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悲願の1部昇格!苦しんで掴んだ勝利ー関東大学春季リーグ戦入替戦 対筑波大

5月12日 千葉商科大学

ついに1部昇格をかけた入替戦の時が来た。8か月前ここで涙をのんだ選手たちは、絶対に譲れない運命の決戦に臨んだ。

対戦相手は1部で0勝5敗と勝ちがなかった筑波大。最後の最後まで1秒たりとも気の抜けない展開だったが、接戦に勝ち見事1部昇格を果たした。

第1シングルスに出場したのは本間稜人(経4)。21-16と重要な第1セットを先取する。続く第2セットは相手の攻めのプレーに果敢に食らいつくが、18-21と苦しいセットで競り負ける。勝負の最終セットは一進一退の攻防となり、20-22とあと一歩というところで力尽きた。

第2シングルスは佐藤雄輝(商3)が出場。今季リーグ戦では全勝と最も勢いに乗っている佐藤が、入替戦でもその強さを見せる。5連続ポイントを何度も重ねるなどして差を広げていき、反撃の余地を与えない。スマッシュも効果的に決まり第1セットを21-17、第2セットを21-13とし2-0のストレートで快勝した。

▲軽快なフットワークでシャトルを拾う佐藤

続く第1ダブルスにはこちらも今季リーグ戦で確実に結果を残している斉藤結一(文3)・柴田陽登(法2)組が任された。強烈なスマッシュの打ち合いでラリーが続く展開にも、最後まで気持ちを切らすことなく戦い抜いた。第1セットは15-21で取られたものの、その後すぐに持ち直し第2セットを21-17、第3セットを21-14とし2-1で勝利を収めた。

勝負の第2ダブルスは山内恭弥・滝口友士組に託された。第1セットは相手の攻めの姿勢に対応できず16-21で先取される。しかし第2セットですぐさま反撃を開始。前半は点差が開くものの徐々に追いつき、最後の最後で逆転する。その後互いに譲らない展開が続くが、最終的に25-27となり0-2で惜しくも敗れることとなった。

勝負の行方は最終セットに持ち越した。その緊迫した状況でコートに立ったのは中川正麻(法3)。中川は前回の秋季リーグ戦でも最終セットを任され、惜しくも競り負けている。再び同じ状況に立たされ「死ぬほど苦しかった」という言葉通り、我慢を強いられる展開となった。第1セットを14-21で落としたものの第2セットですぐに取り返し21-11とし、勝負は最終セットへ。両者一歩も譲らない展開に、選手たちやギャラリーも固唾を呑んで見守る。あと1点でふりだしに戻ることが何度も続いた。しかし「自分が負けて2部に落ちてしまった責任を持っていて、その気持ちを忘れずに練習をしてきた」と苦い経験をした中川の気持ちは強かった。必死にシャトルを追い続け、24-22となりついに決着。この瞬間セットカウント3-2で筑波大に勝利し、中大の1部昇格が決まった。選手たちは全身全霊で喜びを露わにした。▲1点を入れるごとに喜ぶ選手たち
▲苦しい試合に勝利した中川を胴上げするチームメイト

2部降格から8か月、1部昇格という一つの目標を達成した中大バドミントン部。その1部での戦いが容易ではないことは目に見えている。接戦を制して1部昇格を果たした努力を無駄にしてはならない。頂点に向け、やっとスタートラインに立ったばかりだ。今後の躍進に期待がかかる。

コメント
西山博司監督
――今日の試合を振り返って
なかなか痺れる試合だった。よく選手たちが最後まで諦めずに頑張ってくれた。何度かもうだめだと思われるところがあった。これがチーム戦の醍醐味。
――1部での戦い方
トップシングルスの佐藤とトップダブルスの斉藤・柴田がなんとか柱が見えてきたので、それにつながる第2、第3シングル、第2、第3ダブルスをレベルアップしないといけない。

中川
――1部で戦う上での目標
先輩方は1部で優勝されていたが近年は優勝できていないので、ずっと1部でできるように最下位を免れるのではなく優勝争いができるようにしたい。

◆試合結果◆
○中大3-2筑波大●

1S●本間1-2西野○
2S○佐藤2-0高上
1D○斉藤・柴田組2-1春成・西野組●
2D●山内・滝口組0-2鈴木・森田組○
3S○中川2-1土平●

記事・写真「中大スポーツ」新聞部