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西舘がタイブレークで無失点投球!今季初の勝ち点獲得ー東都大学野球春季リーグ戦 対青学大3回戦

2022年4月14日 神宮球場

チーム 1 2 3  4 5 6  7 8 9  10 =RHE
青学大 0 1 0  0 0 0  0 0 0  0   =1  4  3
中 大 1 0 0  0 0 0  0 0 0  1× =2  7  0

[青]児玉、冨田、新倉、秋山ー佐藤英
[中]石田裕、西舘ー山田、村髙
[本]なし

 

◆スタメン◆

1[二]繁永 晟(商1=大阪桐蔭)
2[左]佐伯和希(経3=岩国)
3[右]森下翔太(商4=東海大相模)
4[一]北村恵吾(商4=近江)
5[中]皆川岳飛(経1=前橋育英)
6[指]髙橋隆慶(文3=明秀日立)
7[遊]石井 巧(文3=作新学院)
8[三]中前祐也(法3=浦和学院)
9[捕]山田将義(経2=二松學舍大附)
P  石田裕太郎(経3=静清)

 

前日の試合を落とし、第3戦までもつれ込んだこのカード。勝ち点獲得へ何としても勝利したい中大は、1回にルーキー・繁永が右前打で出塁すると、相手の暴投もあり無死一、三塁の先制のチャンスで打席には3番森下。先発・児玉(青学大)の球をレフト前に運び、1点を先制した。

先制のホームを踏み、ナインに迎えられる繁永

中大の先発は3連投となった石田。2回に1年生の小田(青学大)に左中間適時打を打たれ、同点に追いつかれる。その後は、互いにランナーを出すも打線がつながらず、テンポのよい試合運びでゼロ更新が続いた。

5回からは石田に代わって西舘勇陽(法3=花巻東)にスイッチ。「変化球が低めにいいところに決められた」と青学大の安藤監督が脱帽する投球で、青学打線をねじ伏せる。その流れに乗りたい打線は、6回に4番北村、5番皆川が連続で四球を選び無死二、三塁のチャンスを作るも、後続が倒れ無得点に終わった。

7回以降はピッチャーの西舘、秋山(青学大)の互いに譲らない投球が続き、同点で迎えた9回裏。中前が内野安打と相手のエラーで二塁まで進むと、代走に俊足の戸澤昂平(経2=健大高崎)、9番山田に代わって佐藤豪(経1=藤代)を送り、勝負に出るも無得点。1回戦に続きタイブレークに突入した。

タイブレークではそのまま西舘がマウンドへ。先頭打者のバントを冷静に三塁に送球しチャンスを広げない。続く打者2人を三振に打ち取り、投手が圧倒的に不利な状況で無失点。清水監督は「大学に入って1番よかった」と西舘の投球を称えた。

タイブレークを無失点で切り抜け、笑顔を見せる西舘

10回裏、途中出場で先頭打者の山本聖(文2=鹿屋中央)が四球を選び無死満塁のサヨナラ勝ちのチャンスを作る。ここで打席に立った森下は「ピッチャー陣が頑張ってくれていて、最悪、犠牲フライとか当てて何とかしようと思った」と、最初の2球を空振りし追い込まれたが、最後はしぶとく三遊間を抜けるタイムリーを放ち、試合終了。今季初の勝ち点を獲得した。

タイブレークでサヨナラ打を放った森下

試合後、中大の清水監督は「この試合を落とすか勝つかで全く違う。チームにとっても(この勝ちは)とても大きい」と安堵している様子だった。コロナ禍になってから初の勝ち点制でのリーグ戦。西舘ら3年生以下の選手にとっては、初めての試合方式となる。「後輩たちは(この試合で)勝ち点制の怖さが分かったと思う」(森下)と、勝ち点を獲得する厳しさを感じる試合となった。その中での勝ち点獲得。さらに、5回から6イニング無失点という好リリーフを見せた西舘は、「率直に嬉しいです」と大学初勝利。この試合を足がかりに、勝ち点を積み上げていきたい。

試合結果
○中大2×ー1青学大●(中大2勝1敗)

(記事:小林美久、カメラ:鈴木佐和)

お知らせ
次戦は4月19日、9時から神宮球場にて行われる対亜大1回戦です。