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「初回いい形で点が取れたので裏の守りがもったいなかった」開幕カードは勝ち点獲得ならずー東都大学野球春季リーグ戦 対国学大2回戦

2022 4月3日 別大興産スタジアム

チーム 12 3  456  789 =RHE
中 大 200  000  010=390
国学大 300  000  40×=751

[中]岩本、山口、三奈木、美又ー山田、綱川
[国]武内、田中千、瀬崎ー神里
[本]森下<8回1点>

◆スタメン◆

1[左]齋藤未来也(商4=関東第一)
2[二]繁永  晟(商1=大阪桐蔭)
3[右]森下 翔太(商4=東海大相模)
4[一]北村 恵吾(商4=近江)
5[中]皆川 岳飛(経1=前橋育英)
6[遊]石井  巧(文3=作新学院)
7[指]髙橋 隆慶(文3=明秀日立)
8[三]佐藤  豪(経1=藤代)
9[捕]山田 将義(経2=二松学舎大付)
P   岩本 大地(法3=石岡第一)


▲試合後挨拶をする選手たち

この試合に勝ち、勝ち点獲得のために第3戦まで持っていきたかった中大であるが、先発の岩本が被安打3もまさかの11四死球と、四死球に泣く結果で、3連覇を狙う王者・国学大相手に連敗。開幕カードは惜しくも勝ち点獲得とはならなかった。


▲自慢の俊足で内野安打をもぎ取った齋藤未(右)

試合は初回から動く。中大は先頭の齋藤未がセカンドへの内野安打で出塁すると、2番繁永が一発で犠打を決め、いきなり一死二塁のチャンスを作る。3番森下は三振に倒れたものの、4番北村が四球を選び一死一、二塁とする。そして続く皆川の中前適時打、石井の右前適時打で初回から2点を獲得。幸先の良いスタートのように思われた。

しかしその裏、先発の岩本が立ち上がりから崩れてしまう。先頭の吉川(国学大)を三振に切ってとるも、続く山本(国学大)へ四球を与えると、「セットになってからコントロールがおぼつかなくなって、苦しい立ち上がりになった」(岩本)と3番柳舘(国学大)、4番青木(国学大)へと連続して死球を与えてしまい、一死満塁のピンチを作る。そこで迎えた5番伊東(国学大)の中前適時打とパスボールで3点を失う。先制していたが故にこの回を0点に抑え、流れをつかみたかったが、国学大に流れを持っていかれる展開となってしまった。


▲2回以降は気迫のピッチングを続けた岩本

2回以降は岩本が「テンポよくストライク先行で立ち直るようにした」と初回のピッチングとは打って変わって6回まで気迫のピッチングで0を並べる。
打線は4、5、6回とヒットや四球でランナーを出すものの、後続があっさりと国学大投手陣に打ち取られてしまい、国学大に追いつくことができない。


▲この日マルチ安打を記録した3年生副将・石井

そして迎えた7回。初回こそ崩れはしたが6回まで気迫のピッチングを続けていた岩本がまたも先頭に与えた四球から一死満塁のピンチを作ってしまう。そして5番伊東への押し出しの四球、6番富田(国学大)の適時打で3点を奪われ、降板。マウンドを後輩に託した。

8回には森下が「点差が離れた展開でピッチャーがストライクをぽんぽん取りたいところなので、ストレートを狙っていました」とリーグ通算7本目となる本塁打を放ち、皆川も一死から左二塁打で出塁するも後続が続かず1点止まり。そのまま9回も反撃することができずに試合終了。


▲リーグ通算7本目の本塁打を記録した森下

試合後、清水監督は「初回いい形で点が取れたので裏の守りがもったいなかった」。「細かいところや打線のつながりが課題。(打線に)粘りっこさが出れば」と振り返り、「早く1勝して元気付けたい」と語った。しかし、副将森下の「まだ初戦のカードを落としただけ。長い目で見れば痛手でもない」という言葉のように、リーグ戦はまだ始まったばかり。開幕カードこそ落としたが、次カード以降は舞台を神宮に戻して普段の中大らしく勝ちを積み重ねていく。

 

◆試合結果◆
●中大3-7国学大〇(中大0勝2敗)

(記事:為谷楓太、カメラ:小野祐司)

◆お知らせ
次戦は4月12日、14時に神宮球場にて行われる対青学大1回戦です。