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【第169号掲載記事・剣道部】創部以来初優勝!男女アベック優勝も達成ー第40回全日本女子学生剣道優勝大会

11月14日 愛知・春日井総合体育館

他大学を寄せ付けなかった。1114日、愛知県の春日井総合体育館で挑んだ全日本女子団体で中大女子剣道部は創部以来初の優勝を果たした。男子剣道部も昨年10月に同大会で優勝しており中大史上初、男女アベック優勝の偉業も同時に達成。名実ともに日本一の剣道部がここに誕生した。

※「中大スポーツ」第169号6面の本文を掲載しております。

◇   ◇   ◇

▲優勝後、笑顔を見せるメンバー(写真提供:中央大学剣道部)

日本一のコンビ

今大会、特に先鋒(せんぽう)の時田利瑚主将(経4)、2回戦以降次鋒(じほう)に入った小川燦(経4)が好調。前半ニ人で2勝し試合を早々に決定付ける展開が目立った。特に、小川燦が「日本一の先鋒」と評する時田の動きは冴えていた。「前二人は絶対取ってこようという気持ちがあって、守ることではなくて常に攻めることを徹底して勝負することを意識しました」(時田主将)と初戦から決勝戦まで全勝。チームに勢いをもたらすと、時田主将が「どこの大学の上段の選手よりも強い、上段だったら一番」と評する小川燦も6戦で5勝。互いに互いを1番と認め合う日本一の先鋒、次鋒のコンビで他大学を圧倒。大将、諸岡温子(経3)も「二人ともとても頼りになる先輩方で、今回の試合も先鋒、次鋒で前が取ってきてくれて、さすが4年生だなっていう気持ちがあります」と頼りになる日本屈指の先鋒、次鋒は中大優勝のキーパーソンとなった。

日本一の瞬間

決勝の法大戦でも日本一コンビが躍動。時田が手堅く、一本勝ちを収めると続く小川燦が上段の真骨頂を見せる。開始早々に長いリーチを生かしメンを先取すると、仕切り直しの直後、今度は焦る相手の手元を見逃さずコテを決めた。秒殺と呼ぶにふさわしい完全勝利で2勝先取。リードを保ち迎えた大将戦、負けられない重圧のかかる試合。それでも諸岡温子(経3)は「どんなに前が取ってきても勝負が決まるまでは、いつも最悪のことをイメージして準備、いつでも自分に回ってきてもいいように準備をしてます」と落ち着いていた。勝ちにくる相手にも中大のエースは下がることなく、冷静な剣道を見せ、引き分け。この瞬間、中大女子剣道部初の優勝と男女アベック優勝が決まった。

日本一の剣道部

中大女子剣道部は、選手層が厚くレギュラー争いは熾烈を極める。それでもギスギスした空気感はなくチームの雰囲気は良い。互いに一番と認め合う時田主将と小川燦。しかしプライベートでは互いを「天然」「ふわふわした感じ」と評する。それでも一度、面を被れば日本一強い二人。そんな彼女たち4年生を中心にミーティングを重ね「試合当日はどこの大学よりも雰囲気は良かった」(時田主将)と話すほどより良いチーム作りに取り組んできた。チームの雰囲気の良さや、共に練習する男子から学んだという真剣さの中でも楽しさを忘れない姿勢、これらはまさに中大剣道部の強さの源泉だ。男女アベック優勝の快挙は偶然ではなく必然、日本一の剣道部は今年も大学剣道界を席巻するに違いない。彼女たちの剣先は既に連覇へと向いている。

(記事:竹内賢心、写真提供:中央大学剣道部)

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2021年1月13日(木)付で「中大スポーツ」第169号を発行いたしました。詳細はこちら