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まさかの優勝逃す―第97回全国学生相撲選手権大会 団体戦

11月3日 堺市大浜公園相撲場

 

インカレ2日目、団体戦が行われた。前日の個人戦は悔しい結果に終わったが、選手達は「団体が本番」と気持ちを切り替えて臨んだ。2年間固定メンバーで戦ってきたため、団結力や団体戦に懸ける思いはどの大学よりも強い。しかしながら決勝トーナメント準々決勝で敗れるまさかの結果に終わってしまった。

 

▲団体戦メンバー

 

〈予選〉

1回戦は昨年優勝の東洋大。先鋒の西川登輝(法3)突き落としで勝利したが、住木厳太(法2)、菅野陽太(法3)が続けて敗れてしまう。副将戦で田中大介主将(文4)が力強い相撲で勝利し中村悠星(法4)の大将戦にもつれ込んだが敗戦した。不安が残るスタートになったが続く朝日大との2回戦は4-1、駒大との3回戦は5-0で快勝し、いい流れで予選を終え、5位で決勝トーナメントに進出した。

 

▲取り組む田中主将

 

〈優秀8校トーナメント〉

決勝トーナメント準々決勝は予選4位の日大との対戦。西川は立ち合いから激しい突っ張り合いを見せたが相手にかわされ、勢いのあまり土俵際へ。隙をつかれて押し出された。続く住木は「日大に苦手意識を持っていたが絶対負けないっていう気持ちでやった」と低い姿勢から勢いよく出てきた相手を冷静に見極めて突き落とした。瞬殺技で見事に勝利した。前日の個人戦で悔し涙をのんだ昨年学生横綱の菅野はこれに続きたいところだったが「思った以上に足が出なかった」と押し出しで敗れた。2-1ともう後がない状況で予選から唯一全勝している田中主将の副将戦。立ち合いから体格差を生かした押し相撲を展開し土俵際に追い込む。押し出しで勝利して雄叫びをあげた。同点になり勝負は大将戦へ。田中主将は中村に「頼んだぞ」と声を掛けた。中村は立ち合いから押され土俵際まで追い込まれてしまい絶体絶命の状態に。しかしそこから粘りを見せ土俵の中央まで立て直した。ところが後ろからまわしを取られてしまい切り返しで後方に倒された。中大の敗退が決まり中村はしばらく立ち上がることができなかった。

 

▲うなだれる中村

 

優勝を狙っていただけに選手達は皆、口をそろえて「悔しい」と語った。田中主将は後輩に向けて「来年も強いメンバーがいるので必ず優勝してほしい」と夢を託した。住木は4年生に「一年振り返ってみていろんなタイトルを獲れていい経験をさせてもらった。試合面だけでなく生活面などほとんど先輩方に助けられてもらって今の自分がいるので感謝しかない。感謝してもしきれない」と述べた。

12月に開催されるアマチュア選手権では悔しさをバネに優勝を目指す。

 

◆大会結果◆

▼団体戦

優秀8校決勝トーナメント準々決勝
●中大2-3日大〇
●西川(押出) 石岡
○住木(突落) 榎波
●菅野(押出) イェルシン
〇田中(押出) 沢田
●中村(切返) 川副

予選3回戦
〇中大5-0駒大●
○西川(引落) 白坂
○住木(上手投)三浦
〇菅野(押出) 宮澤
〇田中(寄切) 間地
○中村(引落) 高橋

予選2回戦
〇中大4-1朝日大●
○西川(押出)梅澤
○住木(寄切)吉池
○菅野(突出)高橋
○田中(引落)佐々木
●中村(叩込)丸山

予選1回戦
〇中大2-3東洋大●
●西川(突倒)浅野
○住木(突落)重松
●菅野(突落)羽出山
○田中(押出)大塔
●中村(引落)深井

 

写真・記事:「中大スポーツ」新聞部