9月15日 岐阜メモリアルセンター長良川競技場
岐阜での4日間の激闘に幕が降りた。選手たちは大会スローガンの「青春に駆けろ」のもと、試合で持てる力を出し尽くした。今大会、中大陸上部は総合4位、トラック総合3位に輝くなど、白地に赤のCのユニフォームが躍動した。▲閉会式で笑顔を見せる部員たち
200m準決勝ではインカレで初めて200mにエントリーした宮城辰郎(理工4)が組2着で決勝進出を決めた。一方、同種目を本職とする飯塚拓巳(法3)と染谷佳大(法3)が思うような走りができず無念の準決勝敗退。「練習も積めてるのにうまく走れなくて。一旦落ち着いて自分と向き合って練習に励みたい」(染谷)と悔しさをにじませた。▲決勝進出を逃した飯塚
迎えた200m決勝。宮城は自己ベストを更新する快走を見せた。「染谷と飯塚が準決勝で負けたのと、4継もあってその分の想いも込めて走りました」(宮城)と仲間の想いも背負って走った宮城。「周りを見ないで大きく強く膝を前に出す」全身を使った力強い走りで、宮城は個人種目で準優勝と、自身最後のインカレに華を添えた。「個人としては、中大の顔としてはやはり4継は悔やんでも悔やみきれないが、いい思い出にも悪い思い出にもなったかな」と宮城は今大会を笑顔で振り返った。▲初めて挑んだインカレ200mで準優勝を果たした宮城
今大会最後の種目であるマイルリレー。前日から中大は出走メンバーを変更し、400mで8位入賞を果たした森周志(法1)をアンカーに起用した。
レースは序盤から集団後方で前を追う苦しい展開に。「自分が一走で勢いをつけれなくて悔しい」(倉田信太郎・法2)と粘りの走りで2走の船越翔太(商3)へ。船越は前半から積極的に他大を追走し、同学年の3走藤堂誉志(経3)へバトンを渡した。
「自分が全員抜くのを目標に走った」と語る藤堂は徐々に前の選手を追い越しアンカーの森に最後のバトンを託す。森は「始めて挑むインカレでアンカーを任されたので思い切り走った」と、並み居る強豪校のアンカー達としのぎを削り3位でフィニッシュ。森の力強いラストスパートがメダル獲得をたぐり寄せた。▲ラストスパートをするアンカーの森
しかしマイル陣が狙っていたのは優勝の二文字。選手たちは今回の3位という結果に一定の成果を感じつつも、満足はしていない。船越は「来年は新潟でインカレが開催されるということで、自分の地元でもありますし4年生ということでなんとしても優勝したい」と次なる戦いに向けて意気込みを語った。今回のマイルは3年生以下で臨んだチーム。4継とマイルのアベック優勝なるか。来年のインカレに期待が高まる。▲表彰台で笑顔を見せるマイルメンバー
今回のインカレを機に新チームが始動する中大陸上部。歴代の先輩たちから脈々と受け継がれる伝統は後輩たちへと託された。部員たちは次なる戦いに向け新たなスタートを切る。
◆大会結果◆
200㍍準決勝
1組⑥飯塚 21秒51(−2.1)
2組②宮城 21秒23(-1.1)
3組④染谷 21秒30(−0.5)
200㍍決勝
②宮城 20秒79(+0.7)PB
4×400mR決勝
③中大(倉田→船越→藤堂→森)3分6秒93
男子総合
❹中大37点
男子トラック
❸中大35点
記事・写真:「中大スポーツ」新聞部