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全員でつかんだ一勝 「誰が出ても勝てるチーム」へ-関東学生ハンドボール春季リーグ戦 対早大

4月14日 中大多摩体育館

前回、日体大に大敗を喫して初戦を落とした中大。悔しさの残る戦いから一夜明け、選手たちは早大との戦いに臨んだ。前半を2点リードで折り返した中大だったが、後半序盤に同点に追いつかれ逆転を許す苦しい展開に。それでも、抜群のチームワークで僅差の戦いを制し、23-22で春リーグ初白星を飾った。

▲監督、選手たちが口をそろえて「今回のディフェンスは良かった」と語る

前半は蔦谷大雅(法1)、保利憲之朗(経4)の連続ポイントで先制し、順調なスタートを切った中大はその後も4連続ポイントでリードを広げる。その勢いに乗り、試合の主導権を握った中大は早大を前半わずか9点に抑えるなど、ディフェンスも十分に機能。これには実方監督も「いいディフェンスだった」と声を上げて喜んだ。中でも、ディフェンスの要となる保利は「昨日より泥臭くいこうと思った」と相手の流れを断ち切る見事な守備を見せた。また、GKの大西暁斗(法4)も早大の攻撃を何度もセーブし、チームのディフェンスをゴールから鼓舞した。こうして攻守がかみ合った中大は前半を11-9の2点リードで折り返した。

▲この日最多得点を決めた中村翼(法2)

後半は開始早々、相手の7㍍スローで先制されると、その後も速攻などで立て続けに得点を奪われる。攻撃陣もなんとか足を動かして食らいつくが、チャンスを生かしきれず逆転を許してしまう場面も。「選手自身が僅差だと守りに入ってしまう」(実方監督)。今年の課題でもある「守って速攻」を体現できなかったと指揮官は肩を落とした。しかし、逆転された後も落ち着いた試合運びを見せた中大。新入生の蔦谷は後半の要所でゴールを揺らすなど「気持ちは負けにようにいった」と頼もしい活躍を見せた。終盤まで1点を争う一進一退の攻防が繰り広げられた今回の一戦。勝負は23-22の1点差で中大が勝利したが、「ヒヤヒヤしたよ」(実方監督)と指揮官も手に汗握る緊迫した熱戦となった。

▲得点を決めて大きくガッツポーズをする山川主将

「キャプテンとして一安心」(山川慎太郎主将・経4)。開口一番、山川主将は安どの表情を浮かべた。今回はベンチ入りメンバーを含め、「いろんな選手を出せた」と実方監督が振り返るほど多くの選手を起用した中大。絶対的なエースが卒業し、スタメンも大きく変わった今季の中大は「誰が出ても勝てるチーム」を目指している。「チーム全員で一勝できた。次は今回出た課題を修正していい試合にしたい」(山川主将)。がむしゃらに、貪欲に。チーム全員の力と声で勝利をつかむ。

▲笑顔で円陣を組む選手たち

 

◆試合結果◆

〇中大23(11-9、12-13)22早大●

 

コメント◆

実方監督

「ディフェンスがとにかく良かった。ディフェンスが良ければ競ったゲームでも勝てるので、守って速攻ができるチームにしていきたい」

山川主将

「前回は個人で守ってたけど、今回はチームで守れた。日体大戦のだめだったところを修正できたし、ミーティング通りにできたのも良かったと思う。次戦はしっかりと相手を研究して臨みたい」

保利

「前回は4年生が引っ張れなかったので、今回はそこに重きを置いて臨んだ。(前半3得点について)自分は1シーズン1点は必ず取るけど、これで3シーズン分取ることができて良かった(笑い)」

中村

「今回は誰が出てもキーパーと連携できてた。こういうのを日頃の練習でやってきたのでその成果を出すことができて良かった。今は突出した選手がいないチームなので情報共有も大事にしていきたい」

蔦谷

「だいぶゲームの雰囲気になれてきた。今回はディフェンスから全員で盛り上げることができた。次もがむしゃらに頑張りたい」

 

記事・写真:「中大スポーツ」新聞部