって、そこで初めて10秒台が出て、それがやっぱ一番印象に残ってます
―中大に進学を決めた理由
山﨑 高校の先輩が中大だったので、それで色々練習内容とか聞いたり、雰囲気とかも聞いてたので、中大行きたいなと思いました
―入部前の中大陸上部の印象
山﨑 人数は他の大学に比べて少ない中で、みんな速いっていう印象はありました
―実際に練習に参加してみて(高校との共通点/相違点)
山﨑 違うところは、やっぱ中大は自由っていう雰囲気なので、高校はやっぱ顧問の先生がメニューとか作ってくださって、でも中大は自分で考えないと伸びない感じがあって、そこが違うと思います。一緒のところは、レベルの高さっていう面では高校の時も同じだったので、そこは一緒かなっていう。みんなで高め合っていくみたいな感じが一緒かなと思ってます
―先輩たちの印象、仲の良い先輩
山﨑 ちゃんとわかんないところとか教えてくれたり、練習面でもホームとかの改善とかを教えてくれますね。仲のいい先輩は黒木さんですね。よくアドバイスくれたりしてます
―自分の走りの強み
山﨑 二次加速が得意で、ピッチが速いので、そこが強いところかなと思ってます
―ライバルは?
山﨑 小室くんですね。高校の時も同じくらいの速さだったので、今も同じくらいで勝ちたいなっていう思います
―トラックシーズンの目標
山﨑 今年は大学っていう環境に慣れて。最近ちょっと調子も落ちてきちゃったので、まず環境に慣れて、自己ベストに近いくらいのタイムを出せればいいかなって考えてます
―中大4年間の目標
山﨑 やっぱり10秒0とか、そんくらいのタイムで走って、あとはもう怪我をしないで。練習を継続するっていうのが一番大事かなと思います。高校とかはずっと怪我してたので、もう怪我しないで練習を継続するっていうことを目標にやっていきたいなっていう考えです
―学生生活は順調?不安、大変なことは?
山﨑 ちょっと勉強が苦手で、法学部なので、ちゃんとやんなくちゃ単位とか取れないかなと思ってて、勉強と両立するのが心配ですね
―休日の過ごし方
山﨑 スマホして寝てますね(笑い)。ホントにダラダラしてます
―趣味、最近ハマっていること
山﨑 寮にサウナがあって、それに入るのが好きです。サウナ入って、水風呂とか入って、整うっていうハマっています
―試合前のルーティンはある?
山﨑 夜、ストレッチとかマッサージをいつもよりちょっと長めにやるくらいですね。前日の夜、お風呂上がりとかにゆっくり。マッサージとかしてちょっと落ち着かせるみたいな感じです
―MBTIは?
山﨑 やってないですね。飽きちゃうんですよね(笑)。ちょっと途中までやって
―練習の際に強化していること
山﨑 力んじゃうところがあって、それでやっぱ人と走る時に力まないようにっていう意識でやってます
―同種目で目標としている選手
山﨑 サニブラウンさんですね。高校の先輩で世界陸上とかでもちゃんと決勝残ったりしてて、世界でも、うん、タイムとか出せるのがすごいなって思ってます
―もしリレーを組むときに一緒に走りたい同期、または先輩は?
山﨑 黒木さんと小室と走ってみたいです。自分が走るならできれば直線がいいので、2走か4走って考えてます
―100m、200mの魅力
山﨑 100mは本当に技術っていう感じで、スタート出遅れたら負けるし、ちょっと脱力したらもう全然進んでいかないっていう感じがあって、そこをもうどんどん改善していくっていうのが面白いところだなって思ってて。200mは100mと違って、ちょっとスタートとか出遅れてもう大丈夫っていう感じなので、最後まで順位が分からないっていうところが面白いところかなと思います
奥澤真(法1)
―陸上を始めたきっかけ
奥澤 小学校4年生の時に始めたんですけど、当時ちょうどリオオリンピックをやっていて、4×100mリレーで日本が銀メダルを取ったんですけど、それに感化されてというか、自分も走りたいなと思って地元のクラブチームで始めました
―いつから各々の競技を主としたか?
奥澤 遊びで走幅跳も出るようになって、結果を求めるようになったのは中学生入ってからって感じで。小学校の時は遊びの延長っていう感じでやってました
―印象に残っている試合
奥澤 高3の時のインターハイが印象に残ってて、高校入って3年間、インターハイで優勝するっていうのを目標に頑張ってきて、でも4㎝差で、2位っていう結果に終わってしまって、非常に悔しい思いをしたのがすごい印象に残ってます
―中大に進学を決めた理由
奥澤 高校の時に僕が1年生の時に3年生だった先輩〈山下然(経3)、村松晃成(経3)〉が、中央大学に入ったんですけど、その先輩方から雰囲気とか練習内容とかを聞いて魅力的に感じて、自由な雰囲気が自分に合ってると思って選びました
―入部前の中大陸上部の印象
奥澤 リレーでインカレを何回も勝ってるのを見てても、すごいスプリントが強いっていうか短距離がすごいいい環境だなっていうのを思ってて。あと、学生が主体っていう、自分たちで考えて練習してるっていうのがすごい自分にとっては好印象でした
―実際に練習に参加してみて(高校との共通点/相違点)
奥澤 似てるところは単純にメンバーが似てるっていうか、跳躍ブロック5人ぐらいしかいない中で、2人も(高校の)先輩がいるので、同じような顔ぶれっていうのと、自分でメニューを考えてやるっていうところが高校と似てて。異なっているところは指導者が週に1回しか来ないので、やっぱり自分で考えてやらないといけないことですね
―先輩たちの印象、仲の良い先輩
奥澤 あんまり先輩っていう感じじゃなくて。僕が勝手に思ってるんですけど、なんかお兄ちゃんみたいな感じですね。仲のいい先輩はあの二人(山下然、村松)ですね
―同期の雰囲気
奥澤 同期は当然なんですけど、陸上に対して熱量があるっていうか、向き合い方が高校の頃同期とは言っちゃあれですけど、ランクが違うっていうか、陸上に対する思いも違うし、熱量も全然違うので、自分も刺激を受けるところがあります
―自分の跳躍の強み
奥澤 跳躍の強みは、踏み切りが強みだと思っていて。他の選手に比べて踏み切りでスピードを殺さない技術があると思っていてますね
―ライバルは?
奥澤 順天堂大学1年の成川倭士っていう子がいて、一緒の静岡で、これまでずっと小学生の時から戦ってきたんですけど、自分が負ける方が多くて。走力も彼は100mでも戦い戦えるぐらいの走力があるし。これまでしのぎ合ってきたっていうか、ずっと戦ってきたので、そいつには勝ちたいなっていう感じです
―トラックシーズンの目標
奥澤 今シーズンは自己ベストの更新と前回の標準が7m65で、まだ切れてないんですけど、そこを狙ってやっていきたいなって思ってて。色々生活も変わって、不慣れな部分がたくさんあるので、あんまり気負いせずに。高校の時みたいな感覚を取り戻すっていうのを今年はメインでやっていきたいなって思ってます。(大学初戦は)感覚と記録にズレがあって、思ったよりも出ないなって、高校の時とはなんか違うなっていう感じがあって。寮に入って2週間ぐらいでの試合があったんで、疲れもあったっていう感じです
―中大4年間の目標
奥澤 全日本インカレで優勝することが目標で、インターハイ2位で終わってしまったので、大学こそは勝ち切りたいなっていう思いがあります
―学生生活は順調?不安、大変なことは?
奥澤 大変なことは。最初電車通学がすごい苦痛で苦痛で。高校の時は自転車で主に通ってたんですけど、こっちに来て電車で1時間半ぐらいキャンパスまでかかるんですけど、満員電車に乗ったことがなかったので、満員電車の辛さを痛感しています。(東京の電車は)すごいきつい。もう狭い。人が多くて疲れるしぎゅうぎゅうじゃないですか。体入れてくる人もいるし、結構フィジカル的に、精神的にきついものがある。あと寝起きもあんま得意じゃなくて。1時間半かかるってなるとその分早く起きないといけないので、そこも辛いですね。起きるのと通学が大変だな
―休日の過ごし方
奥澤 オフの日は同期と(寮の)サウナに入ったりしてリフレッシュするようにします
―趣味、最近ハマっていること
奥澤 趣味は、格闘技を見てます。好きな選手は朝倉兄弟。朝倉未来とか。朝倉海とか。先日の朝倉未来vs武尊の試合も見ました。ハマった理由は、気づいたら好きで。別に自分が殴り合いしたいとかではないですね(笑)。本能に来るものがあるっていうか。個人競技をやってて、対人スポーツっていうか、コンタクトスポーツに魅力を感じて、すごいなって思うところがあって
―MBTIは?
奥澤 ISTPですね。めちゃくちゃ陰キャなやつです(笑)
―跳躍練習で重点的に強化しているポイントは?
奥澤 自分ではやっぱ走力がまだまだ足りないと思ってて。高校時代、あんまりウエイトトレーニングに取り組んでこなかったので、基礎的なスプリント力だったり、跳躍力だったりの底上げをしていきたいなって思ってます
―目標とする先輩は?
奥澤 すごい大先輩ですけど、飯塚翔太さんが同じ静岡で。国体でちょっとお話させてもらう機会があったんですけど、競技者でもすごい尊敬してるし。普通に人間としてもすごい気さくに話しかけてくださって。人として尊敬してるっていう感じです
―走幅跳の魅力
奥澤 自分が思ったような跳躍ができた時の爽快感というか、ハマったなっていうか、うまくいった時の満足度があって、うまくいかない時も試行錯誤して色々どんどん変えてったりするのも楽しいし、それでうまくいった時の達成感が魅力だと思います
▲幹部と新入生みんなで集合写真
今回は短距離ブロックの新入生お二人にインタビュー形式でお話を伺いました。お互いに慕っていた先輩を追いかけて白門アスリートの道をスタートさせ、今までとは違う環境で試行錯誤していることをつぶさに話していただきました。ご協力いただいた選手の皆様、スタッフの皆様、誠にありがとうございました!
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